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Systemwalker Operation Manager  リファレンス集
FUJITSU Software

7.4 mjsview ログファイル出力コマンド

記述形式

mjsview [-sys サブシステム番号] [-c | -csv] [ログファイル名]
                      (注)

注)

“ [-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。

機能説明

ジョブ実行制御が出力するログファイルは、バイナリ属性を含んでおり、直接参照することができません。よって、このコマンドを使ってログファイルの内容を編集し、標準出力に形式化して出力します。

ログファイルを出力するための設定方法は、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”を参照してください。

なお、[運用情報の定義]ウィンドウの“ジョブ実行履歴情報を保存する”(logパラメタ)を指定していない場合、ログファイルは以下に出力されます。

【Windows版】

ジョブ実行制御スプールパス\hist\日付.log

日付:yyyymmdd形式

【UNIX版】

/var/spool/mjes/hist/日付.log

日付:yyyymmdd形式

オプション

Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition-sys サブシステム番号

複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。

-c

“-c”を指定すると、コマンド発行時点までのログファイルの内容を形式化して出力した後、ログファイルを継続して監視し、ログを動的に形式化して出力し続けます。ログファイルが存在しない場合は、コマンドは終了します。

“-c”を省略すると、コマンド発行時点までのログファイルの内容を形式化して出力した後、コマンドは終了します。

-csv

“-csv”を指定すると、コマンド発行時点までのログファイルの内容をcsv形式で形式化して出力した後、コマンドは終了します。

ログファイル名

ログファイル名を指定します。

ログファイル名を省略すると、ジョブ実行履歴情報を最後に出力したログファイルが処理の対象となります。特定の日のログファイルの内容などを処理したい場合は、ログファイル名をフルパスで指定してください。

復帰値

復帰値

0

コマンド処理が正常に終了しました。

0以外

コマンド処理が正常に終了しませんでした。エラーメッセージが出力されます。

コマンド格納場所

Windows

Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\bin

Solaris
HP-UX
AIX
Linux

/usr/lib/mjes

実行に必要な権限

システム管理者(Administratorsグループに属するユーザ/スーパーユーザ)権限が必要です。

注意事項

参考

ログファイルの切り替え契機について

ログファイルは、日付が変わったときに自動的に切り替わるものではありません。

前日からジョブ実行制御のサービス/デーモンが起動しており、日付が変わってからジョブが一度も実行されていない場合は、本日分のログファイルが出力されていない状態であるため、ログファイルは切り替わりません。日付が変わったあとにジョブが実行されたタイミングで、ログファイルが切り替わります。

表示例

mjsview ログファイル出力コマンドの表示例を以下に示します。

2015/05/27 08:38:52 MJS901I MpMjes service start.
2015/05/27 15:10:22 MJS007I job jobschsleep(13.server1) accept
2015/05/27 15:10:22 MJS001I job jobschsleep(13.server1) start at queue1
2015/05/27 15:10:22 MJS003I job jobschsleep(13.server1) step mjsrjob start on server2:1
2015/05/27 15:10:26 MJS004I job jobschsleep(13.server1) step mjsrjob stop RC(0000)
2015/05/27 15:10:26 MJS002I job jobschsleep(13.server1) stop RC(0000)
2015/05/27 15:10:26 MJS006I job jobschsleep(13.server1) purge
2015/05/27 15:10:32 MJS007I job jobschsleep(14.server1) accept
2015/05/27 15:10:33 MJS001I job jobschsleep(14.server1) start at queue1
2015/05/27 15:10:41 MJS005I job jobschsleep(14.server1) cancel
2015/05/27 15:10:42 MJS002I job jobschsleep(14.server1) stop EC(40000222)
2015/05/27 15:10:42 MJS006I job jobschsleep(14.server1) purge

備考. ジョブ実行制御サービスの起動
正常終了ジョブ(ジョブ番号=13)
強制終了ジョブ(ジョブ番号=14)
EC:ECの文字列で表示される内部コードは16進数表示となります。
RC:RCの文字列で表示される内部コードは10進数表示となります。

