名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm lserver - L-Serverの操作
形式
rcxadm lserver delete -name name -allow deldisk [-nowait]
rcxadm lserver modify -name name [-type physical] -file file.xml [-nowait]
rcxadm lserver list
rcxadm lserver show -name name [-format {text|xml}]
rcxadm lserver convert [-name name] -with with [-label label] [-comment comment] [-to folder] [-nowait] [-refreship]
rcxadm lserver revert -name name [-force] [-nowait]
機能説明
rcxadm lserverは、L-Serverの管理と操作を行うためのコマンドです。
注意
仮想PCの操作を行った結果、仮想PCがほかのVMホストに移動してから実行した処理が、エラーになることがあります。
詳細は、「設計ガイド VE」の「9.2.2 利用する製品別の機能」を参照してください。
サブコマンド
L-Serverを削除します。L-Serverに割り当てられているリソースは自動的に解放され、L-Serverの定義も削除されます。
L-Serverを構成するリソースを変更します。
L-ServerのNICに接続されているネットワークの接続先、およびIPアドレスを変更します。
XMLファイルには変更するNICを複数指定できます。
構築済みの仮想PC・SBCサーバと関連付けたL-Serverの場合
- NICにネットワークリソースが接続されている場合
NIC定義、対象OSのNICのIPアドレス、接続先ネットワークを変更します。
注意
仮想L-Server、物理L-Server共通
IPアドレスを変更した場合、対象のOSに対するIPアドレスの自動設定は行われません。
IPアドレスを変更したあと、対象のOSにログインし、L-Serverの詳細情報に表示されたIPアドレスを手動で対象のOSに設定してください。
IPアドレスを設定したあと、変更したNICが外部機器と正しく通信できることを確認してください。
仮想L-Serverの場合
IPアドレス、および、接続先ネットワークの変更は、XMLファイルに指定されたMACアドレスに対応するNICに対して行われます。そのため、MACアドレスを必ず指定してください。
XMLファイルに指定されたMACアドレスに対応するNICが存在しない、または、XMLファイルに指定されたMACアドレスに対応するNICが複数存在する場合、NICの変更処理は行われません。
NICにネットワークリソースが接続されている場合
XMLファイルに指定されたMACアドレスに対応するVMゲストのNICが存在しない、または、XMLファイルに指定されたMACアドレスに対応するVMゲストのNICが複数存在する場合、VMゲストのNICの変更処理は行われません。
NIC定義の、IPアドレスと接続先ネットワークの変更だけ行います。
物理L-Serverの場合
IPアドレス、および、接続先ネットワークの変更は、XMLファイルに指定されたNICIndexに対応するNICに対して行われます。
接続先ネットワークの変更は、既存のNIC定義と比較して以下のように処理されます。
- XMLに追加されたNICに対しては、新たにネットワーク接続を追加します。
- XMLから削除されたNICに対しては、既存のネットワーク接続を削除します。
従って、変更しないNICについても既存のNIC定義をXMLファイルに記載しておいてください。
ポイント
VM管理製品でネットワークの変更を実施した場合、L-ServerとVMゲストのネットワーク情報に差異が生じることがあります。この場合、以下のいずれかの方法でL-ServerとVMゲストのネットワーク情報の整合性をとることができます。
VM管理製品に合わせる場合
接続先ネットワークの変更で、L-Serverの接続先ネットワークをVMゲストに合わせてください。
L-Serverに合わせる場合
VM管理製品から、変更対象のVMゲストのネットワークをL-Serverに合わせてください。
L-Serverの一覧情報を表示します。
以下の情報が表示されます。
物理L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | L-Server名 |
TYPE | サーバ種別 |
SPEC (注) | CPU性能、CPU数、メモリ容量 |
DISKS | ディスク容量 |
IPADDRESSES | IPアドレス |
STATUS | L-Serverの動作状態 |
RESOURCES | リソースの割当て状態 |
注) ラックマウント型サーバでエージェントが未登録の場合、表示されません
仮想L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | L-Server名 |
TYPE | サーバ種別 |
SPEC | CPU性能、CPU数、メモリ容量 |
DISKS | ディスク容量 複数のディスクがある場合、カンマで区切って表示されます。 |
IPADDRESSES | IPアドレス 複数ある場合、カンマで区切って表示されます。 |
STATUS | L-Serverの動作状態 |
RESOURCES | リソースの割当て状態 |
L-Serverの詳細情報を表示します。
以下の情報が表示されます。
注意
本製品のエンハンスにより、出力される項目の追加、または項目の出力順序が変更される場合があります。
物理L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | L-Server名 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
PhysicalServer | 物理サーバ名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
OriginalServer | L-Serverに割り当てる物理サーバ、またはリソースプール |
