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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 運用ガイド
FUJITSU Software

9.5.2 ネットワーク機器(ファイアーウォール、サーバロードバランサーおよびL2スイッチ)の保守手順

ネットワーク機器(ファイアーウォール、サーバロードバランサーおよびL2スイッチ)の保守作業手順について説明します。

9.5.2.1 サーバ追加に伴うポート不足解消のためのL2スイッチの追加

サーバ追加時に、接続するL2スイッチのLANポートが不足したため、L2スイッチを追加するケースを想定した追加手順について説明します。

なお、ここではL2スイッチに関連する作業を中心に説明しています。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

図9.5 L2スイッチの追加イメージ

  1. 追加構成を設計します。(ネットワーク機器の管理者)

  2. 追加するネットワーク機器の情報をインフラ管理者に提供します。(ネットワーク機器の管理者)

    ネットワーク機器は、以下の作業が完了した状態で追加します。

    • 初期設定

    • 動作検証

    • 物理的なネットワーク構成に組込み済み

  3. サーバのリソースを登録します。

    ブレードサーバは、シャーシの登録やLANスイッチブレードの登録が必要です。

  4. 入手したネットワーク機器の情報からネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

  5. 追加されたL2スイッチをネットワークデバイスとしてリソースを登録します。

    ネットワークデバイスとしての登録は、rcxadm netdevice createコマンドで行います。

  1. 追加したネットワークデバイスが以下のような場合、ルールセットの作成、登録を行います。

    • サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用していない機種のL2スイッチを追加する場合

      このとき、ルールセットを配置するディレクトリの作成も必要です。

    • サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用している機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

    • サンプルスクリプトが用意されている機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

    注意

    サンプルスクリプトの内容は見直され修正される場合があります。用意されたサンプルスクリプトのルールセットをそのまま修正して使用すると、サンプルスクリプトの更新で、修正したスクリプトがサンプルスクリプトに置き換えられ、修正した内容がなくなります。
    このような問題を起こさないために、サンプルスクリプトを参考にしてスクリプトを作成する場合、サンプルスクリプトのルールセットをコピーして新たなルールセットを作成し、必要な修正を行ってください。

  2. 追加したネットワーク機器を利用するすべてのネットワークリソースの変更を行います。

    ブレードサーバの追加時は、追加したシャーシの外部接続ポートの情報を追加する必要があります。

    ネットワークリソースの変更は、rcxadm network modifyコマンドで行います。

  3. 追加したサーバを必要なリソースプールにリソースとして登録します。

参照

  • ネットワーク機器の初期設定の内容については、「設計ガイド CE」の「9.2.3 管理対象のネットワーク機器への設定情報」を参照してください。

  • ネットワーク構成情報(XML定義)の作成については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.7 ネットワーク構成情報」を参照してください。

  • rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。

  • rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。

  • ルールセットの作成と登録先については、「設計ガイド CE」の「F.3 ルールセット登録用フォルダーの作成」を参照してください。

  • リソースのリソースプールへの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第19章 リソースの操作」を参照してください。


9.5.2.2 テナント追加に伴うファイアーウォール、サーバロードバランサーおよびL2スイッチの追加

テナント追加のために、ネットワークデバイスやサーバを追加するケースを想定した追加手順について説明します。

なお、ここではファイアーウォール、サーバロードバランサーおよびL2スイッチに関連する作業を中心に説明しています。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

図9.6 テナント追加イメージ

  1. 追加構成を設計します。(ネットワーク機器の管理者)

  2. 追加するネットワーク機器の情報をインフラ管理者に提供します。(ネットワーク機器の管理者)

    ネットワーク機器は、以下の作業が完了した状態で追加します。

    • 初期設定

    • 動作検証

    • 物理的なネットワーク構成に組込み済み

  3. サーバのリソースを登録します。

    ブレードサーバは、シャーシの登録やLANスイッチブレードの登録が必要です。

  4. 入手したネットワーク機器の情報からネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

  5. 追加されたファイアーウォール、サーバロードバランサーおよびL2スイッチをネットワークデバイスとしてリソースを登録します。

    ネットワークデバイスとしての登録は、rcxadm netdevice createコマンドで行います。

  6. 追加したネットワークデバイスが以下のような場合、ルールセットの作成、登録を行います。

    • サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用していない機種のファイアーウォール、サーバロードバランサーまたはL2スイッチを追加する場合

      このとき、ルールセットを配置するディレクトリの作成も必要です。

    • サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用している機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

    • サンプルスクリプトが用意されている機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

    注意

    サンプルスクリプトの内容は見直され修正される場合があります。用意されたサンプルスクリプトのルールセットをそのまま修正して使用すると、サンプルスクリプトの更新で、修正したスクリプトがサンプルスクリプトに置き換えられ、修正した内容がなくなります。
    このような問題を起こさないために、サンプルスクリプトを参考にしてスクリプトを作成する場合、サンプルスクリプトのルールセットをコピーして新たなルールセットを作成し、必要な修正を行ってください。

  7. テナントの作成、およびテナント管理者の登録を行います。

  8. ファイアーウォールおよびサーバロードバランサーが提供する機能を利用し、環境をバックアップします。

    このバックアップは故障などによるファイアーウォールまたはサーバロードバランサーの機器交換を行う場合、復元用の環境として利用できます。

    環境のバックアップ方法については、ファイアーウォールおよびサーバロードバランサーのマニュアルを参照してください。

  9. 追加サーバ、ファイアーウォールおよびサーバロードバランサーをテナント用のリソースプールにリソースとして登録します。

参照

  • ネットワーク機器の初期設定の内容については、「設計ガイド CE」の「9.2.3 管理対象のネットワーク機器への設定情報」を参照してください。

  • ネットワーク構成情報(XML定義)の作成については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.7 ネットワーク構成情報」を参照してください。

  • rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。

  • ルールセットの作成と登録先については、「設計ガイド CE」の「F.3 ルールセット登録用フォルダーの作成」を参照してください。

  • テナントの作成については、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「11.3 テナントの作成」を参照してください。

  • テナント管理者の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第3章 ユーザーアカウントの設定とロールのカスタマイズ」を参照してください。

  • リソースのリソースプールへの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第19章 リソースの操作」を参照してください。