“-csv”オプション指定時の表示例を以下に示します。

2015/05/27,08:38:52,MJS901I,MpMjes service start.
2015/05/27,15:10:22,MJS007I,job jobschsleep(13.server1) accept
2015/05/27,15:10:22,MJS001I,job jobschsleep(13.server1) start at queue1
2015/05/27,15:10:22,MJS003I,job jobschsleep(13.server1) step mjsrjob start on server2:1
2015/05/27,15:10:26,MJS004I,job jobschsleep(13.server1) step mjsrjob stop,RC(0000)
2015/05/27,15:10:26,MJS002I,job jobschsleep(13.server1) stop,RC(0000)
2015/05/27,15:10:26,MJS006I,job jobschsleep(13.server1) purge
2015/05/27,15:10:32,MJS007I,job jobschsleep(14.server1) accept
2015/05/27,15:10:33,MJS001I,job jobschsleep(14.server1) start at queue1
2015/05/27,15:10:41,MJS005I,job jobschsleep(14.server1) cancel
2015/05/27,15:10:42,MJS002I,job jobschsleep(14.server1) stop,EC(40000222)
2015/05/27,15:10:42,MJS006I,job jobschsleep(14.server1) purge

備考. ジョブ実行制御サービスの起動
正常終了ジョブ(ジョブ番号=13)
強制終了ジョブ(ジョブ番号=14)
EC:ECの文字列で表示される内部コードは16進数表示となります。
RC:RCの文字列で表示される内部コードは10進数表示となります。

実行結果/出力形式

以下に出力形式を示します。

1) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS001I job jobname(jobno.hostname) start at queuename
2) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS002I job jobname(jobno.hostname) stop RC(rc)|EC(ec)
3) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS003I job jobname(jobno.hostname) step stepname start
    yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS003I job jobname(jobno.hostname) step stepname start on host-name:n
4) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS004I job jobname(jobno.hostname) step stepname stop RC(rc)|EC(ec)
5) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS005I job jobname(jobno.hostname) cancel
6) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS006I job jobname(jobno.hostname) purge
7) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS007I job jobname(jobno.hostname) accept
    yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS007I job jobname(jobno.hostname) accept from host-name:n
8) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS901I MpMjes service start.
9) yyyy/mm/dd hh:mm:ss MJS902I MpMjes service stop.

以下に各ログの意味を説明します。
1) ジョブが開始したことを示します。
2) ジョブが終了したことを示します。
3) ジョブステップが開始したことを示します。(注1)
4) ジョブステップが終了したことを示します。
5) 強制終了要求を受け付けたことを示します。
6) ジョブをスプールから削除したことを示します。
7) ジョブを受け付けたことを示します。(注2)
8) ジョブ実行制御サービス/デーモンが開始したことを示します。
9) ジョブ実行制御サービス/デーモンが終了したことを示します。
注1)
依頼元サーバにおいて、ネットワークジョブ/分散実行ジョブを他のリモートサーバへ依頼した場合、「on host-name」が追加されて出力されます。任意のサブシステムへ依頼するネットワークジョブの場合、「:n」も追加されます。
注2)
実行サーバにおいて、ネットワークジョブ/分散実行ジョブを他のリモートサーバから受け付けた場合、「from host-name:n」が追加されて出力されます。

以下に可変部分について出力される内容を説明します。

jobname:

ジョブ名が出力されます。

jobno:

ジョブ実行制御が割り当てたジョブ番号が出力されます。

hostname:

ジョブを投入したホスト名が出力されます。

queuename:

ジョブが開始したキュー名が出力されます。

stepname:

ジョブステップ名が出力されます。
RC(rc)|EC(ec): RC(rc)またはEC(ec)のどちらかが出力されます。
強制終了した場合やネットワーク異常などにより、ジョブ処理が中断した場合は、EC(ec)が出力され、それ以外は、RC(rc)が出力されます。
rc : ジョブの終了コードが10進数で出力されます。
ec : 異常を示す終了コードが16進数で出力されます。ジョブを強制終了した場合、ecは40000222と出力されます。

host-name:n:

ジョブステップが開始したことを示すログの場合、ネットワークジョブ/分散実行ジョブの実行先サーバのホスト名が出力されます。任意のサブシステムへ依頼するネットワークジョブの場合、「:n」も追加されます。「:n」のnは、実行先サーバのサブシステム番号です。
ジョブを受け付けたことを示すログの場合、ネットワークジョブ/分散実行ジョブの依頼元サーバのホスト名が出力されます。「:n」のnは、依頼元サーバのサブシステム番号です。
サブシステム運用をしていない場合、nは0になります。