(1) 物理インタフェースの設定
伝送路二重化機能で使用する物理インタフェースを設定します。
物理インタフェースの設定内容は、二重化方式および構成により異なります。各設定の違いについて、表3.8 物理インタフェースの設定パターンに示します。
二重化方式 | タグVLAN | タグVLAN | |
---|---|---|---|
高速切替方式(IPv4) | |||
高速切替方式(IPv6) | |||
高速切替方式(Dual) | |||
NIC切替方式(IPv4) | プライマリ | ||
セカンダリ | |||
NIC切替方式(IPv6) | プライマリ | ||
セカンダリ | |||
NIC切替方式(Dual) | プライマリ | ||
セカンダリ | |||
仮想NIC方式 | |||
GS連携方式 | 未サポート |
ポイント
OSがRHEL7の場合、NICのインタフェース名は環境によって異なりますので、本書に記載されているインタフェース名(ethX)は環境に合わせて読み替えてください。また、ifcfg-ethXファイル名も環境に合わせて読み替えてください。
本マニュアルにおいて、ネットワークインタフェースの設定ファイル(ifcfg-ethX)には、伝送路二重化機能で必要なパラメタのみ記載しています。その他のパラメタについては、環境に応じて設定してください。
注意
GLSが束ねる物理インタフェースの設定(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル)には、“HOTPLUG=no”の設定を追加してください。なお、タグVLANインタフェースを束ねる場合は不要です。
タグVLANインタフェース名は、eth0.1のようにインタフェース名.VLAN-IDの形式のみ使用可能です。
物理IP引継ぎIIのクラスタ環境では、ifcfg-ethXに、IPADDR(IPアドレス)の項目は設定しないでください。
参考
“HOTPLUG=no”の設定は、PCIホットプラグ機能を無効化するものではありません。“HOTPLUG=no”を設定した物理インタフェースに対しても、NIC(PCIカード)の活性保守は可能です。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX
DEVICE=ethX BOOTPROTO=static HOTPLUG=no IPADDR=XXX.XXX.XXX.XXX NETMASK=XXX.XXX.XXX.XXX ONBOOT=yes TYPE=Ethernet |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX
DEVICE=ethX BOOTPROTO=static HOTPLUG=no ONBOOT=yes TYPE=Ethernet |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX
DEVICE=ethX BOOTPROTO=static HOTPLUG=no ONBOOT=yes TYPE=Ethernet |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX.Y
DEVICE=ethX.Y BOOTPROTO=static IPADDR=XXX.XXX.XXX.XXX NETMASK=XXX.XXX.XXX.XXX ONBOOT=yes VLAN=yes |
参考
NIC切替方式を使用して物理インタフェースを束ねる仮想インタフェースとタグVLANインタフェースを束ねる仮想インタフェース間で物理回線を共有する場合、ifcfg-ethXに対して設定1と同じようにIPアドレス(IPADDR=)等を設定する必要があります。例えば、sha0がeth0,eth1を束ねて、sha1がeth0.2,eth1.2を束ねる場合、ifcfg-eth0の設定は設定3のifcfg-ethXではなく設定1のifcfg-ethXに従って設定します。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX
DEVICE=ethX BOOTPROTO=static HOTPLUG=no ONBOOT=yes TYPE=Ethernet |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX.Y
DEVICE=ethX.Y BOOTPROTO=static ONBOOT=yes VLAN=yes |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX
DEVICE=ethX BOOTPROTO=static HOTPLUG=no ONBOOT=yes DEVICETYPE=hanet |
(2) 物理インタフェースの確認
使用する物理インタフェースがシステムに実装されているかどうかを、ifconfigコマンドまたはipコマンドを実行して確認してください。また、物理インタフェースがUP状態のときにifconfigコマンドであれば“RUNNING”、ipコマンドであれば“LOWER_UP”が表示されることを確認してください。“RUNNING”または“LOWER_UP”が表示されない場合はリンクダウンしている可能性があります。ケーブルやスイッチ/HUBの速度設定が正しいことを確認してください。なお、リンク状態はethtoolコマンドを使用して確認してください。
# ifconfig -a eth0 Link encap:Ethernet HWaddr XX:XX:XX:XX:XX:XX inet addr:192.168.70.2 Bcast:192.168.70.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: fe80::xxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:2140 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:2140 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:22 txqueuelen:1000 RX bytes:278285 (271.7 KiB) TX bytes:273656 (267.2 KiB) Base address:0xec80 Memory:d2fc0000-d2fe0000 eth1 Link encap:Ethernet HWaddr XX:XX:XX:XX:XX:XX inet addr:192.168.71.2 Bcast:192.168.71.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: fe80::xxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:2138 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:2118 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:278492 (271.9 KiB) TX bytes:273666 (267.2 KiB) Base address:0xecc0 Memory:d2fe0000-d3000000 |
上記例の場合、eth0とeth1が使用可能であることがわかります。ifconfigコマンドとipコマンドの詳細については、Linuxのマニュアルを参照してください。
