Microsoft(R) Fail Over Clusteringシステム運用時にポリシーを配付/適用する手順を説明します。
はじめに、他サーバから抽出したSystemwalker Operation Managerのポリシー情報を、運用系へ配付/適用する手順を以下に示します。
運用系へポリシー配付する
[Systemwalker Operation Manager配付先[ログイン]]ウィンドウで、運用系のホスト名を指定して、運用系にポリシー配付します。[次回のサービス起動時に適用する]を選択します。
運用系のサービスを停止する
運用系で動作しているSystemwalker Operation Managerの各サービスを停止します。停止方法の詳細は、“4.5 Microsoft(R) Fail Over Clusteringシステムにおけるサービスの起動/停止”を参照してください。
運用系のサービスを起動する
運用系のSystemwalker Operation Managerの各サービスを起動します。起動方法の詳細は、“4.5 Microsoft(R) Fail Over Clusteringシステムにおけるサービスの起動/停止”を参照してください。
サービスが起動すると、配付したポリシー情報が適用されます。
次に、運用系でポリシー情報を抽出し、待機系へ配付する手順を以下に示します。
運用系のノードに接続する
[スタート]/[アプリ]-[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]をクリックします。[Systemwalker Operation Manager環境設定 [ログイン]]ウィンドウが表示されるので、ポリシーを抽出したいノード(運用系)を指定し、[ログイン]ボタンをクリックします。
ポリシーを抽出する
表示された[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[ポリシーの抽出]ボタンをクリックし、[ポリシーの抽出]ウィンドウを表示させます。
[ポリシーの抽出]ウィンドウの[環境定義]シートおよび[登録情報]シートで、抽出するポリシーを選択し、[OK]ボタンを押します。
共有ディスクの接続先を変更する
[フェールオーバー クラスターマネージャー]で、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスをオフラインにすることで、クラスタシステムに登録されたSystemwalker Operation Managerのサービスを停止します。
Systemwalker Operation Managerの所有権を待機系に移動します。移動するには、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし[移動]-[最適なノード]または、[ノードの選択]より移動先として待機系のノードを指定します。指定します。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オンラインにする]を選択します。。
[Systemwalker Operation Manager配付先[ログイン]]ウィンドウを表示する
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[ポリシー配付]ボタンをクリックし、[Systemwalker Operation Manager配付先[ログイン]]ウィンドウを表示させます。
配付先を指定する
[Systemwalker Operation Manager配付先[ログイン]]ウィンドウで配付先として配付先のノード(待機系)指定し、[OK]ボタンを押します。
適用契機を選択する
[ポリシーの適用]ウィンドウが表示されるので、ポリシーの適用契機を選択します。 [次回のサービス起動時に適用する]を選択します。
セキュリティ情報を共有ディスクに反映する
運用系のマシンでコマンドを実行し、セキュリティ情報を共有ディスクに反映します。
1:1運用待機およびN:1運用待機の場合
mpcssave
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)および2ノード相互待機の場合
mpcssave -s サブシステム番号
共有ディスクの接続先を変更する
[フェールオーバークラスターマネージャ]画面の中央下段の[リソース]タブを選択し、[記憶域]リソースから登録した物理ディスクリソースを選択した状態でマウスを右クリックし、[オフラインにする]を選択します。
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。移動するには、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[移動]-[最適なノード]または、[ノードの選択]より移動先として運用系のノードを指定します。。
[フェールオーバー クラスターマネージャー]で、Systemwalker Operation Manager用のクラスタサービスをオンラインにすることで、クラスタシステムに登録されたSystemwalker Operation Managerのサービスを起動します。
イベント監視機能、およびアクション管理機能は、運用系および待機系のそれぞれを独立したSystemwalker Operation Managerサーバとみなして動作します。そのため、運用系と待機系で必ずしも情報を統一する必要はありません。運用系と待機系で異なる環境を構築した場合、これらの機能のポリシーは運用系および待機系のそれぞれで抽出し、それぞれの環境に合ったものを配付/適用してください。
注意
ポリシーの情報には、カレンダ情報の、以下のクラスタ運用情報は含まれません。各ノードで設定してください。
calsetclusterコマンドで登録を行った情報
calregpathコマンドで登録を行った情報
カレンダ反映先ホスト定義ファイルの情報
注意
クラスタ運用を実施している場合は、[次回のサービス起動時に適用する]を選択します。[すぐ適用する(サービスを再起動する)]は指定しないでください。
運用系にて変更したポリシーをすぐに適用したい場合は、サービスを再起動してください。サービスの再起動の詳細は、“4.5 Microsoft(R) Fail Over Clusteringシステムにおけるサービスの起動/停止”を参照してください。
待機系に配付したポリシーは、次回フェールオーバ時に適用されます。
注意
抽出元サーバのジョブ実行履歴情報および稼働実績情報の保存場所を、[運用情報の定義]ウィンドウの[ログ]シートで確認し、保存場所がクラスタ運用しているシステム上に存在することを確認してください。存在しない場合は、運用情報を配付する前に、抽出元サーバの保存場所と同じディレクトリを、クラスタ運用しているシステムに作成してください。