Visual Studio 2005以降のビルドシステムのMSBuildへの移行に伴い、以下の仕様変更があります。
◆参照アセンブリの解決
プロジェクトの参照パスに指定されたフォルダを起点とした相対パスにある参照アセンブリの解決方法が変更されています。
NetCOBOL for .NET V2.1L10以前:
参照パスに指定されたフォルダを起点とした相対パスにあるアセンブリファイルは、ビルド時に解決されていました。
NetCOBOL for .NETランタイムシステムがインストールされたフォルダは、.NET Frameworkフォルダの前に検索されていました。
NetCOBOL for .NET V3.0L10以降:
参照パスに指定されたフォルダを基準とした相対パスにあるアセンブリファイルは、ビルド時に解決されなくなりました。「参照パス」に参照アセンブリのあるパスを設定してください。
NetCOBOL for .NETランタイムシステムがインストールされたフォルダは、Visual Studioにアセンブリフォルダとして登録されたフォルダ として検索されるようになりました。
参照の解決にアセンブリの出力先が使用されるようになりました。
◆「ビルドイベント」および「カスタムビルドステップ」の実行フォルダ
「ビルドイベント」および「カスタムビルドステップ」を実行するフォルダが変更されています。
NetCOBOL for .NET V2.1L10以前:
プロジェクトファイルのあるフォルダ
NetCOBOL for .NET V3.0L10以降:
出力パスに指定したフォルダ
「ビルドイベント」または「カスタムビルドステップ」でプロジェクトファイルのあるフォルダからの相対パスを指定している場合は、$(ProjectDir)などのマクロを使用するようにしてください。
◆「ビルドイベント」および「カスタムビルドステップ」のマクロ
「ビルドイベント」および「カスタムビルドステップ」の$(FrameworkDir)マクロの値が変更されています。
NetCOBOL for .NET V2.1L10以前:
バージョン無し ("C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\")
NetCOBOL for .NET V3.0L10以降:
バージョン付き ("C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727")