参考
タグVLANインタフェースを使用する場合は、使用するNICがタグVLAN機能(IEEE802.1Q)に対応していることを確認してください。
なお、伝送路二重化機能として指定可能なVLAN-IDの有効範囲は、1~4094までです。
(3) ネームサービスの設定確認
DNS運用、NIS運用などのネームサービスを使用する場合には、hostsのキーワードには、先にローカルファイルを参照するように設定(/etc/nsswitch.confファイル)してください。本設定により、DNSサーバまたはNISサーバと通信ができない状態でもアドレス解決が正常に実行されます。以下に、/etc/nsswitch.confファイルの設定例を示します。
# # /etc/nsswitch.conf # # An example Name Service Switch config file. This file should be # sorted with the most-used services at the beginning. # # The entry '[NOTFOUND=return]' means that the search for an # entry should stop if the search in the previous entry turned # up nothing. Note that if the search failed due to some other reason # (like no NIS server responding) then the search continues with the # next entry. # # Legal entries are: # # nisplus or nis+ Use NIS+ (NIS version 3) # nis or yp Use NIS (NIS version 2), also called YP # dns Use DNS (Domain Name Service) # files Use the local files # db Use the local database (.db) files # compat Use NIS on compat mode # hesiod Use Hesiod for user lookups # [NOTFOUND=return] Stop searching if not found so far # # To use db, put the "db" in front of "files" for entries you want to be # looked up first in the databases # # Example: #passwd: db files nisplus nis #shadow: db files nisplus nis #group: db files nisplus nis passwd: files shadow: files group: files #hosts: db files nisplus nis dns hosts: files dns ..... |
参考
GLSの設定にIPアドレスではなくホスト名を指定している場合は、ホスト名変換機能(hanetparam -hで設定)を有効にしてください。これにより、GLSは、/etc/nsswitch.confファイルの設定に依存せずに/etc/hostsファイルのみを使用してアドレス解決を行うことができます。
(4) IPv6 RAデーモンの設定
GLSでは、RA(router advertisement)を送信するデーモンとして、radvd(router advertisement daemon for IPv6)を使用することができます。高速切替方式でIPv6(dual)を使用する場合、仮想インタフェースからRAを送信するために、GLSを使用しているホストでRAデーモンを起動する必要があります。それ以外の場合は、起動する必要はありません。設定方法は以下のとおりです。
radvdの設定
/etc/radvd.conf に設定を記述します。
sha0からRA(router advertisement)でネットワーク情報(ネットワークfec0:1::、prefix長64)を送信する場合、以下のように記述します。
radvdのバージョンによっては、カーネルパラメータの設定(net.ipv6.conf.all.forwarding=1)を/etc/sysctl.confに記述する必要があります。詳細については、radvd.conf(5)、radvd(8)のマニュアルを参照してください。
interface sha0 { AdvSendAdvert on; # ルータ広報を送信 MinRtrAdvInterval 3; MaxRtrAdvInterval 10; prefix fec0:1::0/64 # sha0からPrefix fec0:1::0/64を送信 { AdvOnLink on; AdvAutonomous on; AdvRouterAddr on; }; }; |
システム起動時に、radvdが起動するように設定します。
RHEL6の場合
radvdをシステム起動時(ランレベル2,3,5の時)に、起動するように設定します。
# chkconfig --level 235 radvd on |
RHEL7の場合
radvdサービスを有効化します。
# systemctl enable radvd.service |
radvdの設定を確認します。
RHEL6の場合
ランレベル2,3,5の時、radvdが起動するように設定されたかを確認します。
# chkconfig --list radvd radvd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:off 5:on 6:off |
RHEL7の場合
radvdサービスがenabledになっていることを確認します。
