翻訳時に出力される主なメッセージについて説明します。
メッセージの形式
メッセージの形式を以下に示します。
ファイル名 (行番号) : メッセージ番号 メッセージ文
もしくは
メッセージ番号 メッセージ文
翻訳リストにおけるメッセージフォーマットを以下に示します。
メッセージ番号 行番号 メッセージ文
エラーが含まれているファイル名を表示します。
エラーが存在する行番号を表示します。 翻訳リストに出力されたメッセージの場合、同一内容のメッセージは1つにまとめて表示されるため、行番号は複数個表示されることがあります。
翻訳リストに出力されるメッセージの行番号は次のように表示されます。
翻訳オプションNUMBER有効時
[COPY修飾値-]利用者行番号[(登録集原文名)]
翻訳オプションNONUMBER有効時
[COPY修飾値-]ソースファイル内相対番号[(登録集原文名)]
COPY修飾値 | ソースプログラムに組み込まれた登録集原文に付加される識別番号です。COPY文に対して、1から1きざみに昇順に割り当てます。 |
利用者行番号 | ソースプログラムの一連番号領域の値を使用します。一連番号領域に数字以外の文字が含まれている場合には、その行の一連番号は直前の正しい一連番号に1を加えた値に変更します。また、同一の一連番号が連続していても、誤りとはしないでそのまま使用します。 |
ソースファイル内相対番号 | ソースプログラムの行番号として、1から1きざみに昇順に割り当てられる番号です。 |
メッセージ番号は次のように表示されます。
JMNnnnnI-S
JMN:
COBOLの翻訳時メッセージであることを示します。
nnnn:
メッセージの通し番号を示します。
I:
オペレータの対応が不要であることを示します。
S:
重大度を示すコードを表示します。重大度コードの意味を "表2.1 翻訳時メッセージの重大度の意味" に示します。
重大度コード | レベル | 意味 | 復帰コード |
---|---|---|---|
I (INFORMATION) | 通知メッセージ | コンパイラが検出した情報です。 正常な実行可能プログラムが作成されます。 | 0 |
W (WARNING) | 軽度のエラー | 実行可能プログラム は作成されますが、翻訳結果が利用者の意図どおりかどうかを確認する必要があります。 | |
E (ERROR) | 中程度のエラー | 実行可能プログラム は作成されません。 | 1 |
S (SERIOUS) | 重度のエラー | 実行可能プログラム は作成されません。 | 2 |
U (UNRECOVERABLE) | 致命的なエラー | 翻訳を中止します。 実行可能プログラムは作成されません。 | 3 |
エラーの内容を説明します。
注意
メッセージ文が "MESSAGE TEXT ACCESS ERROR" の場合、翻訳時の環境設定に問題があります。 インストールガイドを確認して正しく環境設定してください。なお、メッセージ番号が出力されている場合は、本書を参照してエラーの内容を確認することは可能です。