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Linkexpress Replication optionV5.0L20 導入運用ガイド
FUJITSU Software

1.1.8 レプリケーション業務の作成

オープンサーバでのレプリケーション業務は、Linkexpressの業務定義を用いて作成します。

Linkexpress Replication optionは、レプリケーション業務用の業務定義ファイル(拡張子はDEF)のサンプルを以下の場所に提供しています。

クライアントのインストールディレクトリ(注)\SAMPLE\REPLICATION_OPTION

注)Linkexpressクライアントのインストールディレクトリです。

ここでは、これらのサンプルを基に、レプリケーション業務を作成する方法について説明します。

なお、定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)により、業務定義ファイルの雛型を作成することもできます。詳細は、“コマンドリファレンス”の“lxrepmkdefコマンド”を参照してください。

注意

初期複写の業務定義ファイルについては、定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)により作成してください。

1.1.8.1 業務定義と各イベントで実行されるジョブ

Linkexpress Replication optionが提供する業務定義ファイルおよび業務定義内の各イベントで実行されるバッチファイルまたはシェルスクリプトのサンプルは、“付録C サンプルファイル一覧”を参照してください。

1.1.8.1.1 レプリケーション用の業務定義

レプリケーションで使用する業務定義は、基本的に以下に示すイベント構成となります。各イベントに該当する処理の内容については、“解説書”の“レプリケーション業務の各処理”を参照してください。

全複写業務は、全件抽出処理が正常に完了した以降の処理(データ送信またはデータ受信、格納処理、確定処理を含む)で異常になった場合には、確定処理を実行する構成となります。

一括差分複写業務は、どの処理で異常が発生した場合にでも、先頭の処理から再開できるように、終了処理へ遷移する構成となります。ただし、差分抽出処理で差分データなし時には以降の処理を行う必要がないため、そのまま終了処理へ遷移します。

本構成は、差分データなし時転送迂回型と基本は同じですが、業務の構成を簡略化するために、差分データなし時でも以降の処理を実行します。

初期複写業務は、差分ログ初期化処理(差分ログファイルの破棄と差分ログ取得の開始)を行ってから、レプリケーション対象の表毎の全複写業務と一括差分複写業務を混在させた構成となります。

各ラインの色の意味は、以下のとおりです。これらは、Linkexpressクライアントの“業務定義ウィンドウ”で確認できます。
青ライン:正常系ルート(イベントが正常終了した場合に走行するルート)
赤ライン:異常系ルート(イベントが異常終了した場合に走行するルート)
黒ライン:正常・異常系ルート(イベントが正常または異常終了した場合に走行するルート)

取込み型業務の場合、押出し型業務と以下の点が異なります。

処理

押出し型業務の場合

取込み型業務の場合

抽出処理

自側ジョブ起動イベント

相手側ジョブ起動イベント

データ転送

ファイル送信イベント
(データ送信)

ファイル受信イベント
(データ受信)

格納処理

相手側ジョブ起動イベント

自側ジョブ起動イベント

確定処理

自側ジョブ起動イベント

相手側ジョブ起動イベント

差分ログ初期化処理

自側ジョブ起動イベント

相手側ジョブ起動イベント

全複写処理

自側ジョブ起動イベント

相手側ジョブ起動イベント

1.1.8.1.2 バッチファイルまたはシェルスクリプトについて

各イベントでは、該当する処理をバッチファイルまたはシェルスクリプトで実行します(ファイル送信イベント、ファイル受信イベントを除きます)。

それぞれのバッチファイル、シェルスクリプトでは、処理の目的であるコマンドを実行し、その結果に従いジョブの完了通知をLinkexpressに通知します。

Linkexpressは、その完了通知に対応した色のラインに沿って、次のイベントに処理を移します。

二重DBサービスの可否

格納処理のためのシェルスクリプトは、“二重DBサービスの可否”に“許可(YES)”を指定した運用となっています。

“二重DBサービスの可否”に“拒否(NO)”を指定した運用を行う場合は、LinkexpressのDB動作環境定義のDUPLICATE_SERVICEにNOを指定し、バッチファイルまたはシェルスクリプトにDBサービスの運用開始コマンド(lxintsvコマンド)と、DBサービスの運用停止コマンド(lxtrmsvコマンド)を追加してください。

