[名称]
[抽出対象データベース]
Symfoware Server(Nativeインタフェース)
[形式1-1 (差分ログファイルの差分ログだけを破棄)]
lxreplog -I { -r 抽出定義名 | -g レプリケーショングループ名 }
[形式1-2 (差分ログファイルの差分ログを破棄するとともに、対応する抽出データ格納ファイルを削除)]
lxreplog -I { -r 抽出定義名 | -g レプリケーショングループ名 } -c
[形式1-3 (トランザクションログファイルの差分ログを破棄し、さらにすべての差分ログファイルの差分ログの破棄と、それに対応する抽出データ格納ファイルを削除)]
lxreplog -I -S
[形式2 (差分ログの追い出し)]
lxreplog -F
[形式3 (差分ログファイルの状態表示)]
lxreplog -V { -r 抽出定義名 | -g レプリケーショングループ名 }
[機能説明]
トランザクションログファイルの差分ログ、指定された抽出定義またはレプリケーショングループに対する差分ログファイルの差分ログと、対応する抽出データ格納ファイルを削除します。
トランザクションログファイルから差分ログファイルへの差分ログ転送処理に対しコマンド同期をとります。
(本コマンドは、本コマンドを実行した時点で完了しているトランザクションの差分ログがトランザクションログファイルから差分ログファイルに転送完了されるのを待ちます)
従って、本コマンドは、主に手動による複写元データベース、複写先データベースの同期操作やレプリケーション運用の保守で使用します。
指定された抽出定義またはレプリケーショングループに対する差分ログファイルの状態を表示します。
[形式1のオプションの意味]
取得されている差分ログを破棄します。
差分ログを破棄する差分ログファイルに対する抽出定義名を指定します。
運用種別に“LOAD”または“MEMBER”を指定した抽出定義名を指定することはできません。
差分ログを破棄する差分ログファイルに対するレプリケーショングループ名を指定します。
-rオプションに指定した抽出定義名、または-gオプションに指定したレプリケーショングループ名に対応した抽出データ格納ファイルを、lxcmtdbコマンドを使用して削除します。
本オプションは、-Iオプションおよび-rオプション、または-Iオプションおよび-gオプションと組み合わせて使用します。
本オプションを指定して実行した場合、-rオプションに指定された抽出定義、または-gオプションに指定したレプリケーショングループは、差分ログの取得が終了した状態になります。
本オプションを省略した場合、抽出データ格納ファイルの削除は行いません。lxcmtdbコマンドを使用し、削除してください。
本オプションを使用するにあたっては、後述の[注意事項]も参照してください。
トランザクションログファイル、およびすべての差分ログファイルから差分ログを破棄し、差分ログを破棄した差分ログファイルに対応するすべての抽出データ格納ファイルを、lxcmtdbコマンドを使用して削除します。
本オプションは、-Iオプションと組み合わせて使用します。
本オプションを指定して実行した場合、すべての抽出定義およびレプリケーショングループは、差分ログの取得が終了した状態になります。
本オプションを使用するにあたっては、後述の[注意事項]も参照してください。
[形式2のオプションの意味]
差分ログがトランザクションログファイルから差分ログファイルに追い出される(転送される)まで同期をとります。
[形式3のオプションの意味]
差分ログファイルの状態を表示します。
差分ログファイルの状態を表示する抽出定義名を指定します。
運用種別に“LOAD”または“MEMBER”を指定した抽出定義名を指定することはできません。
差分ログファイルの状態を表示するレプリケーショングループ名を指定します。
抽出定義名指定(-rオプション指定)の場合
# Difference Log File Information Repname ... REP01 → 1 Created date ... 2003/09/07 15:53:58 → 2 Path name ... /work/logdata_db01 → 3 First size ... 512K → 4 Second size ... 0K → 5 Used rate ... 88% → 6 Warning ... 90% → 7 Status ... NOT ACCESSED → 8
抽出定義名
差分ログファイルの作成日時
差分ログファイルの格納ディレクトリパス名
差分ログファイルの初期サイズ
差分ログファイルの拡張サイズ
抽出されていない差分ログの量が初期サイズを超えた場合に自動拡張したサイズを表示します。差分ログの抽出が行われると0に自動縮退します。
差分ログファイルの使用率
差分ログファイルの初期サイズに対する使用率を表示します。
差分ログファイルの警告率
抽出定義時に差分ログファイル警告率(LOGWARN)の指定を省略した場合、“-”を表示します。
差分ログファイルの状態
以下の状態があります。
NOT ACCESSED(アクセスなし)
ACCESSED(アクセス中)
INHIBITED(閉塞)
レプリケーショングループ名指定(-gオプション指定)の場合
# Difference Log File Information Grpname ... GRP01 → 1 Created date ... 2003/09/07 15:53:58 Path name ... /work/logdata_db01 First size ... 512K Second size ... 0K Used rate ... 88% Warning ... 90% Status ... NOT ACCESSED
レプリケーショングループ名
その他は、抽出定義名指定の場合と同じです。
[注意事項]
Symfoware/RDBが起動されていない場合、本コマンドは異常終了します。
マルチRDB運用のときは、環境変数RDBNAMEで対象のRDBシステム名を設定してください。
差分ログを破棄する場合の注意
指定された抽出定義名またはレプリケーショングループ名が定義されていない場合、本コマンドは異常終了します。
本コマンド実行後は、必ず全複写機能などによって、複写先データベースを再創成してください。
-cオプションを省略し、-rオプションまたは-gオプションを指定した場合、指定された抽出定義またはレプリケーショングループに対する差分ログの取得が終了されていないと、本コマンドは異常終了します。
-cオプション、-Sオプションは、レプリケーション対象のデータベースを更新している利用者プログラムが存在しない状態で実行してください。
レプリケーション対象のデータベースを更新している利用者プログラムが存在する場合、または本コマンド処理中にレプリケーション対象のデータベースを更新する利用者プログラムが発生した場合、その利用者プログラムは異常終了します。
-cオプションは、lxcmtdbコマンドを使用し抽出データ格納ファイルを削除します。したがって、このオプションを使用する場合は、Linkexpressの業務が停止している状態で使用してください。
-Sオプションは、差分ログ量が多い場合、長時間にわたり差分ログファイルを占有する場合があります。したがって、このオプションを使用する場合は、Linkexpressの業務が停止している状態で使用してください。
差分ログの追い出しをする場合の注意
本コマンドは、RDBシステム単位で実行するものです。レプリケーション業務ごとに実行するような使い方は避けてください。
本コマンドは、データベースを更新する利用者プログラムがすべて停止している状態で実行することを推奨します。
差分ログファイルの状態表示をする場合の注意
指定された抽出定義名またはレプリケーショングループ名が定義されていない場合、本コマンドは異常終了します。
[復帰値]
0:正常終了
1:異常終了