Interstage Application Server V6.0(Interstage V6.0)での変更内容を説明します。
configファイルの移行
configパラメタにおいて以下の2つの既存定義が削除されました。
max_IIOP_init_con
max_IIOP_req_per_con
なお、以下の3つのパラメタが追加されました。新規パラメタの意味については「チューニングガイド」を参照してください。
max_IIOP_resp_con × (max_IIOP_req_per_con +1)
省略値:256
旧定義から移行する値が、256の場合は記述不要
以下の内の最大値
・max_IIOP_init_con
・256
省略値:4096
旧定義から移行する値が、4096以下の場合は記述不要
以下の内の最大値
・max_IIOP_init_con × max_IIOP_req_per_con
・4096
config移行後、max_IIOP_init_conとmax_IIOP_req_per_conの旧定義は削除してください。
旧定義のconfigを移行せずに使用した場合、max_IIOP_local_init_conとmax_IIOP_local_init_requestsは、上記の計算式に従って計算されます。また、max_IIOP_resp_requestsは、以下の計算式に従って計算されます。
number_of_common_bufferが0以外
max_IIOP_resp_con × (max_IIOP_req_per_con+1)
number_of_common_bufferが未定義、または0
max_IIOP_resp_con < (max_IIOP_req_per_con+1)
[max_IIOP_resp_conと10の内の最小値] × (max_IIOP_req_per_con+1)
max_IIOP_resp_con >= (max_IIOP_req_per_con+1)
max_IIOP_resp_con × [(max_IIOP_req_per_con+1)と10の内の最小値]
number_of_common_bufferの計算式については「チューニングガイド」の「CORBAサービスの動作環境ファイル」にあるnumber_of_common_bufferの説明個所を参照してください。
SSL環境の構築
Interstage V5.x以前において使用していたodsetSSLコマンドはInterstage V6.0以降においても使用可能ですが、odsetSSLコマンドを使用して構築したSSL環境はInterstage管理コンソールを使用して操作することはできません。
Interstage管理コンソールによって構築したSSL環境を使用する設定になっている場合にodsetSSLコマンドを使用すると、odsetSSLコマンドによって構築したSSL環境が有効になります。逆に、odsetSSLコマンドによって構築したSSL環境を使用する設定になっている場合にInterstage管理コンソールによって構築したSSL環境を使用する設定に変更するとInterstage管理コンソールによって構築したSSL環境が有効となります。
OD_impl_instの定義ファイル
Interstage V6.0以降では、サーバアプリケーション起動時に、サーバアプリケーション開発言語の自動判定を行います。それに伴い、OD_impl_instコマンドの-axオプションで指定する定義ファイルについて、以下の定義が廃止となりました。
lang
Interstage V5.x以前と同様に、lang定義を指定して登録することも可能です。
マニュアルから削除された定義
以下の定義についてのマニュアル記載が削除されました。マニュアルから削除された定義については、定義された場合の動作は旧バージョンと変更はありませんが、説明についてはInterstage V5.x以前の旧バージョンマニュアルを参照してください。
マニュアル削除定義 | 旧マニュアル参照個所 |
---|---|
server per method | 「リファレンスマニュアル(コマンド編)」 > 「OD_impl_inst」 |
max_file_descriptors | 本定義はWindows(R)版には存在しませんので、Windows(R)版のマニュアル記事は旧バージョンにもありません。SolarisとLinuxについては以下の場所です。 |
client_bind | 「チューニングガイド」 > 「CORBAサービスの動作環境ファイル」 > 「config」 |
max_session | 「チューニングガイド」 > 「CORBAサービスの動作環境ファイル」 > 「gwconfig」 |
サンプルプログラム
C++サンプルプログラムのMakefileがWorkShop 5.0以降のコンパイラ用に変更されました。WorkShop 4.2シリーズのC++コンパイラを使用する場合はMakefileを修正する必要があります。