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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

F.3.1 事前準備

複製先システムでGLSの設定を変更するにあたり、事前に以下の設定を行ってください。

  1. /etc/hostsファイルの修正

    GLSの設定変更を行う前にシングルユーザモードでOSを起動し、/etc/hosts ファイルに記載されているIPアドレスを、“F.1 複製先システムのネットワーク設計”で事前に決めておいたIPアドレスに変更してください。ホスト名については、必要に応じて変更してください。

    以下は、【設計例1:高速切替方式 - シングルシステム】でHOST-AのIPアドレスを変更する場合の例です。

    [変更前]

    192.168.70.1    host11   # HOST-Aの物理IPアドレス
    192.168.71.1    host12   # HOST-Aの物理IPアドレス
    192.168.80.1    hosta    # HOST-Aの仮想IPアドレス

    [変更後]

    192.168.170.1    host11   # HOST-Aの物理IPアドレス
    192.168.171.1    host12   # HOST-Aの物理IPアドレス
    192.168.180.1    hosta    # HOST-Aの仮想IPアドレス
  2. RMSの自動起動抑止

    GLSがクラスタ運用のシステムをクローニングした場合は、RMSの自動起動を抑止する設定を行ってください。本設定により、複製先のOSをマルチユーザモードで起動した際に、複製元のシステムと同じ引継ぎIPアドレスが重複して活性化されることを防止します。

    # /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvsetenv HV_RCSTART 0
  3. マルチユーザモードでのOS起動

    GLSの設定変更を行うため、マルチユーザモードでOSを起動します。OSを起動する際には、事前にNICのケーブルを抜いておく、複製元を停止する、または複製元のシステムから隔離されたネットワークに接続するなどして、複製元のシステムとIPアドレスの重複が発生しないように注意してください。

  4. GLSの引継ぎ仮想インタフェースの設定削除

    GLSがクラスタ運用のシステムをクローニングした場合は、RMSが停止していることを確認したうえで、引継ぎ仮想インタフェースの設定を一度すべて削除します。

    # /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc delete -n all
  5. GLSの仮想インタフェースの停止

    GLSの設定変更を行うにあたり、動作中の仮想インタフェースを停止します。

    # /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll off
    # /opt/FJSVhanet/usr/sbin/stphanet