# systemctl is-enabled radvd.service enabled |
(5) 経路の設定
経路を設定する方法を以下に示します。
デフォルトゲートウェイの設定
/etc/sysconfig/networkファイルにデフォルトゲートウェイアドレス(GATEWAY)を記述します。
/etc/sysconfig/network
GATEWAY=192.168.1.254 |
IPv6かつNIC切替方式の場合は、OSのネットワーク設定ファイルではなく、ユーザコマンド実行機能を使用して設定してください。ユーザコマンド実行機能の設定ファイルには、IPアドレスの活性化後のタイミングで、IPv6の経路を割り当てるOSのコマンドを実行するように記載してください。詳細は、Linuxのマニュアル(ip(8)、route(8)等)を参照してください。
参考
NIC切替方式で束ねる物理インタフェースに対して、デフォルトゲートウェイデバイス(GATEWAYDEV)は設定できません。
NIC切替方式を使用している環境で、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイルにデフォルトゲートウェイ(GATEWAY)を設定する場合、束ねている両方のNICに対して実施してください。なお、/etc/sysconfig/networkファイルと/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイルに異なるGATEWAYを設定した場合、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイルの設定が優先されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig print [IPv4,Patrol / Virtual NIC] Name Hostname Mode Physical ipaddr Interface List +-----------+---------------+----+-----------------+-------------- sha0 192.168.1.10 e eth1,eth2 # cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 DEVICE=eth1 (省略..) GATEWAY=192.168.1.254 # cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth2 DEVICE=eth2 (省略..) GATEWAY=192.168.1.254 |
仮想NIC方式を使用している環境で、/etc/sysconfig/networkファイルを使用しない場合、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-shaXファイルに経路の設定をしてください。NIC切替方式のように、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイルに設定する必要はありません。詳細は、“3.3.3 仮想NIC方式”を参照してください。
静的経路の設定
ルーティングテーブルに静的経路を設定する場合、“/etc/sysconfig/network-scripts/route-インタフェース名”ファイルに設定を行います。
NIC切替方式の場合
束ねている両方の物理インタフェース(route-ethX、route-ethY)に対して同一の設定をしてください。
/etc/sysconfig/network-scripts/route-ethX
GATEWAY0=192.168.40.10 NETMASK0=255.255.255.0 ADDRESS0=192.168.100.0 |
/etc/sysconfig/network-scripts/route-ethY
GATEWAY0=192.168.40.10 NETMASK0=255.255.255.0 ADDRESS0=192.168.100.0 |
参考
OS起動時、静的経路を設定した待機側のインタフェースを活性化する際に、“RTNETLINK answers:”のメッセージが出力されることがあります。これは、待機側のインタフェースの設定ファイル(ifcfg-ethY)に、IPアドレスが設定されていないためです。本メッセージは無視してください。
仮想NIC方式、GS連携方式の場合
仮想インタフェース(route-shaX)に対して設定してください。
/etc/sysconfig/network-scripts/route-shaX
GATEWAY0=192.168.40.10 NETMASK0=255.255.255.0 ADDRESS0=192.168.100.0 |
IPv4/IPv6で共通の設定
物理インタフェースの設定(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル)のバックアップを作成する際には、ファイル名の先頭を“ifcfg-”以外の名前にしてください。(例:bak_ifcfg-ethX)
ファイル名の先頭を“ifcfg-”としている場合、システム起動時にOSが活性化対象のインタフェースと誤認してしまう可能性があります。
IPv4アドレスを使用する場合
伝送路二重化機能で設定するIPv4アドレス(仮想IPアドレス、物理IPアドレス、論理仮想IPアドレス、引継ぎ仮想IPアドレス)およびホスト名を、/etc/hostsファイルに定義します。
なお、環境定義でホスト名を使用せずにIPアドレスを直接指定する場合にも必ず/etc/hostsファイルに定義してください。
IPv6アドレスを使用する場合
伝送路二重化機能で設定するIPv6アドレス(論理仮想IPアドレス、引継ぎ仮想IPアドレス)およびホスト名を、/etc/hostsファイルに定義してください。なお、アドレス自動構成により自動採番されるIPv6アドレスは定義する必要はありません。
必ず、高速切替方式が動作するサーバのいずれか2台以上でradvdデーモンを起動させてください。これは、高速切替方式で設定した仮想インタフェース(shaX)に対してアドレス自動構成を行うためです。また、複数のサーバでradvdを起動する場合は、/etc/radvd.confに定義する仮想インタフェースのprefix情報を、サーバ間で一致させてください。以下にIPv6ルータとしてLinuxサーバを使用する場合の/etc/radvd.confの設定例を示します。なお、radvdのバージョンによっては、カーネルパラメタの設定(net.ipv6.conf.all.forwarding=1)を/etc/sysctl.confに記載する必要があります。詳細については、radvd.conf(5)、radvd(8)のマニュアルを参照してください。
