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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.5 導入運用手引書
FUJITSU Software

G.2 環境設定

Oracle Data Guard、Oracle Active Data Guard環境のプライマリ・サイト、およびスタンバイ・サイトのクラスタ構築手順について説明します。

構築手順

以下の手順で、Oracle Data Guard、Oracle Active Data Guard環境のプライマリ・サイト、およびスタンバイ・サイトのクラスタを構築してください。

REDOログ適用方法の設定

Oracle インスタンスリソース、Oracle RAC インスタンスリソースの作成時に、スタンバイ・データベースでの REDO ログの適用方法を設定できます。

スタンバイ運用の場合は、"2.2.7.2 Oracle リソースの作成"を参照してください。

Oracle RACスケーラブル運用の場合は、"2.3.5 Oracle RAC インスタンス、リスナーリソースを含む userApplication の作成"を参照して構築してください。

ASMインスタンスリソース、プライマリ・データベースのOracle インスタンスリソース、Oracle Data Guardを使用しない環境のOracleインスタンスリソースでは、設定は無視されます。

REDO ログ適用方法は、設定項目「REDOApply」で設定できます。デフォルト値は、"NormalApply"です。

設定項目「REDOApply」の設定値

説明

ReceiveOnly

スタンバイ・データベースを起動しますが、ログ適用サービスは開始されません。

NormalApply

※デフォルト

フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後に通常モードでREDO Applyを開始します。

ロジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後にSQL Applyを開始します。

スナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(ReceiveOnlyと同様の動作となります)。

RealTimeApply

フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後にリアルタイム適用機能を有効にしてREDO Applyを開始します。

ロジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後にリアルタイム適用機能を有効にしてSQL Applyを開始します。

スナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(ReceiveOnlyと同様の動作となります)。

ReadOnlyOPEN

フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、読み取り専用でOPENします。ログ適用サービスは開始しません。

ロジカル・スタンバイ・データベース、およびスナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(いずれもReceiveOnlyと同様の動作となります)。

RealTimeQueryN

フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、読み取り専用でOPENし、リアルタイム問合せ機能を有効にします(通常モードでREDO Applyを開始します)。

ロジカル・スタンバイ・データベース、およびスナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(いずれもReceiveOnlyと同様の動作となります)。

本設定値はOracle Active Data Guard環境で有効です。

RealTimeQueryR

フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、読み取り専用でOPENし、リアルタイム問合せ機能を有効にします(リアルタイム適用機能を有効にしてREDO Applyを開始します)。

ロジカル・スタンバイ・データベース、およびスナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(いずれもReceiveOnlyと同様の動作となります)。

本設定値はOracle Active Data Guard環境で有効です。

Oracle インスタンスリソースの設定項目画面で「REDOApply」を選択すると、設定を行うことができます。