前項で決定したプロジェクト雛形を指定してプロジェクトを生成します。
Interstage Business Application Serverで用意されているプロジェクト雛形を利用して、アプリケーションの開発プロジェクトを作成します。
プロジェクト雛形は、開発環境の以下の場所に格納されています。
[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\sample\openjava\terasoluna5\terasoluna-gfw-multi-web-blank-jpa.zip [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\sample\openjava\terasoluna5\terasoluna-gfw-multi-web-blank-mybatis3.zip |
前項で決定したプロジェクト雛形をInterstage Studioへインポートしてから、以下の処置を行ってください。
アプリケーションをビルドするためのクラスパスの変更
プロジェクト名の変更
bean定義ファイル名の変更
JSPファイル内に記述されているアプリケーション名の変更
javaパッケージ名の変更
ポイント
Interstage Business Application Server開発環境パッケージをC:\Interstage以外にインストールした場合は“2.4.3.1 アプリケーションをビルドするためのクラスパスの変更”から行ってください。
Interstage Business Application Server開発環境パッケージをC:\Interstageにインストールした場合は“2.4.3.2 プロジェクト名の変更”から行ってください。
プロジェクト雛形をInterstage Studioへインポートして作成される3つのブランクプロジェクトにはアプリケーションをビルドするために必要なクラスパスに以下のクラスパス設定サポート用jarファイルが設定されます。
使用したプロジェクト雛形 | 設定されるクラスパス設定サポート用jarファイル |
---|---|
terasoluna-gfw-multi-web-blank-mybatis3 | C:\Interstage\BAS\lib\classpathhelper\terasoluna53-mybatis-cph.FUJITSU.jar |
terasoluna-gfw-multi-web-blank-jpa | C:\Interstage\BAS\lib\classpathhelper\terasoluna53-jpa-cph.FUJITSU.jar |
Interstage Business Application Server開発環境パッケージをC:\Interstage以外にインストールした場合、Interstage Studioで各プロジェクトに対して以下の操作を行い、アプリケーションをビルドするために必要なクラスパスを変更してください。
プロジェクト・エクスプローラー上でプロジェクトを選択状態にします。
右クリックメニューから[ビルド・パス]>[ビルド・パスの構成]を選択します。
[ライブラリー]を選択します。
(欠落)となっているクラスパス設定サポート用jarファイル名を選択し、[編集]を選択します。
開発環境の以下に存在するクラスパス設定サポート用jarファイルを選択します。
使用したプロジェクト雛形がterasoluna-gfw-multi-web-blank-mybatis3の場合:
[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\classpathhelper\terasoluna53-mybatis-cph.FUJITSU.jar |
使用したプロジェクト雛形がterasoluna-gfw-multi-web-blank-jpaの場合:
[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\classpathhelper\terasoluna53-jap-cph.FUJITSU.jar |
プロジェクト雛形をInterstage Studioへインポートすると、以下の3つのブランクプロジェクトがStudioのワークスペースへコピーされます。
項番 | ブランクプロジェクト名 | 説明 |
---|---|---|
1 | blank-domain | ビジネスロジックを実装するためのプロジェクトです。 |
2 | blank-env | 環境依存の設定ファイルを格納するためのプロジェクトです。 |
3 | blank-web | Webページの出力や、入力データのチェックなど、クライアントとの入出力を制御する部分の処理を実装するためのプロジェクトです。 |
Interstage Studioで各プロジェクトに対して以下の操作を行い、プロジェクト名を変更してください。
