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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

2.2.1 事前準備

ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。

2.2.1.1 ソフトウェアの準備と確認

ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。


排他ソフトウェアの確認

インストールする前に、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。

排他ソフトウェアについては、「解説書」の「6.1.2.5 排他ソフトウェア」を参照してください。

注意

  • 排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合があるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。


須ソフトウェアの準備と確認

本製品をインストールする前に、システムに「解説書」の「6.1.2.4 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。

注意

  • ServerView Agentsの設定

    PRIMERGY/PRIMEQUESTシリーズでは、本製品が正しく動作するために、ServerView Agentsのインストールで必要なSNMPサービスを設定したあと、ServerView Agentsを起動してください。
    SNMPサービスの設定方法については、ServerView Agentsのマニュアルを参照してください。

    • SNMPコミュニティー名には、マネジメントブレードに設定してあるSNMPコミュニティー名と同じ値を設定してください。

    • SNMPコミュニティー名には、Read(参照権)またはWrite(参照更新権)を設定してください。

    • SNMPパケットを受け付けるホストは[すべてのホストからのSNMP パケットを受け付ける]か、[次のホストからSNMP パケットを受け付ける]を選択し、管理サーバの管理LANのIPアドレスを設定してください。

    • SNMPトラップ送信先には、管理サーバのIPアドレスを設定してください。
      なお、SNMPトラップ送信先の管理サーバが複数のNICを持つ場合、管理対象サーバと接続されている側の管理LANのIPアドレスを設定してください。


須パッチの確認

本製品をインストールする前に、システムに「解説書」の「6.1.2.2 必須パッチ」のエージェントの必須パッチが適用されているか確認してください。

必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。


須パッケージの確認【Linux】

本製品をインストールする前に、システムに「解説書」の「6.1.2.3 必須パッケージ」のエージェントの必須パッケージ【Linux】が適用されているか確認してください。

必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。


ネットワークインターフェース定義ファイルの確認

この設定は以下の場合に必要です。

以下の機能を利用する場合、本製品をインストールする前にネットワークインターフェースの定義ファイルを確認し、事前に設定してください。

Red Hat Enterprise Linux 6の場合

以下の手順で設定ファイルを変更します。

  1. 以下のコマンドを実行します。

    # systool -c net <RETURN>

    # systool -c net <RETURN>
    Class = "net"
    Class Device = "eth0"
    Device =
    "0000:01:00.0"
    Class Device = "eth1"
    Device =
    "0000:01:00.1"
    Class Device = "eth2"
    Device =
    "0000:02:00.0"
    Class Device = "eth3"
    Device =
    "0000:02:00.1"
    Class Device = "lo"
    Class Device = "sit0"
  2. コマンド出力結果の"Class Device ="のあとに表示されているデバイス名と、"Device ="のあとに表示されているPCIバス番号を確認します。

  3. 設定ファイルを修正します。

    以下の設定ファイルのデバイス名とMACアドレスの対応を確認したあと、ATTR{address}=="MACアドレス"と記載されている箇所をKERNELS=="PCIバス番号"に変更します。

    該当するすべての行を修正します。

    設定ファイルの格納先

    /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules

    • 変更前

      SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*",
      ATTR{address}=="MACアドレス", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*",
      NAME="デバイス名"

    • 変更後

      SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", DRIVERS=="?*",
      KERNELS=="PCIバス番号", ATTR{type}=="1", KERNEL=="eth*",
      NAME="デバイス名"

  4. 管理対象サーバを再起動したあと、すべてのネットワークに対して通信できるか確認します。


NetworkManagerサービスの無効化

  1. 以下のコマンドを実行し、NetworkManagerサービスを無効化します。

    • Red Hat Enterprise Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 6の場合

      # service NetworkManager stop <RETURN>
      # chkconfig NetworkManager off <RETURN>

    • Red Hat Enterprise Linux 7の場合

      # systemctl stop NetworkManager <RETURN>
      # systemctl disable NetworkManager <RETURN>

  2. "/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-exxx"ファイルを修正し、"NM_CONTROLLED"の値を"no"にします。

    exxxはイーサネット・インタフェース用の構成ファイルです。
    Red Hat Enterprise Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 6の場合、"eth0"、"eth1"または"eth2"のようなファイル名になります。
    Red Hat Enterprise Linux 7の場合、"enp1s0f1"または"enp5s0f1"のようなファイル名になります。

    • 修正前

      DEVICE="eth0"
      HWADDR="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
      NM_CONTROLLED="yes"
      ONBOOT="yes"
      TYPE=Ethernet

    • 修正後

      DEVICE="eth0"
      HWADDR="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
      NM_CONTROLLED="no"
      ONBOOT="yes"
      TYPE=Ethernet

  3. 以下のコマンドを実行し、Networkサービスを再起動します。

    • Red Hat Enterprise Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 6の場合

      # service network restart <RETURN>

    • Red Hat Enterprise Linux 7の場合

      # systemctl restart network <RETURN>


言語設定について

本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。

このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。

言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。

  • Windowsの場合

    コントロール パネルから、[日付、時刻、地域と言語のオプション]を開き、[地域オプション]を選択します。

  • Red Hat Enterprise Linux5の場合

    デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。


2.2.1.2 必要な情報の収集と確認

本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。