二重DBサービスについては、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。

以下に“二重DBサービスの可否”に“拒否(NO)”を指定した運用における格納処理のバッチファイルまたはシェルスクリプトの構成を示します。

環境変数の設定

バッチファイルまたはシェルスクリプト内での処理に必要な環境変数は、バッチファイルまたはシェルスクリプト内で事前に設定するようにしてください。

格納イベントの利用

格納処理を行うためのサンプルは、バッチファイルまたはシェルスクリプトで提供されています。表単位のレプリケーションを行う場合は、格納イベント(自側および相手側)によって格納処理を行うことができます。格納イベントの詳細については、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。

1.1.8.2 レプリケーション業務の作成手順

レプリケーション業務の作成手順は、以下のとおりです。

  1. 作成する業務の定義ファイルのサンプルを別のファイルに複写します。
    初期複写業務の場合は、複写元システムで定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)により作成してください。

  2. Linkexpressクライアントを起動します。
    新規に作成した業務を各システムに登録・反映する場合は、ログイン先を制御サーバとしてください。
    “業務の完了条件(compcondオペランド)”が“有効”となっていない場合は、“有効”を選択した後、Linkexpressクライアントを再起動してください。
    “業務の完了条件”は、“業務定義ウィンドウ”で[ファイル]-[オプション]を選択し、“オプションの設定”ダイアログボックスで設定します。設定した場合は、Linkexpressクライアントを再起動してください。compcondオペランドの詳細は、“Linkexpress運用ガイド”を参照してください。

  3. 手順1で用意した業務定義ファイルをテキストエディタまたはLinkexpressクライアントの“業務定義ウィンドウ”上で、必要に応じて更新してください。

  4. 更新した業務定義を業務定義ファイルに保存してください。

  5. 以下のいずれかによって、業務定義を登録してください。

    • Linkexpressクライアントの”業務定義ウィンドウ”

    • lxdefwrkコマンド

    なお、グループ単位レプリケーションの初期複写業務の業務定義ファイルを“業務定義ウィンドウ”から登録する場合は、“業務定義ウィンドウ”の[ファイル]-[業務定義ファイルの登録]によって行います。

  6. 手順5で登録した業務定義を、以下のいずれかで“制御兼業務サーバ”または“業務サーバ”に反映してください。

    • Linkexpressクライアントの“業務定義ウィンドウ”

    • lxrefwrkコマンド

参照

  • Linkexpressクライアントでの業務定義の保存、登録、反映操作については“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。

  • lxdefwrkコマンド、lxrefwrkコマンドについては、“Linkexpress コマンドリファレンス”を参照してください。

注意

レプリケーションの業務定義の作成にあたっては、各データベースに対して以下のようにセキュリティを設定してください。

  • 複写元データベース

    抽出処理で、複写元データベースの表に対するOWNER権を持つ、利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を設定します。

  • 複写先データベース

    格納処理で、複写先データベースの表に対するINSERT権、UPDATE権およびDELETE権を持つ、利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を設定します。

1.1.8.3 表単位のレプリケーション業務の作成

ここでは、表単位のレプリケーションを行う場合のレプリケーション業務の作成方法について説明します

なお、業務定義の構成の図では、異常ルートの表記を省略しています。

1.1.8.3.1 全複写の押出し型業務の作成

“全複写(押出し型).def”を使用して業務を作成します。

説明

運用システム

複写元システム

相手システム

複写先システム

業務の内容

複写元データベースのすべてのデータを複写先データベースに押出し型業務で初期複写する場合、またはすでに実施している一括差分複写の間に押出し型業務で全複写を行う場合に使用します。本業務は、複写元データベースを更新する利用者プログラムが停止している場合に利用します。

業務定義例の構成

各イベントの説明

以下に各イベントを定義する場合の注意点について説明します。

なお、ここで説明していないパラメタについては、“Linkexpress 運用ガイド”を参照して、必要に応じて変更してください。

START(業務名=LOAD_PUSH

パラメタ名

設定方法

システム名

複写元システムのサーバ名を指定してください。

自側利用者名

複写元システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

複写先システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

業務スケジュール

“業務スケジュールの設定”ダイアログボックスのスケジュール種別は必ず“随時”を選択します。

全件抽出処理(イベント名=DB_EXTRACT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownappls”固定です。

ジョブ名

全複写の抽出処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_EXTDB_ALL.BAT”または“LX_EVT_EXTDB_ALL.sh”を参照してください。

