一括設定用のCSV形式の構成定義ファイルは、1行ごとに定義する項目をカンマ(",")区切りで記述します。
各行は、以下の形式で記述します。
ファイル形式の定義
ファイルの先頭の1行は、必ず以下の内容で始めてください。
RCXCSV,V3.5 |
ポイント
先頭行に以下のRCXCSVのバージョンで記載された形式の構成定義ファイルをインポートできます。
RCXCSV,V1.0
RCXCSV,V2.0
RCXCSV,V3.0
RCXCSV,V3.1
RCXCSV,V3.2
RCXCSV,V3.3
RCXCSV,V3.4
RCXCSV,V3.5
以前のCSV形式の構成定義ファイルをインポートし、それをエクスポートした場合、構成定義ファイルは最新のバージョンで記載された形式になります。
注意
RCXCSVのそれぞれのバージョンでリソース定義フォーマットが異なり、古いバージョンの情報はそれ以降のバージョンにすべて含まれています。
なお、「B.3 リソース定義」に記載する各セクションの情報は、それぞれ以下の場合だけ扱うことができます。
RCXCSV V2.0以降
"LanSwitchNet"、"ServerAgent"、"ServerVMHost"、"PowerDevice"、"Memo"
RCXCSV V3.0以降
"VMManager"
RCXCSV V3.1以降
"SPARCEnterprise"
RCXCSV V3.2以降
"PRIMERGYPartitionModelChassis"、"PRIMERGYPartitionModelServer"
RCXCSV V3.3以降
"Subnet"、"SPARCEnterprisePartitionModelChassis"、"SPARCEnterprisePartitionModelServer"、"MonitorSetting"
RCXCSV V3.4以降
"VIOManager"
RCXCSV V3.5以降
"SPARC"、"SPARCM10PartitionModelChassis"、"SPARCM10"、"SPARCM10PartitionModelServer"
SPARC Enterprise(M3000/Tシリーズ)は、セクション名[SPARC]でCSV形式の構成定義ファイルのインポート/エクスポートを行います。
セクション名[SPARCEnterprise]は、CSV形式の構成定義ファイルのインポートだけ行います。
コメント
以下の内容の行はコメントとみなしてスキップされます。
行頭の文字がコメント記号("#")で始まる文字列の行
例
#開発環境の定義 |
空白(" ")、タブ記号、改行だけの行
カンマ(",")だけの行
認識できないリソース定義
リソース定義
リソースの定義は以下のフォーマットで作成します。同じ種類のリソースは同じセクションに記述します。
リソース定義フォーマット
[セクション名] |
セクション名
リソースの種類を記述します。
セクションヘッダー
リソース固有のパラメーターの種類を記述します。
注意
セクション名とセクションヘッダーの間にコメント行を入れないでください。
操作欄
リソースに対する操作内容を記述します。操作欄では、以下の文字が使用できます。
new
登録
change
変更
ハイフン("-")
何もしない
パラメーター
設定するパラメーターの値を記述します。
注意
操作欄、およびパラメーターの順序は、「B.3 リソース定義」のセクションヘッダーの記述順に従ってください。
リソース定義で使用できる文字については、「B.3 リソース定義」を参照してください。省略できるパラメーターについては、ハイフン("-")を記述してください。
ただし、SNMPコミュニティー名、ユーザー名、およびパスワードはハイフン("-")を有効文字として設定されます。なお、各行の末尾に、必要なパラメーター数を超えたカンマ(",")が記述されていても、問題ありません。
円マーク("\")やダブルクォーテーション( " )などの文字を入力する場合、構成定義ファイルの記述は画面表示と異なります。
入力方法について、以下を参照してください。
構成定義ファイル(CSV)の記述 | RORコンソール表示 |
---|---|
\\ | \ |
\n | 改行 |
"" | " |
, (注) | , |
注) 値全体をダブルクォーテーション( " )で囲む必要があります。
例
CSVの記述
"a\nb,\\n" |
RORコンソール表示
a |
セクションの順番、セクション名を以下に示します。
また、セクション定義の順番は固定です。
順番 | セクション名 |
---|---|
1 | Subnet |
2 | VIOManager |
3 | Chassis |
4 | PRIMERGYPartitionModelChassis |
5 | SPARCEnterprisePartitionModelChassis |
6 | SPARCM10PartitionModelChassis |
7 | SPARCM12PartitionModelChassis |
8 | LanSwitch |
9 | LanSwitchNet |
10 | Server |
11 | SPARCEnterprise |
12 | PRIMERGYPartitionModelServer |
13 | ServerNet |
14 | SPARCEnterprisePartitionModelServer |
15 | SPARC |
16 | SPARCM10 |
17 | SPARCM10PartitionModelServer |
18 | SPARCM12 |
19 | SPARCM12PartitionModelServer |
20 | ServerWWNN (注1) |
21 | SpareServer (注1) |
22 | VMManager |
23 | ServerAgent (注2、注3) |
24 | ServerVMHost (注2、注3) |
25 | MonitorSetting |
26 | PowerDevice |
27 | Memo (注2) |
注1) Excel構成定義テンプレートから読込み時に、操作欄の情報が読み込まれません。
注2) Excel構成定義テンプレートから読込み時に、このセクションはスキップされます。
注3) 同一物理サーバに対して、"ServerAgent"と"ServerVMHost"セクションに同時に入れないでください。
CSV形式の構成定義ファイルをエクスポートする際、システム定義のバックアップ情報が自動的に作成されます。以下の行以降のセクションはバックアップ情報です。バックアップの情報はExcel構成定義テンプレートから読込み時にスキップされます。
#Do not edit the following information, which is used to recover the manager. |
バックアップ情報は自動的に作成されるため、修正しないでください。なお、システムを新規構築の目的で、構成定義ファイルを作成する場合、これらのセクションを定義する必要はありません。
注意
CSV形式の構成定義ファイルをインポートしたあとにエクスポートした場合、行の順番は、インポート時のファイルと異なる場合があります。
また、以下のコメント情報は削除されます。
コメント行
値を省略したことを示す丸括弧"( )"で括られた文字列
各行の末尾に書かれた、必要なパラメーター数を超えたカンマ (",")
サーバブレードに対するシャーシや、LANスイッチブレードに対するシャーシのように、それらを登録するために事前に登録が必要なものについては、構成定義ファイルに定義するか、事前に登録してください。
一括設定用のCSV形式の構成定義ファイルは、Shift-JISの文字コードを用いて保存されます。Shift-JIS以外の文字コードのファイルをインポートすると、正しく動作しない場合があります。
テキストエディタで直接編集する場合、Shift-JIS以外の文字コードで保存しないでください。