インストール後の環境設定【Windows版】
インストール時に指定したインストール先のデータベースディレクトリ(省略値はインストール先ディレクトリ配下のMpWalker.jm\Mpmjessv\R3)のディレクトリのアクセス権は、Everyoneグループに対してフルコントロールを設定してください。Everyoneグループでフルコントロールの権限が無い場合、r3jobファイル(SAP ERPシステムジョブの管理ファイル)の更新に失敗します。
本製品は、以下のディレクトリ配下に環境設定情報が格納されます。定期的に退避することをおすすめします。Administratorsグループに所属するユーザで作業を行ってください。
インストール先ディレクトリ配下\MpWalker.jm\Mpmjessv\R3
旧製品または旧バージョンレベルから移行した場合
“3.1.2 インストール前の作業”において、旧製品または旧バージョンレベルのセション開設用情報ファイルを退避している場合は、復元します。
【Windows】
# copy 退避用ディレクトリ\r3passwd %Operation Managerインストールディレクトリ%\MpWalker.jm\mpmjessv\R3\r3passwd |
【Solaris/Linux】
# cp -p 退避用ディレクトリ/r3passwd /etc/mjes/r3/r3passwd |
“R/3 ジョブ連携 動作設定ファイル”または“SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”も退避している場合は、同様に復元してください。
V13.8.0以前からV16.0.0へ移行した場合
V16.0.0で、SAPシステムとの通信に利用するRFCライブラリが、Classic RFCからNetWeaver RFCに変更になりました。これにより、初期設定ファイルおよび環境変数の移行が必要となります。
初期設定ファイルの移行
Classic RFCで提供されていた初期設定ファイル“saprfc.ini”のファイル名と項目を変更する必要があります。
初期設定ファイルのファイル名“saprfc.ini”を“sapnwrfc.ini”へ変更し、指定していたTYPE制御文を削除してください。手順を以下に示します。
初期設定ファイルのファイル名“saprfc.ini”を“sapnwrfc.ini”へ変更します。
【Windows】
# move saprfc.ini sapnwrfc.ini |
【Solaris/Linux】
# mv saprfc.ini sapnwrfc.ini |
1.で名称変更した“sapnwrfc.ini”を開き、TYPE制御文を削除します。
<sapnwrfc.ini>
… TYPE=A ← 削除 … |
環境変数の移行
V13.8.0以前からV16.0.0への移行で、初期設定ファイルのファイル名が変更になったことにより、環境変数“RFC_INI”の定義を変更する必要があります。
V13.8.0以前 | V16.0.0 | |
---|---|---|
環境変数“RFC_INI”の値 | “saprfc.ini”のパス | “sapnwrfc.ini”のパス |
変更方法については、“3.6.4 セション開設用情報のパス設定”を参照してください。
なお、V16.0.0では、パスの終端が“sapnwrfc.ini”ではないファイル名が指定された場合、ディレクトリ名までを有効として、そのディレクトリ配下のsapnwrfc.iniファイルを参照します。V13.8.0以前の製品で、環境変数“RFC_INI”にsaprfc.iniファイルのパスを定義している場合は、この機能により、同じディレクトリ配下のsapnwrfc.iniを参照します。