Interstage Business Application Serverで提供するTERASOLUNA Server Framework for Java (5.x)で利用できる機能は、OSSとして公開されているTERASOLUNA Server Framework for Java (5.x) で利用できる機能と基本的に変わりません。
TERASOLUNA Server Framework for Java (5.x)には以下の機能があります。機能詳細はGitHubで公開されている開発ガイドラインを参照してください。
Webアプリ開発機能
Web Service
データアクセス
アプリケーション形態に依存しない汎用機能
メッセージ連携
セキュリティ対策
ただし、Interstage Business Application Serverで利用する場合、以下の点で考慮が必要です。以下の点については本マニュアルの手順を参照してください。
項番 | 考慮点 | OSS版開発ガイドラインにおける利用法 | Interstage Business Application Serverにおける利用法 |
---|---|---|---|
1 | 実行環境の作成 | 特に言及していません。 | Interstage Java EE 7上にIJServerクラスタを作成します。 TERASOLUNA Server Framework for Java (5.x)のアプリケーションはIJServerクラスタ上で実行します。 詳細は“2.5.1 IJServerクラスタの作成”を参照してください。 |
2 | クラスパスの設定方法 | 必要なライブラリはmavenによりアプリケーションのwarファイル内に取り込まれます。 | ライブラリはアプリケーションのwarファイル内に取り込みません。 クラスパス設定サポート用のjarファイルを用意してあります。これを利用することで、将来的にライブラリの変更があってもアプリケーションのリビルドは必要ありません。 詳細は“2.4.5 アプリケーションのクラスパスの設定”を参照してください。 |
3 | “データアクセス”で利用するデータソースの登録方法 | Commons DBCPを利用する方法、およびTomcatにおける設定方法が説明されています。 Tomcat以外のアプリケーションサーバにおける設定方法は各アプリケーションサーバのマニュアルを参照。 | Interstage Java EE 7のasadminコマンドで登録します。アプリケーションからは<jee:jndi-lookup/>タグによりアプリケーションサーバから取得します。 詳細は“2.5.3 データソースの登録”を参照してください。 |
4 | “データアクセス”の“データベースアクセス(JPA編)”におけるJPAの設定方法 | hibernateのEntityManagerを利用するための設定方法、およびWebLogicのトランザクションマネージャを利用するための設定が説明されています。 WebLogic以外のアプリケーションサーバにおける設定方法はhibernateのマニュアルを参照。 | Interstage Business Application Serverで用意しているプロジェクト雛形で、必要な設定がされています。 アプリケーション開発者が追加すべき設定やファイルはありません。 |
5 | アプリケーション開発プロジェクトの作成方法 | mavenのarchetype:generateサブコマンドによりアプリケーション開発プロジェクトを作成します。 | Interstage Studio用のプロジェクト雛形を用意してあります。プロジェクト雛形をInterstage Studioにインポートしてアプリケーション開発プロジェクトを作成します。 詳細は“2.4.3 アプリケーション開発プロジェクトの作成”を参照してください。 |
6 | アプリケーションのビルド方法 | mavenによりビルドします。 | Interstage Studioによりビルドします。 詳細は“2.4.7 アプリケーションのビルド・デバッグ”を参照してください。 |
7 | アプリケーションの配備 | Tomcatへの配備方法が例示されています。 Tomcat以外のアプリケーションサーバへの配備方法については各アプリケーションサーバのマニュアルを参照。 | Interstage Java EE 7のasadminコマンドでIJServerクラスタへ配備します。 詳細は“2.6.1 アプリケーションの配備”を参照してください。 |
8 | “メッセージ連携”でJavaMailおよびJMSを利用するためのアプリケーションサーバへの設定方法 | JavaMailおよびJMSをアプリケーションサーバで利用する際の設定方法について、各アプリケーションサーバのマニュアルを参照。 | “Interstage Application Server Java EE 7設計・構築・運用ガイド”の以下の章を参照してください。 “JavaMailを利用する場合の手順” “JMSを利用する場合の手順” |
9 | “メッセージ連携”でJMSのコネクションファクトリを設定する方法 | JNDI名でルックアップしたConnectionFactoryをCachingConnectionFactoryにラップして使用します。 | ・OSS版開発ガイドラインと同様に、JNDI名でルックアップしたConnectionFactoryをCachingConnectionFactoryにラップして使用します。ただし追加定義が必要です。 詳細は“2.3.5 メッセージ連携”を参照してください。 ・JMS接続ファクトリがサポートするトランザクションのレベルをNoTransactionにする必要があります。 詳細は、“Interstage Application Server Java EE 7 設計・構築・運用ガイド”を参照してください。 |
10 | “Web Service”の“SOAP Web Service”でWebサービスURLを変更する方法 | Tomcatにおける設定方法が説明されています。 WebサービスのURLを変更する方法は各アプリケーションサーバのマニュアルを参照。 | web.xmlの<servlet-mapping>タグにより設定します。 詳細は“Interstage Application Server Java EE 7設計・構築・運用ガイド”の以下の章を参照してください。 “Webサービスアプリケーションの開発” |
11 | “Web Service”の“SOAP Web Service”で使用できるSOAPのバージョン | SOAP1.1またはSOAP1.2を使用します。 | WebサービスのサーバとクライアントともにInterstage Business Application Serverの場合、SOAP1.1またはSOAP1.2を使用してください。 Webサービスのサーバまたはクライアントのいずれかが他社製品の場合、SOAP1.1を使用してください。 使用するSOAPのバージョンの指定方法はOSS版開発ガイドラインの以下の章を参照してください。 “Web Service”の“SOAP Web Service” |
12 | “Web Service”の“SOAP Web Service”でWebサービスのクライアントのタイムアウトを設定する方法 | Webサービスのクライアントのタイムアウトに使用するプロパティについて、 “JAX_WS-1166 Standardize timeout settings”を参照。 | Webサービスのクライアントのタイムアウトには以下のプロパティを使用してください。またプロパティを設定するタグの属性に“value-type="java.lang.Integer"”を設定してください。 ・Webサービスのサーバとのコネクションタイムアウト: com.sun.xml.ws.connect.timeout ・Webサービスのサーバとのリクエストタイムアウト: com.sun.xml.ws.request.timeout プロパティの詳細は“Interstage Application Server Java EE 7設計・構築・運用ガイド”の以下の章を参照してください。 “Webサービスクライアントアプリケーションの開発” タグへの設定方法はOSS版開発ガイドラインの以下の章を参照してください。 “Web Service”の“SOAP Web Service” |