自側利用者名

抽出処理に対して、その利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

全件データ送信(イベント名=DATA_SND

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownsnds”固定です。

自側ファイル名

データベース抽出コマンド(lxextdb)の-fオプションで指定した“抽出データ格納ファイル名”を指定してください。

仮想ファイル名

複写先システムの受信ファイル名を指定します。
このファイル名は、DBサービス定義の“入力ファイル名”で指定します。

ナルファイル処置

“yes”を指定します。

置換えモード

“rep”を指定します。

データタイプ

“binary”を指定します。

自側利用者名

自側の転送ファイル(抽出データ格納ファイル)に対して、その利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

相手側の転送ファイル(受信ファイル)に対して、その利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写先システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

全件格納処理(イベント名=DB_STORE

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“prtappls”固定です。

ジョブ名

格納処理を行うためのバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定してください。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_STRDB.BAT”または“LX_EVT_STRDB.sh”を参照してください。

相手側利用者名

格納処理に対して、その利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写先システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

全件確定処理(イベント名=LOAD_COMMIT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownappls”固定です。

ジョブ名

全件確定処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_CMTDB_ALL.BAT”または“LX_EVT_CMTDB_ALL.sh”を参照してください。

自側利用者名

確定処理に対して、その利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

1.1.8.3.2 全複写の取込み型業務の作成

“全複写(取込み型).def” を使用して業務を作成します。

説明

運用システム

複写先システム

相手システム

複写元システム

業務の内容

複写元データベースのすべてのデータを複写先データベースに取込み型業務で初期複写する場合、またはすでに実施している一括差分複写の間に取込み型業務で全複写を行う場合に使用します。本業務は、複写元データベースを更新する利用者プログラムが停止している場合に利用します。

業務定義例の構成

各イベントの説明

以下に各イベントを定義する場合の注意点について説明します。

なお、ここで説明していないパラメタについては、“Linkexpress 運用ガイド”を参照して、必要に応じて変更してください。

START(業務名=LOAD_PULL

パラメタ名

設定方法

システム名

複写先システムのサーバ名を指定してください。

自側利用者名

複写先システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

複写元システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

業務スケジュール

“業務スケジュールの設定”ダイアログボックスのスケジュール種別は必ず“随時”を選択します。

全件抽出処理(イベント名=DB_EXTRACT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“prtappls”固定です。

ジョブ名

全複写の抽出処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_EXTDB_ALL.BAT”または“LX_EVT_EXTDB_ALL.sh”を参照してください。

相手側利用者名

抽出処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写元のシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

全件データ受信(イベント名=DATA_RCV

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownrcvs”固定です。

自側ファイル名

複写先システムの受信ファイル名を指定します。
このファイル名は、DBサービス定義の“入力ファイル名”で指定します。

仮想ファイル名

データベース抽出コマンド(lxextdb)の-fオプションで指定した“抽出データ格納ファイル名”を指定してください。

ナルファイル処置

“yes”を指定します。

置き換えモード

“rep”を指定します。

データタイプ

“binary”を指定します。

自側利用者名

自側の転送ファイル(受信ファイル)に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

相手側の転送ファイル(抽出データ格納ファイル)に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写元システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

全件格納処理(イベント名=DB_STORE

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownappls”固定です。

ジョブ名

格納処理を行うためのバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定してください。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_STRDB.BAT”または“LX_EVT_STRDB.sh”を参照してください。

自側利用者名

格納処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

全件確定処理(イベント名=LOAD_COMMIT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“prtappls”固定です。

ジョブ名

全件確定処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_CMTDB_ALL.BAT”または“LX_EVT_CMTDB_ALL.sh”を参照してください。

相手側利用者名

確定処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写元システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

1.1.8.3.3 一括差分複写の押出し型業務の作成

“一括差分複写(押出し型)2.def”を使用して業務を作成します。
(差分データなし時転送迂回型を含みます)

説明

運用システム

複写元システム

相手システム

複写先システム

業務の内容

複写元データベースの差分だけのデータを複写先データベースに押出し型業務で一括差分複写する場合に使用します。
“差分データなし時転送迂回型”の業務は、差分データがない場合に作成される0バイトの抽出データ格納ファイルを考慮した業務であり、無駄な転送による回線負荷と格納処理を迂回することができます。

業務定義例の構成

各イベントの説明

以下に各イベントを定義する場合の注意点について説明します。

なお、ここで説明していないパラメタについては、“Linkexpress 運用ガイド”を参照して、必要に応じて変更してください。

START(業務名=COPY_PUSH

パラメタ名

設定方法

システム名

複写元システムのサーバ名を指定してください。

自側利用者名

複写元システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

複写先システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

業務スケジュール

“業務スケジュールの設定”ダイアログボックスでスケジュール種別を設定してください。
サンプルでは“随時”が設定されています。

差分抽出処理(イベント名=DB_EXTRACT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownappls”固定です。

