アウトバウンドのCORBAアダプタでCORBAメッセージを送信する場合のチューニングについて説明します。
リクエスト送信からレスポンスが返ってくるまでの待機時間です。この時間を超えてもリクエスト送信先のCORBAサーバからレスポンスが返信されない場合は、シーケンスにエラーが通知されます。
送信先のCORBAサーバごとに設定する場合
送信先のCORBAサーバごとにレスポンスタイムアウトを設定する場合は、アウトバウンドのCORBAのサービスエンドポイント定義で指定してください。
システムでまとめて設定する場合
システムでまとめてレスポンスタイムアウトを設定する場合は、Interstage Application ServerのCORBAサービスのチューニングを行います。チューニング方法の詳細については、“Interstage Application Server チューニングガイド”の“CORBAサービスの動作環境ファイル”の“config”を参照してください。
ISIサーバからアウトバウンドCORBAアダプタを呼び出す場合の同時呼出し数を定義します。アダプタの同時呼出し数として、以下が設定できます。
最大プールサイズ
最大待ち時間
アウトバウンドCORBAアダプタの同時呼出し数は、asadmin setコマンドで設定します。asadminコマンドの詳細は、“Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“コネクタ接続プールの定義項目”を参照してください。
実行例
<Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set resources.connector-connection-pool.esicorbaadapter-Unit01.max-pool-size=64 <Interstageインストールディレクトリ>\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set resources.connector-connection-pool.esicorbaadapter-Unit01.max-wait-time-in-millis=120000
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set resources.connector-connection-pool.esicorbaadapter-Unit01.max-pool-size=64 /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set resources.connector-connection-pool.esicorbaadapter-Unit01.max-wait-time-in-millis=120000
※Unit01:ISI実行環境名
設定項目の詳細については、“Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“コネクタのチューニング”の“プール内の接続数”を参照してください。
アウトバウンドのCORBAアダプタがCORBAサーバに同時に送信できるリクエスト数を定義します。
アウトバウンドのCORBAアダプタの同時処理数は、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [アウトバウンドCORBAアダプタ名] > [アウトバウンドCORBAアダプタ名] > [環境設定]タブの[詳細設定]の[CORBAアプリケーション]の[処理スレッド数]で指定します。
アウトバウンドのCORBAアダプタをプロセス多重で運用することで、同一の業務リクエストを複数のプロセスで送信することができます。
アウトバウンドのCORBAアダプタのプロセス多重度は、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [アウトバウンドCORBAアダプタ名] > [アウトバウンドCORBAアダプタ名] > [環境設定]タブの[詳細設定]の[CORBAアプリケーション]の[プロセス多重度]で指定します。
プロセス多重度は、以下を考慮して設計します。
業務リクエストを受信するJava VMプロセスがダウンした場合でも、他のプロセスで運用を継続できます。
メモリを多く使用するようなリクエストを受信する場合、1プロセスあたりのメモリ使用量を削減できる可能性があります。なお、プロセス多重度を増やすと、システム全体のメモリ使用量が増加する場合があるため注意してください。
高負荷状況では、プロセス多重度を増やすことでスループットが向上する場合があります。
注意
設定値の妥当性は、必ず負荷試験を実施して確認してください。
プロセス多重度を上げる場合は、物理メモリなどのシステム資源が十分かどうか確認してください。