ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V12.1.0 J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)
FUJITSU Software

29.9.2 EJBアプリケーションの異常

EJBアプリケーションが異常終了した場合には、原因を取り除いた後、IJServerを再起動してください。
また、例外が発生したときの例外情報や対処方法の詳細については、“メッセージ集”の“J2EE使用時に出力される例外情報”を参照してください。


EJBアプリケーションが待機状態またはループ状態になった場合

EJBアプリケーションが待機状態またはループ状態になった場合は、以下の対処を行ってください。

また、クライアントアプリケーションには、タイムアウトなどのエラーが通知されますので、エラーが通知されたクライアントアプリケーションを終了させてください。


EJBアプリケーション内で、javax.swingjava.awtを使用している場合

EJBアプリケーションを動作させた時、以下の例外がコンテナログに出力された場合は、EJBアプリケーション内で、“javax.swing”または“java.awt”を使用している可能性があります。EJBアプリケーション内で、“javax.swing”または“java.awt”を使用しないように修正してください。

deployment descriptorに参照情報が記述されていない場合

以下の例外がコンテナログに出力されることがありますが、問題ありません。

Message-driven Bean運用時の異常

Message-driven Beanの運用中にInterstage JMSまたはイベントサービスで異常が発生した場合には、“29.12 Interstage JMSの異常時の対処”、または“トラブルシューティング集”-“イベントサービス運用時の異常”を参照して対処してください。
また、Message-driven BeanをIJServerで運用中にIJServerの強制停止をした場合、再度IJServerを起動してもメッセージが受信できないなどの異常が発生する場合があります。この場合、イベントチャネルに接続情報が残った可能性がありますので、同様に“29.12 Interstage JMSの異常時の対処”、または“トラブルシューティング集”-“イベントサービス運用時の異常”を参照して対処し、IJServerを再起動してください。

なお、Publisher/Subscriberモデルで、トランザクション属性がRequired、メッセージセレクタ機能を使用するMessage-driven Beanの運用中に、以下のメッセージが出力された場合は、メッセージセレクタの条件に合致しないメッセージを送信している可能性があります。
この場合Message-driven Beanの動作への影響はないため、特に対処を行う必要はありません。

イベントチャネルが停止または再起動した場合、Message-driven Beanのメッセージ受信処理が停止します。メッセージ受信停止後、メッセージ受信を再開するにはIJServerを再起動させる必要があります。イベントチャネル起動後に、IJServerを再起動してください。Message-driven Beanがメッセージを受信可能な状態かどうかは、Interstage管理コンソールの以下の画面の「メッセージ受信状態」を参照することにより確認できます。

connector使用時の異常

resource adapterで例外が発生した可能性があります。IJServerのコンテナログを参照して、原因を取り除いてください。
IJServerのコンテナログのディレクトリは、Interstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドで変更可能です。
デフォルトのディレクトリは、以下です。

J2EE共通ディレクトリ\ijserver\[IJServer名]\log\プロセス通番\container.log

J2EE共通ディレクトリ/ijserver/[IJServer名]/log/プロセス通番/container.log

注意事項

EJBアプリケーションが待ち状態またはループ状態になった場合、IJServerを停止することはできません。
この状態で当該IJServerを停止しようとすると、停止処理は行われず、実行結果はコンソールに出力されません。このように、起動しているIJServerに対して実行結果がシステムログに出力されない場合は、IJServerのプロセスを停止してください。