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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

8.8.3 リソースのリソースプールへの登録

ここでは、リソースのリソースプールへの登録について説明します。
以下の手順でリソースをリソースプールに登録します。

  1. VMホストリソースの登録

    1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。

      [リソース登録]ダイアログが表示されます。

    2. 登録するVMホストを選択します。

    3. [OK]ボタンをクリックします。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

  2. ディスクリソースの登録

    VMゲストで利用するrawデバイスまたはパーティションをディスクリソースとして登録します。

    仮想L-Serverに対応するVMゲストをマイグレーションする場合、複数のVMホストから共有されているrawデバイスまたはパーティションを、共有定義されたディスクリソースとして登録してください。

    以下の手順を実行します。

    1. ストレージプールの作成(管理サーバ)

      デフォルト以外のストレージプールを利用する場合、ストレージプールを作成します。

      ストレージプールの作成は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参照してください。

    2. rcxvmdiskagtコマンドの実行(管理対象サーバ)

      管理対象サーバ上で、rcxvmdiskagtコマンドを実行します。rcxvmdiskagtコマンドを実行することで、VMホストが認識しているrawデバイスまたはパーティション情報を表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。

      本コマンドは、ディスクリソースを登録するすべての管理対象サーバ上で実行します。

      rcvmdiskagtコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.25 rcxvmdiskagt」を参照してください。

      # /opt/FJSVrcvat/bin/rcxvmdiskagt -ip 管理対象サーバのIPアドレス -vmtype ovm-sparc > rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル <RETURN>

      rcxvmdiskagtコマンド出力例

      >rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <VmHost ip="192.168.23.153">
       <Disks>
        <Disk name="*" path="vol0@primary-vds0" size="10.0"/>
        <Disk name="*" path="vol1@primary-vds0" size="20.0"/>
        <Disk name="*" path="vol2@primary-vds0" size="30.0"/>
        <Disk name="*" path="vol3@primary-vds0" size="40.0"/>
        <Disk name="*" path="vol4@primary-vds0" size="50.0"/>
       </Disks>
      </VmHost>
    3. 不要なDiskタグの削除(管理対象サーバ)

      手順b.で出力したファイルから以下の<Disk>タグを削除します。

      • VMゲストで使用しないrawデバイスまたはパーティション

      • VMホストで使用する予定で、かつマウントされていないrawデバイスまたはパーティション

      • LVMのディスク

      <Disk>タグ削除後のXMLファイルの例

      >rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <VmHost ip="192.168.23.153">
       <Disks>
        <Disk name="*" path="vol0@primary-vds0" size="10.0"/>
        <Disk name="*" path="vol1@primary-vds0" size="20.0"/>
        <Disk name="*" path="vol2@primary-vds0" size="30.0"/>
       </Disks>
      </VmHost>
    4. XMLファイル格納ディレクトリの作成(管理サーバ)

      手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを格納するためのディレクトリを管理サーバ上に作成します。

    5. XMLファイルの格納(管理サーバ)

      手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを手順d.で作成したディレクトリに格納します。

    6. rcxvmdiskコマンドの実行(管理サーバ)

      管理サーバ上でrcxvmdiskコマンドを実行します。rcxvmdiskコマンドを実行することで仮想L-Server用のディスクリソース構成情報の一部をXML形式で表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。

      rcxvmdiskコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」を参照してください。

      XMLファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.4 ディスクリソース【OVM for SPARC】」を参照してください。

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ > 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル <RETURN>

      以下の場合の実行例

      rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ: /root/rcxvmdiskagt_dir
      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir /root/rcxvmdiskagt_dir > /root/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN>

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイルの例

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <Storage>
       <Pool name="*" />
       <VmHosts>
        <VmHost ip="192.168.23.153">
         <Disks>
          <Disk name="*" path="vol0@primary-vds0" size="10.0"/>
          <Disk name="*" path="vol1@primary-vds0" size="20.0"/>
          <Disk name="*" path="vol2@primary-vds0" size="30.0"/>
         </Disks>
        </VmHost>
       </VmHosts>
      </Storage>
    7. ストレージプール名の記述