ServerPool | L-Serverに割り当てられた物理サーバが登録されているプール名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
Status | L-Serverの動作状態 |
PowerStatus | L-Serverの電源状態 |
Resources | リソースの割当て状態 |
ControlledResources | 制御対象リソースの範囲 |
NumOfNIC | NIC数 |
NIC[num] | L-Serverに割り当てるネットワークリソース名 numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][MACAddress] | NICのMACアドレス |
NIC[num][PhysicalNum] | L-ServerのNICに対する物理NICの番号 番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][IPAddress] | L-Serverに割り当てるIPアドレス numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][netlinknum][IpAddress] | IPアドレス |
NIC[num][netlinknum][VlanMode] | VLANモード |
NIC[num][netlinknum][DNSServer] | DNSサーバアドレス |
NIC[num][netlinknum][DefaultGateway] | デフォルトゲートウェイアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][IpAddress] | IPアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][VlanMode] | VLANモード |
NICGroup[num][netlinknum][DNSServer] | DNSサーバアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][DefaultGateway] | デフォルトゲートウェイアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][NicLinks] | 束ねるNICの番号 |
注) ラックマウント型サーバでエージェントが未登録の場合、表示されません。
仮想L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | L-Server名 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
VmHost | VMホスト名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
VmGuest | L-Serverに対応するVM名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
OriginalServer | L-Serverに割り当てる仮想PCを作成するVMホスト、またはリソースプール |
VMHostPool | L-Serverに割り当てられた仮想PCが存在するVMホストが登録されているプール名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
Status | L-Serverの動作状態 |
PowerStatus | L-Serverの電源状態 |
Resources | リソースの割当て状態 |
ControlledResources | 制御対象リソースの範囲 構築済み仮想PCと関連付けられたL-Serverに対して表示されます。 |
NumOfNIC | NIC数 |
NIC[num] | L-Serverに割り当てるネットワークリソース名 numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][IPAddress] | L-Serverに割り当てるIPアドレス numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][MACAddress] | L-Serverに割り当てるMACアドレス numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
RefreshIP |
|
構築済みの仮想PC・SBCサーバとL-Serverを関連付けます。
構築済みの仮想PC・SBCサーバと関連付けられたL-Serverに対して、仮想PC・SBCサーバとL-Serverとの関連付けを解除します。
オプション
file.xmlには、L-Serverを構成するリソースを定義したXMLファイルを指定します。
L-Serverの基本情報や仕様を変更する場合、XMLファイルには変更するタグだけを指定できます。
XMLファイルの定義については、「表A.2 物理L-Server向け定義情報(XML) 抜粋」および「表A.1 仮想L-Server向け定義情報(XML) 抜粋」を参照してください。
表示形式を指定します。text、xmlを指定できます。
-formatを省略するとテキスト形式で表示されます。
本オプションはphysicalだけ指定できます。modifyサブコマンド実行時に、物理L-Serverを操作対象とする場合に指定します。
サブコマンドで指定したL-Serverの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。
nameには、操作対象のL-Server名を指定します。
テナントまたはリソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、テナント名またはリソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。
convertサブコマンドを指定した場合、L-Serverに設定する名前を指定します。L-Server名に使用できる文字については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の以下を参照してください。
