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Interstage Business Application Server オープンJavaフレームワークユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.1.1 O/Rマッピング

オブジェクト指向言語であるJavaでは、リレーショナルデータベースを扱う場合、テーブル構造とJavaオブジェクトの対応付けが必要となります。リレーショナルデータベース設計とオブジェクト指向設計では、設計方法が異なるため、この対応付けが煩雑です。これをインピーダンスミスマッチといいます。インピーダンスミスマッチを解決するためには、テーブル構造のデータをオブジェクト構造のデータに対応付けるためのコードを作成する必要があります。したがって、データ構造が複雑になると、煩雑な作業が多くなりバグを埋め込む危険性が高くなります。

O/Rマッピングは、リレーショナルデータベースのテーブル構造を Javaオブジェクトに対応付けてインピーダンスミスマッチを解消する機能です。

iBATISのO/Rマッピングは、リレーショナルデータベースのテーブル構造とJavaオブジェクトを対応付けするために、SQL文とそれに対応するJavaクラスの情報をSQLマッピング情報ファイルとしてXMLファイルで記述します。業務アプリケーションの実装時、データベース操作にかかわる処理に必要なJavaコードを減少させ開発効率を向上させることが可能です。また、データベース接続情報をデータベース接続ファイルとしてXMLで記述します。これにより、業務アプリケーションからデータベースアクセス処理を分離することができ、データベースの変更などの際に修正を局所化できます。

図4.2 インピーダンスミスマッチの例