[名称]
[抽出対象データベース]
Symfoware Server(Nativeインタフェース)
[形式1 (トランザクションログファイルの管理部の作成)]
lxreplog -I
[形式2-1 (トランザクションログファイルのデータ部、インデックス部の作成)]
lxreplog -G -s トランザクションログファイルのデータ部の格納パス名[,サイズ{K|M}] [-w 警告率] [-x トランザクションログファイルのインデックス部の格納パス名]
[形式2-2 (トランザクションログファイルのデータ部、インデックス部の削除)]
lxreplog -D { -s トランザクションログファイルのデータ部の格納パス名 | data }
[形式3-1 (トランザクションログファイルのインダウト部の作成)]
lxreplog -G -i { インダウト部の格納パス名 | data | index }[,サイズ{K|M}]
[形式3-2(トランザクションログファイルのインダウト部の削除)]
lxreplog -D indoubt
[形式4 (トランザクションログファイルの状態表示)]
lxreplog -V
[機能説明]
トランザクションログファイルの管理部を作成します。
トランザクションログファイルのデータ部、インデックス部の作成を行います。
トランザクションログファイルのデータ部、インデックス部を削除します。
トランザクションログファイルのインダウト部の作成を行います。
トランザクションログファイルのインダウト部を削除します。
トランザクションログファイルの管理部、データ部、インデックス部およびインダウト部の状態を表示します。
[形式1のオプションの意味]
動作環境ファイルで指定されたパス名に対して、トランザクションログファイルの管理部を作成します。
トランザクションログファイルの管理部がすでに存在する場合、管理部を初期状態に戻します。
[形式2のオプションの意味]
トランザクションログファイルのデータ部およびインデックス部を作成します。
トランザクションログファイルのデータ部を作成するディレクトリパス名、またはローデバイス名(Solaris、Linuxの場合)を245バイト以内の絶対パス名で指定します。
トランザクションログファイルのデータ部のサイズをKバイトまたはMバイト単位で指定します。サイズは、128K~2097151Kまたは1M~2047Mの範囲で指定します。“トランザクションログファイルのデータ部の格納パス名”と“サイズ”はカンマ“,”で区切り、空白を入れないように指定します。
格納先がディレクトリの場合、サイズを省略することはできません。
格納先がローデバイスの場合、サイズを省略すると、指定したローデバイス全体の領域が割付け対象となります。
本オプションを使用するにあたっては、後述の[注意事項]も参照してください。
トランザクションログファイルのデータ部の警告率を1~99(単位パーセント)の範囲で指定します。
差分ログの書き出し中に、トランザクションログファイルのデータ部の使用率が本オプションの警告率を超えた場合、コンソールに対して警告メッセージを出力します。なお、コンソールについては、“読み方”を参照してください。
トランザクションログファイルのインデックス部を作成するディレクトリパス名、またはローデバイス名(Solaris、Linuxの場合)を245バイト以内の絶対パス名で指定します。
本オプションを省略した場合は、-sオプションに指定したパス名が採用され、トランザクションログファイルのデータ部と同一のディレクトリまたはローデバイスに割り当てられます。
インデックス部のサイズは4Kバイト固定です。
本オプションを使用するにあたっては、後述の[注意事項]も参照してください。
トランザクションログファイルのデータ部、インデックス部を削除します。
トランザクションログファイルのデータ部およびインデックス部を削除する場合に指定します。
トランザクションログファイルのデータ部のディレクトリパス名、またはローデバイス名(Solaris、Linuxの場合)を245バイト以内の絶対パス名で指定します。
本オプションを使用するにあたっては、後述の[注意事項]も参照してください。
トランザクションログファイルのデータ部およびインデックス部を削除する場合に指定します。
本オプションは、ロードシェア対応機能を利用している場合に指定します。
[形式3のオプションの意味]
トランザクションログファイルのインダウト部を作成します。
本オプションは、ロードシェア対応機能を利用している場合に指定できます。
本オプションは、ロードシェア対応機能を利用している場合に指定できます。
トランザクションログファイルのインダウト部を作成するディレクトリパス名またはローデバイス名を絶対パス名で指定します。
本オプションを使用するにあたっては、後述の[注意事項]も参照してください。
トランザクションログファイルのデータ部と同じパスに作成する場合に指定します。
トランザクションログファイルのインデックス部と同じパスに作成する場合に指定します。
インダウト部のサイズをKバイトまたはMバイト単位で指定します。サイズは、256K~2097151Kまたは1M~2047Mの範囲で指定します。“インダウト部の格納パス名”、“data”または“index”と“サイズ”はカンマ“,”で区切り、空白を入れないように指定します。
格納先がディレクトリの場合、サイズを省略することはできません。
格納先がローデバイスの場合、インダウト部のサイズを指定すると、当該ローデバイスに対してインダウト部を割り付けたあとに、空き領域が作成されます。だだし、この空き領域は使用することができません。
格納先がローデバイスの場合、サイズを省略すると指定したローデバイス全体の領域が割付け対象となります。ただし、指定したローデバイスにデータ部およびインデックス部がすでに作成されている場合、そのローデバイスの空き領域全体をインダウト部として割り付けます。
トランザクションログファイルのインダウト部を削除します。
