ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V12.1.0 チューニングガイド
FUJITSU Software

9.1.2 Java VM

製品搭載のJava VM

JDK/JREには、Javaのバイトコードを解釈・実行するエンジン部であるJava仮想マシン(Java VM)があります。

表9.1 Java VMの種類と特徴”に、Java VMの種類と特徴を示します。

表9.1 Java VMの種類と特徴

Java VMの名称

Java VMの特徴

Java HotSpot Client VM

アプリケーション起動時間を短縮し、メモリ消費を抑制するように設計されたクライアント環境向けのJava VMです。
富士通版Java HotSpot Client VMでは、Oracle CorporationのJava VMであるJava HotSpot Client VMをベースに、富士通独自技術によるトラブルシューティングに関する機能強化などを追加実装しています。
そのため、ベースとしたJava HotSpot Client VMと機能的な互換性を基本的にもっています。
追加実装された機能項目については、“9.1.3 FJVM”を参照してください。

Java HotSpot Server VM
(FJVM)

アプリケーション起動時間の短縮などよりも、安定性および、スループットの向上を考慮して設計されたサーバ環境向けのJava VMです。
富士通版Java HotSpot Server VMでは、Oracle CorporationのJava VMであるJava HotSpot Server VMをベースに、富士通独自技術による性能改善やトラブルシューティングに関する機能強化などを追加実装しています。
そのため、ベースとしたJava HotSpot Server VMと機能的な互換性を基本的にもっています。
富士通版Java HotSpot Server VMは、Interstage Application Server搭載のJDK/JREにおけるデフォルトのJava VMであることから、このJava VMを特にFJVMと呼びます。
追加実装された機能項目については、“9.1.3 FJVM”を参照してください。

注意

エルゴノミクス機能によるJava VMの自動選択機能

富士通版JDK/JRE では、エルゴノミクス機能によるJava VMの自動選択機能(マシンのCPU数や物理メモリ量などに応じて、使用するJava VMを自動的に選択する機能)は無効になっています。

Java VM関係の資料