「15.3.1 物理L-Server向け定義情報(XML)」の「物理L-ServerのXML指定項目一覧」
「15.3.2 仮想L-Server向け定義情報(XML)」の「仮想L-ServerのXML指定項目一覧」
convertサブコマンドを指定して、-nameオプションを省略した場合、L-Server名は以下のように設定されます。
構築済みの仮想PCを仮想L-Serverに関連付ける場合
構築済みの仮想PCのVM名がL-Server名として取り得る値の場合
VM名がL-Server名として設定されます。
L-Server名として取り得る値以外の場合
エラーで終了します。
構築済みのSBCサーバを物理L-Serverに関連付ける場合
構築済みのSBCサーバの物理サーバ名がL-Server名として取り得る値の場合
物理サーバ名がL-Server名として設定されます。
L-Server名として取り得る値以外の場合
エラーで終了します。
revertサブコマンドで、本製品から作成した仮想L-Serverと仮想PCの関連付けを強制的に解除する場合に指定します。
folderには、L-Serverを配置するリソースフォルダーを指定します。階層化されたリソースフォルダーの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。省略時は、ホームフォルダーへ配置されます。
なお、複数のアクセス範囲を指定したユーザーで実行する場合、省略できません。リソースフォルダーを指定してください。
本オプションはdeldiskだけ指定できます。
labelには、L-Serverのラベルを指定します。
commentには、L-Serverのコメントを指定します。
withには、L-Serverと関連付ける、仮想PC・SBCサーバを指定します。
リソースフォルダー名とリソースプール名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
/リソースフォルダー名/リソースプール名/VMホスト名/仮想PC名 |
仮想PCと関連付けする仮想L-Serverにおいて、DHCPによる仮想PCのIPアドレスの変更に仮想L-ServerのIPアドレスを追随させます。
指定できるのは以下のVMホスト上で動作する仮想PCだけです。これ以外の仮想PCに本オプションを指定した場合はエラーになります。
VMware
Hyper-V
XenServer
注意
以下のどちらかの場合は本オプションが指定されていても、DHCPによる仮想PCのIPアドレスの変更にL-ServerのIPアドレスを追随させることができません。
仮想PCの変更後のIPアドレスが、ネットワークリソースの範囲にない。
仮想PCの変更後のIPアドレスが、他のL-Serverにすでに使われているIPアドレスである。
関連付けにより作成されたL-Serverに対してL-ServerのIPアドレスの追随を実施したい場合は、rcxadm lserver revertコマンドで仮想L-Serverと仮想PCの関連付けを解除してから本オプションを指定して再度関連付けしてください。
使用例
L-Serverの一覧情報を表示する場合
> rcxadm lserver list <RETURN>
NAME TYPE SPEC DISKS IPADDRESSES STATUS RESOURCES
---- ---- -------------- -------------- ----------- ------ ---------
L-Server1 Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 30.0GB,100.0GB 10.20.30.40,10.20.40.50 normal allocated
L-Server2 Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 30.0GB,100.0GB 10.20.30.41 stop preserved
L-Server3 Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 30.0GB,100.0GB - stop defined
L-Server11 Physical 2.3GHz,2,72.0GB 30.0GB 10.30.40.2 normal allocated
L-Server12 Physical 2.3GHz,2,72.0GB 30.0GB 10.30.40.3 stop preserved
L-Server13 Physical 2.3GHz,2,72.0GB 30.0GB - stop defined |
仮想L-Serverの詳細情報を表示する場合
> rcxadm lserver show -name /TenantA/test4 <RETURN> Name: test4 ServerType: Virtual VMType: VMware OSType: Microsoft Windows Server 2008 (32-bit) CPUArch: IA CPUPerf: 1GHz CPUReserve: 0.7GHz CPUShare: 1000 NumOfCPU: 1 MemorySize: 1GB MemoryReserve: 0.7GB MemoryShare: 1000 VmHost: vmhost VmGuest: test4-62 Status: stop PowerStatus: off Resources: allocated NumOfDisk: 1 Disk[0]: test4-0-disk0 DiskSize[0]: 4GB NumOfNIC: 1 NIC[0]: vnet1 NIC[0][IPAddress]: 192.168.1.2 NIC[0][MACAddress]: 00:50:56:91:09:21 Redundancy: None Positioning: Fixed Priority: 128 ReserveResources: true OverCommit: true Refreship: true |
L-Serverの仕様を変更する場合
> rcxadm lserver modify -name web-lserver1 -file web-lserver1.xml <RETURN> |