プロジェクト・エクスプローラー上でプロジェクトを選択状態にします。
右クリックメニューから[リファクタリング] > [名前変更]を選択します。
プロジェクト名の"blank"の部分を変更します。"blank"以外の部分の文字列は変更しないでください。文字種は半角英数字を使用してください。
例
変更前 blank-domain
変更後 app01-domain
今後、本書の説明でプロジェクト名を"(アプリケーション名)-domainプロジェクト"、"(アプリケーション名)-envプロジェクト"、"(アプリケーション名)-webプロジェクト"と表記します。
前項で変名したプロジェクトには、ファイル名の先頭に"blank-"という名前が付加されているファイルがあります。
項番 | プロジェクト名 | ファイル名の先頭に"blank-"という名前が付加されているファイル |
---|---|---|
1 | (アプリケーション名)-domain | resources\META-INF\spring\blank-codelist.xml |
2 | resources\META-INF\spring\blank-domain.xml | |
3 | resources\META-INF\spring\blank-infra.xml | |
4 | (アプリケーション名)-env | resources\META-INF\spring\blank-env.xml |
5 | resources\META-INF\spring\blank-infra.properties |
Interstage Studioで各ファイルに対して以下の操作を行い、リソース名を変更してください。
プロジェクトエクスプローラー上でファイルを選択状態にします。
[ファイル] > [名前変更]を選択します。
ファイル名の"blank"の部分をプロジェクト名に合わせて変更します。"blank"以外の部分の文字列は変更しないでください。
以降、本書の説明で上記ファイルを"(プロジェクト名)-codelist.xml"等、"blank-"の代わりに"(アプリケーション名)-"をつけたファイル名で説明します。
上記操作後に、さらに各プロジェクトに対して以下の操作を行い、ファイル間の整合性を取ります。
プロジェクト・エクスプローラー上でプロジェクトを選択状態にします。
[検索] > [ファイル]を選択します。
[スコープ]で[エンクロージング・プロジェクト]を選択し、[ファイル名のパターン]に"*.xml"、[含まれるテキスト]に"blank"を入力して[置換]ボタンを押下します。
[テキスト一致の置換]ダイアログが表れます。プロジェクト名に合わせて変更します。
ブランクプロジェクトが提供するJSPファイルにはアプリケーション名を"blank"として記述している箇所があります。
項番 | プロジェクト名 | アプリケーション名を"blank"として記述しているJSPファイル |
---|---|---|
1 | (アプリケーション名)-web | WebContent\WEB-INF\views\layout\header.jsp |
2 | WebContent\WEB-INF\views\layout\template.jsp |
Interstage Studioで(アプリケーション名)-webプロジェクトに対して以下の操作を行い、JSPファイル内の"blank"の記述を変更してください。
プロジェクト・エクスプローラー上でプロジェクトを選択状態にします。
[検索] > [ファイル]を選択します。
[スコープ]で[エンクロージング・プロジェクト]を選択し、[ファイル名のパターン]に"*.jsp"、[含まれるテキスト]に"blank"を入力して[置換]ボタンを押下します。
[テキスト一致の置換]ダイアログが表れます。アプリケーション名に合わせて変更します。
ブランクプロジェクトでは、"xxxxxx.yyyyyy.zzzzzz"という名前のパッケージ内にアプリケーションが作成される形になっています。
Interstage Studioで各プロジェクトのJavaパッケージに対して以下の操作を行い、Javaパッケージ名を変更してください。
1. プロジェクト・エクスプローラー上でxxxxxx.yyyyyy.zzzzzzで始まるパッケージを選択状態にします。
2. 右クリックメニューから[リファクタリング] > [名前変更]を選択し、パッケージ名を変更します。
上記操作後に、さらに各プロジェクトに対して以下の操作を行い、ファイル間の整合性を取ります。
プロジェクト・エクスプローラー上でプロジェクトを選択状態にします。
[検索] > [ファイル]を選択します。
[スコープ]で[エンクロージング・プロジェクト]を選択し、[ファイル名のパターン]に"*.xml"、[含まれるテキスト]に"xxxxxx.yyyyyy.zzzzzz"を入力して[置換]ボタンを押下します。
[テキスト一致の置換]ダイアログが表れます。パッケージ名に合わせて変更します。