interface sha0 { AdvSendAdvert on; # ルータ広報を送信 MinRtrAdvInterval 3; MaxRtrAdvInterval 10; prefix fec0:1::0/64 # sha0からPrefix fec0:1::0/64を送信 { AdvOnLink on; AdvAutonomous on; AdvRouterAddr on; }; }; |
高速切替方式で使用する物理インタフェース(ethX)に対してアドレス自動構成を行う場合は、いずれかのサーバでradvdを起動するか、または、IPv6ルータを同一ネットワークに用意してください。なお、radvdを起動させるためにカーネルパラメタの設定(net.ipv6.conf.all.forwarding=1)を行っているサーバでは、物理インタフェース(ethX)に対してアドレス自動構成が行われないため、radvd起動後、sysctlコマンドでカーネルパラメタの再設定を行ってください。詳細については、sysctl(8)のマニュアルを参照してください。
# sysctl -w net.ipv6.conf.all.forwarding=0 |
IPv4/IPv6で共通の設定
物理インタフェースの設定(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル)のバックアップを作成する際には、ファイル名の先頭を“ifcfg-”以外の名前にしてください。(例:bak_ifcfg-ethX)
ファイル名の先頭を“ifcfg-”としている場合、システム起動時にOSが活性化対象のインタフェースと誤認してしまう可能性があります。
IPv4アドレスを使用する場合
伝送路二重化機能で設定するIPv4アドレス(仮想IPアドレス、物理IPアドレス、監視先IPアドレス)およびホスト名を、/etc/hostsファイルに定義します。
なお、環境定義でホスト名を使用せずにIPアドレスを直接指定する場合にも必ず/etc/hostsファイルに定義してください。
IPv6アドレスを使用する場合
伝送路二重化機能で設定するIPv6アドレス(引継ぎ仮想IPアドレス、監視先HUBのIPアドレス)およびホスト名を、/etc/hostsファイルに定義してください。なお、アドレス自動構成により自動採番されるIPv6アドレスは定義する必要はありません。
IPv6で通信する場合、GLSに設定した仮想IPアドレスを使用してください。アドレス自動構成で割り当てられるIPv6アドレスを使用すると、NIC切替えの前後で、運用NICに割り当てられたリンクローカルアドレスが変更されるのに伴い、アドレス自動構成で割り当てられたIPv6アドレスも変更されるためです。
NIC切替方式が動作するサーバをIPv6ルータとして設定しないでください。
IPv6ルータによるアドレス自動構成を行わない環境でIPv6仮想インタフェースを使用する場合、監視先IPには監視先HUBのリンクローカルアドレスを設定してください。
GLSが束ねる物理インタフェースの設定(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル)は、以下のように記述してください。
項目 | 値(設定例) | 説明 |
---|---|---|
DEVICE | ethX | デバイスの名前を設定します。“ethX”を設定します。 |
BOOTPROTO | static | IPアドレスを取得する際のプロトコルを指定します。“static”または“none”を設定します。 |
HOTPLUG | no | ホットプラグの有無を設定します。“no”を設定します。 |
ONBOOT | yes | OS起動時に物理インタフェースを起動するかを選択します。“yes”を設定します。 |
DEVICETYPE | hanet | デバイスの種別を設定します。“hanet”を設定します。 |
MTU | 9000 | MTU長を設定します。 |
記述例は以下の通りです。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0の記述例
DEVICE=eth0 BOOTPROTO=static HOTPLUG=no ONBOOT=yes DEVICETYPE=hanet |
物理インタフェースの設定(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル)のバックアップを作成する際には、ファイル名の先頭を“ifcfg-”以外の名前にしてください。(例:bak_ifcfg-ethX)
ファイル名の先頭を“ifcfg-”としている場合、システム起動時にOSが活性化対象のインタフェースと誤認してしまう可能性があります。
ポイント
GLSが束ねる物理インタフェースに対して“TYPE=Ethernet”を設定しないでください。設定した場合、GLSが正しく動作しません。
IPADDRなどアドレスは不要です。設定しないでください。
GLSの仮想インタフェースが束ねる物理インタフェースの設定(ifcfg-ethX)に対して、「DEVICETYPE=hanet」の項目を追加してください。
MTU長を変更する場合は、必ず1280以上を設定してください。
物理インタフェースの設定(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル)のバックアップを作成する際には、ファイル名の先頭を“ifcfg-”以外の名前にしてください。(例:bak_ifcfg-ethX)
ファイル名の先頭を“ifcfg-”としている場合、システム起動時にOSが活性化対象のインタフェースと誤認してしまう可能性があります。
伝送路二重化機能で設定するIPv4アドレス(仮想IPアドレス、物理IPアドレス、論理仮想IPアドレス、引継ぎ仮想IPアドレス)およびホスト名を、/etc/hostsファイルに定義します。
なお、環境定義でホスト名を使用せずにIPアドレスを直接指定する場合にも必ず/etc/hostsファイルに定義してください。
使用する物理インタフェースは、仮想インタフェースの定義を行う前に、必ず、活性化状態かつIPv4アドレスが付与されている状態にしてください。(/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイルに“ONBOOT=yes”と“IPADDR=X.X.X.X”の設定を行い、リブートしてください。)
静的な経路情報を設定するため、必ず仮想ゲートウェイを/etc/sysconfig/network-scripts/route-shaXファイルに定義してください。
本方式を使用する場合のネットワーク設定において、ルーティングデーモンを設定する必要はありません。