記述形式
r3usradd -d destination -c client-number -u user -l language [ -a annotation ] login |
利用方法
セション開設用情報の登録は、SAP ERP ジョブ連携を導入したSystemwalker Operation Manager サーバ上で行います。r3usraddコマンドは、システム管理者のみ使用できます。
機能説明
r3usraddコマンドは、SAP ERP ジョブ連携がSAP ERP システムとの通信セションを開設するときに使用するセション開設用情報を登録します。
r3usraddコマンドで登録したセション開設用情報はr3passwdファイルに格納されます。このr3passwdファイルは、1行当たり1024バイトの制限があり、この制限を超えた部分は無視されます。
オプション
以下に、r3usraddコマンドのオプションおよび引数について説明します。各オプションで文字列を指定する場合、特に説明がない限り、コロン(:)以外の印刷可能な文字列を指定します。また、数値を指定する場合、特に説明がない限り、0~2147483647までの範囲の数値を指定します。
印刷可能な文字列とは、英数字などの文字列のことです。
-d destination
sapnwrfc.iniファイルのDEST制御文に登録されている接続先システム定義名を指定します。
-c client-number
SAP ERP システムに接続する時に使用するクライアント番号を指定します。クライアント番号とは、SAP ERP システムに登録したユーザの付加情報で、SAP ERP システムにユーザを登録したときに同時に定義した情報です。
-u user
SAP ERP システムに接続する時に使用するユーザ名を指定します。
-l language
SAP ERP システムに接続した時に出力されるログ言語を指定します。指定可能な言語は、日本語、英語です。日本語の場合はJまたはJA、英語の場合はEまたはENを指定します。
-a annotation
注釈を指定します。
login
セション開設用情報名を指定します。セション開設用情報名とは、Systemwalker Operation ManagerがSAP ERP システムとの通信セションを開設するときに使用するユーザ名やパスワードなどの情報を、まとめて管理するための名前です。セション開設用情報名は、“SAP ERP スケジュールジョブ”に指定します。
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris/Linux | /usr/bin |
ファイル
データが格納されているファイルを以下に示します。
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MPWALKER.JM¥Mpmjessv¥R3¥r3passwd |
Solaris/Linux | /etc/mjes/r3/r3passwd |