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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

7.6.1 OSインストール後のL-Serverからクローニングイメージを採取する場合

OSインストール後のL-Serverからクローニングイメージを採取します。

  1. クローニングイメージの採取

    RORコンソールの[リソース]タブのオーケストレーションツリーで、「インフラ管理者用L-Server」で作成したL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで、[クローニング]-[採取]を選択します。

[クローニングイメージの採取]ダイアログが表示されます。

必要な項目を設定します。

クローニングイメージは、指定したイメージプールに格納されます。

クローニングイメージの採取の詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

注意

  • 管理LAN上でServerView Deployment Managerを使用する場合、この機能は使用できません。ServerView Deployment Managerのクローニング機能を使用してください。詳細は、「I.2 ServerView Deployment Managerとの共存」を参照してください。

  • クローニングでは、管理対象サーバのBIOSで認識された1台目のディスク(起動ディスク)の内容だけが、採取の対象になります。

    2台目以降のディスク(データディスク)の内容はクローニングできません。ほかのバックアップソフトウェアや、ストレージ装置のコピー機能を利用して、データを採取・配付してください。

    なお、1台目のディスクに複数の領域(Windowsのドライブ、Linuxのパーティション)を設定している場合、すべてのパーティションがクローニングの対象になります。

    表7.8 クローニング対象の例

    ディスク

    Windowsのドライブ名

    クローニング対象

    1台目

    C:

    E:

    2台目

    D:

    ×

    F:

    ×

  • クローニングイメージの採取では、管理対象サーバを再起動するため、業務を停止する必要があります。

  • 先頭のパーティションは、基本パーティションである必要があります。

  • 以下のファイルシステムの場合にクローニングイメージを採取できます。なお、LVM(Logical Volume Manager)を使用しているファイルシステムは使用できません。

    • NTFS

    • EXT3

    • EXT4

    • LinuxSwap

    ポイント

    Red Hat Enterprise Linux 7の場合、デフォルトのインストールではXFSのファイルシステムになります。

  • 管理対象サーバがWindows Server 2012で、かつ1つ目の起動ディスクにReFSのデータ領域が混在している場合、クローニングイメージを採取できません。

  • クローニングイメージを採取する管理対象サーバと配付する管理対象サーバで、以下のすべての条件を満たしている必要があります。

    • モデル名が同じである

    • オプションカードおよび拡張ボードとその搭載位置など、ハードウェア構成が同じである

    • 「設計ガイド CE」の「8.2.7 管理対象サーバのBIOS設定」に従って同じBIOS設定がされている

    • LAN、SANの接続が同じ冗長化方式、冗長パス数で、同一のネットワーク装置やストレージ装置にアクセスできる

      なお、カスケード接続されたLANスイッチやファイバーチャネルスイッチは、1台の装置とみなします。

  • クローニングと連携して、アプリケーションの設定は自動で行えません。

    必要に応じてクローニング操作の前後に、手動でアプリケーションの設定を行ってください。

  • システムイメージのバックアップ、リストア、クローニングイメージの採取は同時に4つの処理まで実行できます。5つ以上の処理が要求された場合、実行中の処理が完了するまで待機状態になります。

    なお、バックアップ・リストア方式によるサーバ切替え・切戻し中に実行されるリストア処理も待機状態になります。バックアップ・リストア方式の自動リカバリ、および手動切替えを利用する場合、同時に実行するシステムイメージのバックアップ・リストア、およびクローニングイメージの採取・配付の処理数は3つまでにしてください。

  • クローニングイメージの採取または配付のあと、OS起動時に外部サーバなどへ接続処理が必要なソフトウェアが正しく起動しない場合があります。

    その場合、採取したあとOSを再起動してください。

  • 管理対象サーバのWatchdog(一定時間OSが応答しない状態をハングと検出して、自動的にリセットまたは電源OFFする機能)が有効になっていると、クローニング中に自動的にリセットまたは電源OFFになることがあります。

    クローニングを行う前に、設定を無効にしてください。

    詳細は、管理対象サーバのマニュアルを参照してください。

  • アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、以下のOSではSysprepの実行回数が累積で3回までに制限されます。

    • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

    • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

    Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングイメージ採取時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイメージ指定のL-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。

  • ソフトウェア・イニシエータを利用してiSCSI接続している場合、データが破損する危険性があるため、クローニングイメージの採取・配付は行わないでください。

    データディスクを使用する場合、ハードウェア・イニシエータを使用してください。