ここでは、オーバーコミット定義ファイルについて説明します。
オーバーコミットで使用するVMプールに対して、空き容量の計算方法についての初期値を変更する場合だけ、オーバーコミット定義ファイルを編集します。
オーバーコミットで使用するVMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参照してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
参考
上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(pool.sample.rcxprop)が格納されています。サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。
pool.rcxprop
over_commit_calculation=reserve|limit |
オーバーコミットで使用するVMプールに対して、空き容量の計算方法についての初期値を指定します。
本パラメーターで指定した値は、[プール作成]ダイアログの初期値、およびコマンド実行時に空き容量の計算方法を指定しなかったときに使用されます。
以下のどちらかを指定します。
予約値で計算する場合
"reserve"を指定します。
上限値で計算する場合
"limit"を指定します。
以下の場合、"limit"が指定されます。
"over_commit_calculation"の指定を省略した場合
無効な値を指定した場合
例
over_commit_calculation=reserve
ポイント
ROR V2.3またはV3.0の管理サーバからアップグレードを行い、オーバーコミット機能の設定方法の移行手順を実行していない場合、定義ファイルを編集する必要があります。
詳細は「リリース情報」の「2.3.1.1 オーバーコミット定義ファイル」を参照して下さい。