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Interstage Application Server V12.1.0 J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)
FUJITSU Software

20.5.2 OTSシステムと別ホストで動作するための環境設定

リソース管理プログラムをOTSシステムが動作するホストと別ホスト上で動作させる場合の環境設定について説明します。

リソース管理プログラムは、分散されたアプリケーションを想定して、そのアプリケーションと同じホストで動作することが可能です。

リソース管理プログラムをOTSシステムが動作するホストとは別ホスト上で動作させるには、以下の手順で行ってください。

ネーミングサービスを共有させる場合(推奨)

OTSシステムが動作するホストとリソース管理プログラムを動作させるホストでネーミングサービスを共有して利用する場合

  1. リソース管理プログラムが動作するホストで、Interstage動作環境定義に以下を指定します。

    NS USE=remote
    NS Host Name=利用するネーミングサービスが動作するホスト名
    NS Port Number=利用するネーミングサービスのPort番号
  2. リソース管理プログラムが動作するホストで、isinitコマンドにてtype3を選択して初期化します。

  3. リソース管理プログラムが動作するホストで、isstartコマンドにてInterstageを起動します(OTSシステムは、起動されません)。

  4. リソース管理プログラムが動作するホストで、netコマンドなどを使用して「ObjectTransactionService」サービスを起動します。

    例) net start ObjectTransactionService
  5. OTSシステムが動作するホストで、isstartコマンドにてOTSシステムを起動します。注1

  6. リソース管理プログラムが動作するホストで、セットアップ情報ファイルに以下を指定します。

    MODE=RMP注2
  7. リソース管理プログラムが動作するホストで、otssetupコマンドにて初期化します。

  8. リソース管理プログラムが動作するホストで、otsstartrscコマンドにてリソース管理プログラムを起動します。

注1OTSシステムがローカル以外のネーミングサービスを利用する場合は、リソース管理プログラム同様にInterstage動作環境定義に利用するネーミングサービスを設定してInterstageを初期化する必要があります。詳細については、“リモートのネーミングサービスを利用する場合”を参照してください。

注2HOST/PORTは、指定しないでください。


ネーミングサービスを共有させない場合

OTSシステムが動作するホストとリソース管理プログラムを動作させるホストで異なるネーミングサービスを利用する場合
(リソース管理プログラムがローカルのネーミングサービスを利用する場合)

  1. リソース管理プログラムが動作するホストで、Interstage動作環境定義ファイルに以下を指定します。

    OTS Setup mode=rmp
    OTS Host= OTSシステムの動作するホスト名
    OTS Port= OTSシステムが動作するノードのCORBAサービスのポート番号
    OTS Locale=OTSシステムが動作するホストのロケール
  2. リソース管理プログラムが動作するホストで、isinitコマンドにてtype2を選択して初期化します。

  3. リソース管理プログラムが動作するホストで、isstartコマンドにてInterstageを起動します(OTSシステムは、起動されません)。

  4. OTSシステムが動作するホストで、isstartコマンドにてOTSシステムを起動します。

  5. リソース管理プログラムが動作するホストで、otsstartrscコマンドにてリソース管理プログラムを起動します。


OTSシステムが動作するホストとリソース管理プログラムを動作させるホストで異なるネーミングサービスを利用する場合。
(リソース管理プログラムがリモートのネーミングサービスを利用する場合)

  1. リソース管理プログラムが動作するホストで、Interstage動作環境定義ファイルに以下を指定します。

    NS USE=remote
    NS Host Name=利用するネーミングサービスが動作するホスト名
    NS Port Number=利用するネーミングサービスのPort番号
  2. リソース管理プログラムが動作するホストで、isinitコマンドにてtype3を選択して初期化します。

  3. リソース管理プログラムが動作するホストで、isstartコマンドにてInterstageを起動します(OTSシステムは起動されません)。

  4. リソース管理プログラムが動作するホストで、セットアップ情報ファイルを作成し、以下を設定します。

    OTS Setup mode=rmp
    OTS Host= OTSシステムの動作するホスト名
    OTS Port= OTSシステムが動作するホストのCORBAサービスのポート番号
    OTS Locale=OTSシステムが動作するホストのロケール
  5. (Windows(R)の場合のみ)リソース管理プログラムが動作するホストで、netコマンドなどを使用して「ObjectTransactionService」サービスを起動します。

    例) net start ObjectTransactionService
  6. リソース管理プログラムが動作するホストで、otssetup コマンドにてセットアップ情報ファイルを指定しセットアップします。

  7. リソース管理プログラムが動作するホストで、isstartコマンドにてInterstageを起動します(OTSシステムは、起動されません)。

  8. OTSシステムが動作するホストで、isstartコマンドにてOTSシステムを起動します。

  9. リソース管理プログラムが動作するホストで、otsstartrscコマンドにてリソース管理プログラムを起動します。

ポイント

  • ここでは、リソース管理プログラムを別ホストで動作させるために必要な情報だけを記載しています。Interstage動作環境定義ファイルとセットアップ情報ファイルの詳細については、“チューニングガイド”を参照してください。

  • OTSシステムがリモートのネーミングサービスを利用する場合の設定は、“リモートのネーミングサービスを利用する場合”を参照してください。