記述形式
r3del -c job-count -j job-name [ -k ] [ -o logfile ] [ -t ] login |
利用方法
r3delコマンドは、Systemwalker Operation Manager サーバのコマンドプロンプトから実行します。r3delコマンドは、システム管理者か、指定されたセション開設用情報“login”と同じ名称のグループに所属するユーザが使用できます。
機能説明
r3delコマンドは、SAP ERP システムへ投入したSAP ERP システムジョブを削除するコマンドです。r3delコマンドは、指定されたセション開設用情報“login”の権限でSAP ERP システムに接続し、指定されたSAP ERP システムジョブを削除します。削除対象のジョブは、“-c”オプションと“-j”オプションで指定した、SAP ERP システムジョブです。SAP ERP システム上で実行中のSAP ERP システムジョブを削除する場合には、“-k”オプションを指定し、一旦、実行を中止させてから、再度、r3delコマンドにより、削除してください。
オプション
-c job-count
SAP ERP システムジョブのジョブ番号を指定します。ジョブ番号とは、SAP ERP システムが、ジョブ投入時に割り振る番号のことです。5.4.1 r3stat SAP ERP システムへ投入したSAP ERP システムジョブの状態表示コマンドを使用し、SAP ERP システムジョブのジョブ番号を確認してください。
-j job-name
SAP ERP システムジョブのジョブ名を指定します。ジョブ名とは、5.4.2 r3exec SAP ERP システムへのSAP ERP システムジョブ投入/実行コマンドを使用し、SAP ERP システムジョブ投入時に指定した名前です。5.4.1 r3stat SAP ERP システムへ投入したSAP ERP システムジョブの状態表示コマンドを使用し、SAP ERP システムジョブのジョブ名を確認してください。
-k
実行中のSAP ERP システムジョブの実行を中止します。中止されたSAP ERP システムジョブは、異常終了します。
login
Systemwalker Operation Manager がSAP ERP システムとの通信セションを開設するときに使用するセション開設用情報名を指定します。r3delコマンドを実行するユーザは、システム管理者かセション開設用情報名と同じ名称のグループに所属している必要があります。
障害調査用オプション
以下に、r3delコマンドの障害調査用オプションおよび引数について説明します。通常は、以下のオプションを使用することはありません。富士通SE からの依頼があった時のみ使用してください。
-o logfile
SAP ERP システムにアクセスするためのインタフェースであるRFCファンクションの呼び出しログをlogfileで指定したファイルに格納します。指定したファイルがすでに存在する場合には、追加書きを行います。
-t
SAP ERP システムにアクセスするためのインタフェースであるRFCのトレースを行うようにSAP ERP システムに依頼します。トレース情報は、SAP ERP システム内に格納されます。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris/ Linux | /usr/bin |
ファイル
データが格納されているファイルを以下に示します。
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MPWALKER.JM¥Mpmjessv¥R3¥r3passwd |
Solaris/Linux | /etc/mjes/r3/r3passwd |
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MPWALKER.JM¥Mpmjessv¥R3¥r3job |
Solaris/Linux | /var/spool/mjes/r3/r3job |