本オプションは、ロードシェア対応機能を利用している場合に指定できます。
トランザクションログファイルのインダウト部を削除する場合に指定します。
[形式4のオプションの意味]
トランザクションログファイルの状態を表示します。
# Transaction Log File Information Manage Created date ... 2003/09/06 13:25:30 → 1 Data Created date ... 2003/09/07 15:53:58 → 2 Index Created date ... 2003/09/07 15:53:58 → 3 Indoubt Created date... 2003/09/07 15:54:30 → 4 Manage Path name ... /work/logmng → 5 Data Path name ... /work/logdata → 6 Index Path name ... /work/logdata → 7 Indoubt Path name ... /home/work/logdata → 8 Data Size ... 1024K → 9 Data Used rate ... 70% →10 Data Warning ... 90% →11 Indoubt Size ... 1024K →12 Indoubt Used rate ... 30% →13 Status ... USE →14 CollectLog Status ... COFF(AUTO) →15 Indoubt Status ... USE →16
トランザクションログファイルの管理部の作成日時
トランザクションログファイルのデータ部の作成日時
トランザクションログファイルのインデックス部の作成日時
トランザクションログファイルのインダウト部の作成日時
トランザクションログファイルのインダウト部を作成した場合にだけ、本表示項目(Indoubt Created date)が表示されます。
トランザクションログファイルの管理部の格納パス名
トランザクションログファイルのデータ部の格納パス名
トランザクションログファイルのインデックス部の格納パス名
トランザクションログファイルのインダウト部の格納パス名
トランザクションログファイルのインダウト部を作成した場合にだけ、本表示項目(Indoubt Path name)が表示されます。
トランザクションログファイルのデータ部のサイズ
トランザクションログファイルのデータ部の使用率
トランザクションログファイルのデータ部の警告率
トランザクションログファイルのインダウト部のサイズ
トランザクションログファイルのインダウト部を作成した場合にだけ、本表示項目(Indoubt Size)が表示されます。
トランザクションログファイルのインダウト部の使用率
トランザクションログファイルのインダウト部を作成した場合にだけ、本表示項目(Indoubt Used rate)が表示されます。
トランザクションログファイルの状態
以下の状態があります。
EMPTY(空き)
USE(使用中)
FULL(満杯)
DATA_INHIBITED(データ部閉塞)
INDEX_INHIBITED(インデックス部閉塞)
ALL_INHIBITED(データ部およびインデックス部閉塞)
差分ログ停止操作の状態
Linkexpress Replication optionの動作環境ファイルのREP_TRF_COFFオペランドの指定値に達した場合、差分ログの取得を停止している場合だけ、本表示項目(CollectLog Status)が表示されます。
COFF(AUTO)
(REP_TRF_COFFオペランドの指定値に達したため、差分ログの取得を停止)
トランザクションログファイルのインダウト部の状態
トランザクションログファイルのインダウト部を作成した場合にだけ、本表示項目(Indoubt Status)が表示されます。
以下の状態があります。
EMPTY(空き)
USE(使用中)
FULL(満杯)
INHIBITED(インダウト部閉塞)
[注意事項]
動作環境ファイル内にトランザクションログファイルの管理部の格納ディレクトリパス名(“LOGMNGPATH”)が正しく記述されていない場合、本コマンドは異常終了します。
本コマンド実行時のSymfoware/RDBの起動、停止状態について
管理部、データ部、インデックス部、インダウト部の作成および削除を行う場合、Symfoware/RDBは停止している必要があります。Symfoware/RDBが起動していると、本コマンドは異常終了します。
状態表示を行う場合、Symfoware/RDBは起動している必要があります。Symfoware/RDBが停止していると、本コマンドは異常終了します。
管理部を作成する場合の注意
本コマンドの実行者は、指定したパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
データ部、インデックス部を作成する場合の注意
事前にトランザクションログファイルの管理部が作成されている必要があります。作成されていない場合、本コマンドは異常終了します。
Windowsの場合は、格納パスにはNTFSを指定してください。
Solaris、Linuxの場合は、格納パスにはUNIXファイルシステムまたはローデバイスを指定してください。
Solarisの場合、ローデバイスの作成時に、シリンダ0は指定しないでください。
また、スライス2は、ディスク全体を表すため、ローデバイスとして使用しないでください。
格納パスに指定するローデバイスは、formatユーティリティで作成したものを使用してください。
ローデバイスの作成方法、formatユーティリティの詳細は、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
ローデバイスを使用する場合、udevのブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定して使用してください。
