ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V12.1.0 J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)
FUJITSU Software

30.2.1 EJBの高速呼び出し機能とLight EJBコンテナ機能からIJServerへの移行

IJServerは高速呼び出し機能とLight EJBコンテナ機能に対して下表のような差異があるため、移行の際は留意が必要です。
なお、本バージョンのIJServerに対するセットアップ、および運用操作はInterstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドを用いて簡単に行うことができます。
isj2eeadminコマンドでできる操作などについては、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「isj2eeadminコマンド」を参照してください。


以下に、それぞれの運用方法の違いを表で表します。

  

高速呼出し機能

旧バージョンにおけるIJServer
(Light EJBコンテナ機能)

本バージョンのIJServer

クライアントの環境設定

以下のファイルをクラスパスに設定します。


[JDK1.3の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer34.jar


[JDK1.3の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer34.jar

以下のファイルをクラスパスに設定します。


[JDK1.3の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer34.jar


[JDK1.3の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer32.jar
[JDK1.4の場合]
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer34.jar

以下のファイルをクラスパスに設定します。


C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer94.jar


/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer94.jar

配備

以下のツールを使用して配備を実行します。

  • J2EE Deploymentツール(非サーバ管理モード)

  • EJB Deploymentツールで展開処理実行後、以下のコマンドを実行してEJBアプリケーションをインストールします。
    ejbinstalleb [サーバ用生成物]

配備実行後にカストマイズツールを使用して、Java VM外から呼び出されるBeanを1つだけ「高速に呼び出すBean」に定義し、Java VM内で呼び出されるBeanを「高速に呼び出されるBean」に定義します。

以下のツールを使用してIJServer(またはLight EJBコンテナ)を作成します。

  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)

  • J2EE管理ツール

  • ejbmakecontainerコマンド

以下のツールを使用してIJServerに対してWebアプリケーション/EJBアプリケーションを配備します。

  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)

  • isdeploybコマンド

  • J2EE管理ツール

  • EJB Deploymentツールで展開処理実行後、以下のコマンドを実行してEJBアプリケーションをインストールします。
    ejbinstalleb -s [IJServer名] [サーバ用生成物]

IJServerに配備されたEJBアプリケーションは、同一Java VM上で動作します。ServletとEJBは別Java VMで動作します。

以下のツールを使用してIJServerを作成します。

  • Interstage管理コンソール

  • isj2eeadminコマンド

IJServerには以下の4種類のIJServerを選択できます。

  • WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一Java VMで運用

  • WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別Java VMで運用

  • Webアプリケーションのみ運用

  • EJBアプリケーションのみ運用

以下のツールを使用してIJServerに対してWebアプリケーション/EJBアプリケーションを配備します。同一IJServerに配備されたEJBアプリケーションは同一Java VM上で動作します。

  • Interstage管理コンソール

  • ijsdeploymentコマンド(配備解除時はijsundeploymentコマンド)

カスタマイズ

以下のツールを使用してEJBアプリケーションをカスタマイズします。

  • ejbcustx

  • ejbdefimportコマンドとejbdefexportコマンド

以下のツールを使用してEJBアプリケーションをカスタマイズします。

  • ejbcustx -s [IJServer名]

  • ejbdefimportコマンドとejbdefexportコマンド(-sオプションでIJServer名を指定します。)

または以下のツールを起動し、配備済みのEJBアプリケーションを選択してカスタマイズします。

  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)

以下のツールを使用して配備済みのEJBアプリケーションを選択してカスタマイズします。

  • Interstage管理コンソール

  • ejbdefimportコマンドとejbdefexportコマンド(-iオプションでIJServer名を指定します。)

運用

以下のツールを使用して高速に呼び出されるBeanを登録したワークユニットを定義します。

  • isaddwudefコマンド(削除時はisdelwudefコマンド)

  • Interstage運用操作ツール

定義したワークユニットは以下のツールを使用して起動します。

  • isstartwuコマンド(停止時はisstopwuコマンド)

  • Interstage運用操作ツール

IJServerを定義するとワークユニットも自動的に定義されます。
以下のツールを使用してIJServer(またはワークユニット)を起動します。

  • J2EE管理ツール

  • isstartwuコマンド(停止時はisstopwuコマンド)

  • Interstage運用操作ツール

Interstage V6以降ではIJServerは以下のように位置付けています。
「J2EEアプリケーションを運用するワークユニットをIJServerと呼びます。(IJServerとワークユニットは1対1の関係を持ちます。) IJServerはJ2EEアプリケーションの配備対象であり、起動/停止の単位です。」
以下のツールを使用してIJServerを起動します。

  • Interstage管理コンソール

  • isstartwuコマンド(停止時はisstopwuコマンド)

リソース定義

以下のツールを使用してJ2EEの各種リソースを定義します。

  • J2EE管理ツール

  • J2EEリソースアクセス定義

  • J2EE Deploymentツール(isdeployコマンド)

以下のツールを使用してJ2EEの各種リソースを定義します。

  • Interstage管理コンソール

  • isj2eeadminコマンド