アダプタ出口機能からユーザが作成した出口アプリケーションを呼び出す際の情報をファイルに指定します。
ISI実行環境設定ファイル内の設定項目に設定値として記述します。
<INSDIR>\etc\jee\server\ISI実行環境名\config.properties
/opt/FJSVesi/etc/jee/server/<ISI実行環境名>/config.properties
ISI実行環境設定ファイルの詳細については、“ISI Java EE導入ガイド”の“環境のカスタマイズ”を参照してください。
設定する項目と設定値は、以下のとおりです。
項目名 | 設定値 |
---|---|
サービスエンドポイント定義の設定 | |
com.fujitsu.esi.endpoint.preprocess.<サービスエンドポイント名> | サービスエンドポイント定義の前出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
com.fujitsu.esi.endpoint.postprocess.<サービスエンドポイント名> | サービスエンドポイント定義の後出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
com.fujitsu.esi.endpoint.errorhandler.<サービスエンドポイント名> | サービスエンドポイント定義のエラー出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
インバウンドSOAPアダプタの設定 | |
com.fujitsu.esi.soap.inbound.preprocess | インバウンドSOAPアダプタの前出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
com.fujitsu.esi.soap.inbound.postprocess | インバウンドSOAPアダプタの後出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
com.fujitsu.esi.soap.inbound.errorhandler | インバウンドSOAPアダプタのエラー出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
アウトバウンドSOAPアダプタの設定 | |
com.fujitsu.esi.soap.outbound.preprocess | アウトバウンドSOAPアダプタの前出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
com.fujitsu.esi.soap.outbound.postprocess | アウトバウンドSOAPアダプタの後出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
com.fujitsu.esi.soap.outbound.errorhandler | アウトバウンドSOAPアダプタのエラー出口アプリケーションのクラス名を指定します。 |
jarファイルの設定 | |
com.fujitsu.esi.process.application | 活性変更機能を使用しない場合に、アダプタ出口アプリケーションのjarファイルをサーバ上のパスを絶対パスで指定します。 |
com.fujitsu.esi.endpoint.hotdeploy.<サービスエンドポイント名> | 活性変更機能を使用する場合に、アダプタ出口アプリケーションのjarファイルのサーバ上のパスを絶対パスで指定します(注1)。 本設定項目は、サービスエンドポイント定義単位で指定する場合に利用します。複数のjarファイルを指定する場合は、カンマ「,」で区切って指定します(注2)。複数のjarファイルに同じクラスが含まれている場合は、先に指定したjarファイルのクラスが使用されます。 本設定項目は、定義したサービスエンドポイント名が存在している場合に有効になります。 |
com.fujitsu.esi.soap.inbound.hotdeploy | 活性変更機能を使用する場合に、アダプタ出口アプリケーションのjarファイルのサーバ上のパスを絶対パスで指定します(注1)。 本設定項目は、インバウンドのSOAPアダプタ単位で指定する場合に利用します。複数のjarファイルを指定する場合は、カンマ「,」で区切って指定します(注2)。複数のjarファイルに同じクラスが含まれている場合は、先に指定したjarファイルのクラスが使用されます。 |
com.fujitsu.esi.soap.outbound.hotdeploy | 活性変更機能を使用する場合に、アダプタ出口アプリケーションのjarファイルのサーバ上のパスを絶対パスで指定します(注1)。 本設定項目は、アウトバウンドのSOAPアダプタ単位で指定する場合に利用します。複数のjarファイルを指定する場合は、カンマ「,」で区切って指定します(注2)。複数のjarファイルに同じクラスが含まれている場合は、先に指定したjarファイルのクラスが使用されます。 |
(注1) jarファイル名にカンマ「,」は使用できません。
(注2) 区切り文字(カンマ「,」)の前後に空白文字を挿入することはできません。
設定と動作の関係
活性変更機能を使用する場合と使用しない場合で、有効になるjarファイルの設定項目が異なります。
活性変更機能を使用するかどうかは“com.fujitsu.esi.hotdeploy”設定項目で指定します。設定項目の詳細は、“ISI Java EE導入ガイド”の“環境のカスタマイズ”を参照してください。
有効になるjarファイルの設定項目は、以下のとおりです。
com.fujitsu.esi.endpoint.hotdeploy.<サービスエンドポイント名>
com.fujitsu.esi.soap.inbound.hotdeploy
com.fujitsu.esi.soap.outbound.hotdeploy
出口アプリケーションのクラス名の設定とjarファイルの設定は、以下の組合せで指定してください。
jarファイルの設定 | ||||
---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||
クラス名の設定 | サービスエンドポイント定義 | ○ | × | × |
インバウンドSOAPアダプタ | × | ○ | × | |
アウトバウンドSOAPアダプタ | × | × | ○ |
○:指定可
×:指定不可
クラス名とjarファイルの設定が正しく設定されていない場合、isidefdeployコマンド実行時、またはISI Studioからの定義登録([運用環境へ定義を反映する]チェックボックスをオン)時にエラーとなります。
有効になるjarファイルの設定項目は、以下のとおりです。
com.fujitsu.esi.process.application
出口アプリケーションのクラス名の設定は、すべて指定できます。
サービスエンドポイント定義の設定とアダプタの設定の両方が設定されている場合
出口アプリケーションのクラス名の設定について、サービスエンドポイント定義の設定とSOAPアダプタの設定の両方が設定されている場合は、サービスエンドポイント定義の設定で指定された出口アプリケーションだけが実行されます。
動作の詳細は、以下の表のとおりです。
サービスエンドポイント定義の設定 | SOAPアダプタの設定 | 実行される出口アプリケーション |
---|---|---|
指定あり | 指定あり | サービスエンドポイント定義ごとの設定で指定された出口アプリケーションが実行されます。 |
指定あり | 指定なし | サービスエンドポイント定義ごとの設定で指定された出口アプリケーションが実行されます。 |
指定なし | 指定あり | SOAPアダプタの設定で指定された出口アプリケーションが実行されます。 |
指定なし | 指定なし | 出口アプリケーションは実行されません。 |