SAP ERP ジョブ連携 V13.8.0からV16.0.0へ移行する場合の非互換項目について説明します。
SAP ERPシステムとの連携方式変更に伴う非互換項目
SAPシステムとの通信に利用するRFCライブラリが、「Classic RFC」から「NetWeaver RFC」に変更されました。これに伴う動作の変更について説明します。
変更内容 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
初期設定ファイル名 | saprfc.ini | sapnwrfc.ini |
記述項目 | TYPE制御文の指定可能 | TYPE制御文の指定不可 |
詳細は、“初期設定ファイルの移行”を参照してください。
【対処方法】
上記に示したマニュアルを参照し、移行および設定変更をしてください。
パラメタ | 内容 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|---|
CONV_UNICODE | UNICODE環境にしたい場合に指定の要不要 | 必要 | 不要 |
PASSWD_ULCASE | 本パラメタを指定しない場合(または指定値無効時)の値 | OFF | ON |
XBP_VERSION | 1.0 | 2.0 |
詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
【対処方法】
上記に示したマニュアルを参照し、設定変更をしてください。
変更前 | 変更後 |
---|---|
SJIS | UTF-8 |
【対処方法】
なし
変更前 | 変更後 |
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SJIS | Systemwalker Operation Managerインストール時の文字コード |
【対処方法】
なし
参考
r3chgmodeコマンドで、V13.8.0までの古い連携方式で動作する実行ファイルに切り替えることが可能です。
ただし、古い連携方式は、SAP社が提供する連携モジュールに関するトラブルが発生した場合に、SAP社のサポートを受けられない可能性があります。リスクを考慮した上で切り替えを行ってください。
r3chgmodeコマンドの詳細は、コマンドリファレンスを参照してください。