なお、シンボリックリンクは、/dev_linkrepディレクトリを作成し、その配下に作成することを推奨します。
/dev_linkrepディレクトリのアクセス権は、本コマンドの実行者の書込みおよび読込みの権限を設定してください。
udevおよびブロックデバイスについての詳細は、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
例)
$ cd /dev_linkrep $ ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 raw1 $ ls -l lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5
格納パスに、マルチパスディスク制御やPRIMECLUSTER Global Disk Servicesを使用する場合は、それらで作成した文字型特殊ファイル名、ブロック特殊ファイルまたはブロックデバイスを使用してください。
格納パスにローデバイスを指定した場合、本コマンドの実行者は、指定したローデバイスに対しての書込みおよび読込みの権限が必要となります。
格納パスにローデバイス以外を指定した場合、本コマンドの実行者は、指定したパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
データ部の格納パスにローデバイスを指定する場合、128Kバイト以上のローデバイスを指定してください。
インデックス部の格納パスにローデバイスを指定する場合、4Kバイト以上のローデバイスを指定してください。
格納パスに2Gバイト以上のローデバイスを指定した場合、ローデバイスの先頭から2Gバイトの領域を使用します。
トランザクションログファイルのデータ部のサイズをKバイト単位で指定し、インデックス部と同一ローデバイスに作成する場合、指定できるデータ部のサイズは、データ部の最大サイズ2097151Kバイトからインデックス部のサイズを引いた、2097147Kバイトまでです。
トランザクションログファイルの容量見積りについては、“システム設計ガイド”の“トランザクションログファイルの容量見積り”を参照してください。
インダウト部の作成を行う場合の注意
ロードシェア対応機能を利用している必要があります。Symfoware/RDBがロードシェアでない場合、本コマンドは異常終了します。
事前にトランザクションログファイルのデータ部およびインデックス部が作成されている必要があります。作成されていない場合、本コマンドは異常終了します。
格納パスにはUNIXファイルシステムまたはローデバイスを指定してください。
格納パスにローデバイスを指定した場合、本コマンドの実行者は、指定したローデバイスに対しての書込みおよび読込みの権限が必要となります。
格納パスにローデバイス以外を指定した場合、本コマンドの実行者は、指定したパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
格納パスにローデバイスを指定する場合、256Kバイト以上のローデバイスを指定してください。
格納パスに2Gバイト以上のローデバイスを指定した場合、ローデバイスの先頭から2Gバイトの領域を使用します。
RHEL5でローデバイスを使用する場合、トランザクションログファイルにローデバイスを指定する場合同様、udevのブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定して使用してください。
容量見積りについては、“クラスタ運用ガイド”の“トランザクションログファイルの容量見積り”および“システム設計ガイド”を参照してください。
データ部、インデックス部を削除する場合の注意
事前にインダウト部が削除されている必要があります。削除されていない場合、本コマンドは異常終了します。
トランザクションログファイルの状態表示を行う場合の注意
実行中のトランザクションが存在しないにもかかわらず、データ部の使用率および状態が、使用中の状態を示すことがあります。この場合、差分ログの追出しコマンド(lxreplogコマンド)による差分ログの追出しを実行してから、再度本コマンドを実行することにより、最新の状態を表示することができます。
トランザクションログファイルの状態が、“DATA_INHIBITED”、“INDEX_INHIBITED”または“ALL_INHIBITED”の場合の復旧方法は、“導入運用ガイド”の“トランザクションログファイルの再作成(閉塞からのリカバリ)”を参照してください。
トランザクションログファイルの差分ログ停止操作の状態が、“COFF(AUTO)”の場合の復旧方法は、“導入運用ガイド”の“トランザクションログファイルへの差分ログ停止後の再開”を参照してください。
インダウト部が作成されていないときは、インダウト部に関する情報は表示されません。
マルチRDB運用を行う場合の注意
環境変数RDBNAMEで対象のRDBシステム名を設定してください。
動作環境ファイル内のトランザクションログファイルの管理部の格納ディレクトリパス名(“LOGMNGPATH”)が他のRDBシステムのディレクトリパス名と重ならないようにしてください。
-s、-x、-iで指定する格納パス名を他のRDBシステムのパス名と重ならないように注意してください。
Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012またはWindows Server 2016の場合は、Administratorでログインするか、Administratorsグループに属するユーザで、コマンドプロンプトの起動時に「管理者として実行」を選択し、本コマンドを実行してください。これら以外の方法では、エラーメッセージ“qdg02811u”を出力し、本コマンドは異常終了します。
[復帰値]
0:正常終了
1:異常終了