本章ではMicrosoft(R) JDBCドライバを使用してSQL Serverに接続する場合の環境設定について説明しています。
SQL Serverを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。
デフォルトではFile System Service Providerを使用しないデータソースが定義されます。File System Service Providerを使用する場合の設定については、“JDBC(データベース)を参照する場合の共通事項”の“File System Service Providerを使用する場合の環境設定”を参照してください。
1.Microsoft(R) JDBCドライバのダウンロードとインストール
Microsoft(R) SQL Server(TM)には同梱されていません。Microsoft Corporationのホームページより、ダウンロードしてください。JDBCドライバは使用するSQL Server(TM)のバージョンに合わせて適切なものを使用してください。
インストールについては、Microsoft Corporationのホームページに記載されているインストール方法を参照してください。
2.リモート接続の設定
無償版や開発・テストシステム向けの製品など、使用する製品によっては、デフォルトの設定ではリモート接続できない場合があります。
Microsoft(R) SQL Server(TM)のマニュアルを参照して、リモート接続が可能となるよう設定してください。
3.環境変数の設定
設定する環境変数の設定項目と、動作環境ごとの設定方法は以下のとおりです。
環境変数の設定項目
Microsoft(R) JDBCドライバを動作させるために必要な、以下を設定してください。
設定項目 | パス名 (注1) |
---|---|
クラスパス | <JDBCドライバのインストールディレクトリ> |
注1) SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。
注2) <version>: Microsoft(R) SQL Server JDBC Driver 6.2の場合、“6.2”
<location>: 日本語版の場合は“jpn”、英語版の場合は“enu”
<JDBCドライバのファイル名>:IJServerワークユニットが動作するJavaをサポートしているJDBCドライバのファイル名。
IJServerを使用する場合の設定方法
“IJServerを使用する場合の環境変数の設定方法”を参照して設定してください。
クライアント環境の場合の設定方法
クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に、設定例を記載します。
[スタート]-[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[システム]-[システムの詳細設定]の環境変数ボタンをクリックしてください。
注意
Windows Server(R) 2012の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;C:\mssqlserver\sqljdbc_6.0\jpn\sqljdbc42.jar
[Cシェルの場合]
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:/opt/mssqlserver/sqljdbc_6.0/jpn/sqljdbc42.jar
4.Interstageへのデータソース登録
Interstage管理コンソールでデータソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
5.JDBCドライバロギング機能
Microsoft(R) JDBCドライバでは、JDKが提供するjava.util.loggingパッケージのロギング機能を利用してデバッグが可能です。JDBCドライバのログを出力したい場合は、JDBCドライバのドキュメントを参照してください。デフォルトの標準出力、標準エラー出力はコンテナログに出力されます。
注意
Interstageのユーザスナップ情報の出力でも、JDKが提供するjava.util.loggingパッケージのロギング機能を利用しています。そのため、ユーザスナップ情報を出力すると、デフォルトではJDBCドライバのログも出力されます。JDBCドライバのログを抑止したい場合は、以下の定義を行ってください。
定義ファイル格納ディレクトリ |
|
定義ファイル名 | FJlogging.properties |
追加定義 | com.microsoft.sqlserver.jdbc.level = OFF |