      手順f.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル内にある<Pool>タグのname属性に、仮想L-Server用のディスクリソースを登録するストレージプール名を記述します。また、<Disk>タグのname属性にディスクリソース名を記述します。

      以下の情報にもとづいてディスクリソースを登録する場合の、仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイルの例

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル名: rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
      ストレージプール名: Storage_Pool_1

      仮想ディスクサービス情報

      ディスクリソース名

      vol0@primary-vds0

      disk_resource_10gb

      vol1@primary-vds0

      disk_resource_20gb

      vol2@primary-vds0

      disk_resource_30gb

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <Storage>
       <Pool name="Storage_Pool_1" />
       <VmHosts>
        <VmHost ip="192.168.23.153">
         <Disks>
          <Disk name="disk_resource_10gb" path="vol0@primary-vds0" size="10.0"/>
          <Disk name="disk_resource_20gb" path="vol1@primary-vds0" size="20.0"/>
          <Disk name="disk_resource_30gb" path="vol2@primary-vds0" size="30.0"/>
         </Disks>
        </VmHost>
       </VmHosts>
      </Storage>
    8. ディスクリソースの作成とストレージプールへの登録(管理サーバ)

      手順g.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルを指定し、rcxadm diskコマンドを実行します。仮想L-Server用のディスクリソースの作成、およびストレージプールへの登録が行われます。

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル <RETURN>

      以下の場合の実行例

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN>

  3. ネットワークリソースの登録

    1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース作成]を選択します。

      [ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

    2. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3 ネットワークリソース」を参照してください。

    ポイント

    イメージを指定したL-Serverの作成には、インストールサーバへ接続するために管理LANのIPアドレスが必要です。
    そのため、ユーザーのアクセス範囲内のプールに、VMホストの管理LANに対する管理LANのネットワークリソースを作成してください。

  4. 仮想イメージリソースの登録

    L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。
    事前に、BladeLogicのシステムパッケージを作成し、本製品に登録する必要があります。

    1. テンプレートの設定

      以下に格納されているシステムパッケージのローカルプロパティの"DATA_STORE"に、「設計ガイド CE」の「E.7.2 サーバの事前準備」で構築したデータストア名を指定します。

      デポ/ROR/Solaris/vm/ovm/template

    2. BladeLogicのシステムパッケージの作成

      BladeLogicのコンソールから、以下のフォルダーにBladeLogicのシステムパッケージを作成します。

      デポ/ROR/Solaris/vm/ovm

      システムパッケージ名は、先頭文字を半角英字(大文字/小文字)とし、半角英数字(大文字/小文字)とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。
      詳細は、当社技術員に連絡してください。

      ポイント

      サーバ管理製品の登録時に、以下のフォルダーにデフォルトのシステムパッケージが作成されます。そのシステムパッケージをコピーして使用してください。

      デポ/ROR/Solaris/vm/ovm/template

      これらのシステムパッケージには、動作に必要な最小限のパラメーターが設定されています。環境に合わせてパラメーターを修正してください。
      システムパッケージの変更可能な項目は下記のとおりです。
      ほかの項目を変更したい場合は、当社技術員に連絡してください。

      Solaris11の場合

      • [コンピュータの設定]

        すべての項目

      • [ネットワーク]

        - ネームサービス

      • [終了スクリプト/エージェントのインストール]

        - RSCDエージェントのインストール

        - ACLのプッシュ

        - インストール後のバッチジョブの実行

        - インストール後のバッチジョブの強制

        - BMIコールバック用のApplication Server

      Solaris10の場合

      • [ディスクパーティション]

        すべての項目

      • [コンピュータの設定]

        すべての項目

      • [ネットワーク]

        - ネームサービス

      • [パッケージの仕様]

        すべての項目

      • [ルールファイルスクリプト]

        すべての項目

      • [開始スクリプト]

        すべての項目

      • [終了スクリプト/エージェントのインストール]

        - RSCDエージェントのインストール

        - ACLのプッシュ

        - インストール後のバッチジョブの実行

        - インストール後のバッチジョブの強制

        - BMIコールバック用のApplication Server

    3. BladeLogicのシステムパッケージの本製品への登録

      詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

    4. 仮想イメージリソースをリソースプールに登録

      詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。