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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

8.6.7 クローニングイメージの採取

クローニングイメージの採取

ここでは、クローニングイメージの採取について説明します。

以下の手順で、クローニングイメージの採取を行います。
OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。

  1. オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。

  2. [OK]ボタンをクリックします。

    クローニングイメージが採取されます。

    クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

    ポイント

    • クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先の指定を省略すると、採取対象のL-Serverが使用しているディスクと同じストレージプールから、VMホストからアクセス可能なディスクが自動選択されます。

    • クローニングイメージの名前は必ず、一意となるようにしてください。

    • クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先の指定を省略した場合、ディスクリソースはシステムディスクの種別により自動選択されます。

      • 採取対象のL-Serverのシステムディスクのディスク種別が"Virtual Disk"の場合

        そのL-Serverが使用しているシステムディスクが登録されている同じストレージプールから、VMホストからアクセスできる仮想ストレージリソースが自動選択されます。

      • 採取対象のL-Serverのシステムディスクのディスク種別が"Raw Disk"の場合

        そのL-Serverが使用しているシステムディスクが登録されている同じストレージプールから、VMホストからアクセスできるディスクリソースが自動選択されます。

作成するL-ServerのOSにおいてIPアドレスやホスト名を自動設定する場合、使用するクローニングイメージのOS種別や格納先種別によって、事前準備や条件が違いますので、以下に従ってください。

注意

  • L-Server作成時にWindowsのイメージを指定した場合、イメージ配付時に、Microsoft社の提供するSysprepを利用して、サーバ固有の情報が再設定されます。また、Sysprepを実行すると、ユーザー情報やOSの設定情報が初期化されます。

    Sysprepについては、Microsoft社から提供されている情報を参照してください。

  • 処理実行中にマネージャーの停止や再起動を行った場合、マネージャーの起動後に、実行中の処理が再実行されます。

    再実行中の処理が完了するまでは、実行対象のリソースを操作しないようにしてください。

  • イメージのOSがWindows Server 2008など、アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、Sysprepの実行回数は累積で3回までに制限されます。Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイメージ指定のL-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。

  • Windowsのイメージを指定してL-Serverを作成した場合、作成後の初回起動時、サーバ固有の情報を、Sysprepを利用して再設定します。起動後、サーバ固有の情報を再設定した後、L-Serverのコンソールを開くと、Administratorでログインした状態になります。そのため、ログオフすることをお勧めします。

  • クローニングイメージを利用して作成したL-Serverからクローニングイメージを採取する場合、以下に注意してください。

    作成したあとで一度も起動していないL-Serverは、サーバ固有情報が設定されていないため、そのL-Serverから採取したクローニングイメージを利用するとL-Serverの作成に失敗する場合があります。
    クローニングイメージを採取する場合、対象のL-Serverを必ず一度起動し、サーバ固有情報をL-Serverに設定してください。

参考

クローニングイメージを格納したディスクリソースは、以下のすべてを満たす状態になります。

  • "ディスク詳細情報"で確認できる"構成情報"の"割当て"が"割当て済"である。

  • "L-Server情報"に情報がない状態である。

  • "格納しているイメージ"に情報がある。

また、クローニングイメージ採取時に、クローニングイメージを格納するディスクリソース名をコメントに入力します。これにより、イメージプールの"リソース一覧"の各リソースの"コメント"で、クローニングイメージとディスクリソースの対応関係を確認できます。


ローニングイメージの格納先種別と格納先

VM種別がRHEL-KVMのクローニングイメージは、ディスクリソースに格納されます。ディスクリソースの種別により、2種類のクローニングイメージが存在します。

ローニングイメージの採取と更新の条件

クローニングイメージの採取、更新には、以下の条件があります。

○: 採取および更新できます。
×: 採取および更新できません。