ジョブ名

一括差分複写業務の抽出処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_EXTDB_DIFF.BAT”または“LX_EVT_EXTDB_DIFF.sh”を参照してください。
差分データなし時転送迂回型の場合は、“LX_EVT_EXTDB_DIFF2.BAT”または“LX_EVT_EXTDB_DIFF2.sh”を参照してください。

正常完了コード

差分データなし時転送迂回型の場合は、0-1を指定します。

自側利用者名

抽出処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

差分データ送信(イベント名=DATA_SND

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownsnds”固定です。

自側ファイル名

データベース抽出コマンド(lxextdb)の-fオプションで指定した“抽出データ格納ファイル名”を指定してください。

仮想ファイル名

複写先システムの受信ファイル名を指定します。
このファイル名は、DBサービス定義の“入力ファイル名”で指定します。

ナルファイル処置

“yes”を指定します。

置き換えモード

“rep”を指定します。

データタイプ

“binary”を指定します。

待ち合わせ条件

差分データなし時転送迂回型の場合、正常完了:“DB_EXTRACT”に対する詳細コード指定の選択済み正常完了コード一覧に“000”を選択します。

自側利用者名

自側の転送ファイル(抽出データ格納ファイル)に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

相手側の転送ファイル(受信ファイル)に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写先システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

差分格納処理(イベント名=DB_STORE

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“prtappls”固定です。

ジョブ名

格納処理を行うためのバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定してください。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_STRDB.BAT”または“LX_EVT_STRDB.sh”を参照してください。

相手側利用者名

格納処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写先システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

差分確定処理(イベント名=COPY_COMMIT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownappls”固定です。

ジョブ名

差分確定処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_CMTDB_DIFF.BAT”または“LX_EVT_CMTDB_DIFF.sh”を参照してください。

自側利用者名

確定処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

差分確定処理(イベント名=COPY_COMMIT2

差分データなし時転送迂回型の場合に本イベントを追加します。

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownappls”固定です。

ジョブ名

差分確定処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_CMTDB_DIFF.BAT”または“LX_EVT_CMTDB_DIFF.sh”を参照してください。

待ち合わせ条件

正常完了:“DB_EXTRACT”に対する詳細コード指定の選択済み正常完了コード一覧に“001”を選択します。

自側利用者名

確定処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

1.1.8.3.4 一括差分複写の取込み型業務の作成

“一括差分複写(取込み型)2.def”を使用して業務を作成します。
(差分データなし時転送迂回型を含みます)

説明

運用システム

複写先システム

相手システム

複写元システム

業務の内容

複写元データベースの差分だけのデータを複写先データベースに取込み型業務で一括差分複写する場合に使用します。
“差分データなし時転送迂回型”の業務は、差分データがない場合に作成される0バイトの抽出データ格納ファイルを考慮した業務であり、無駄な転送による回線負荷と格納処理を迂回することができます。

業務定義例の構成

各イベントの説明

以下に各イベントを定義する場合の注意点について説明します。

なお、ここで説明していないパラメタについては、“Linkexpress 運用ガイド”を参照して、必要に応じて変更してください。

START(業務名=COPY_PULL

パラメタ名

設定方法

システム名

複写先システムのシステム名を指定してください。

自側利用者名

複写先システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

複写元システムのレプリケーションの利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
各イベントで設定する場合は、イベントで設定した値が優先されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

業務スケジュール

“業務スケジュールの設定”ダイアログボックスでスケジュール種別を設定してください。
サンプルでは“随時”が設定されています。

差分抽出処理(イベント名=DB_EXTRACT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“prtappls”固定です。

ジョブ名

一括差分複写業務の抽出処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_EXTDB_DIFF.BAT”または“LX_EVT_EXTDB_DIFF.sh”を参照してください。
差分データなし時転送迂回型の場合は、“LX_EVT_EXTDB_DIFF2.BAT”または“LX_EVT_EXTDB_DIFF2.sh”を参照してください。

正常完了コード

差分データなし時転送迂回型の場合は、0-1を指定します。

相手側利用者名

抽出処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写元システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

差分データ受信(イベント名=DATA_RCV

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownrcvs”固定です。

自側ファイル名

複写先システムの受信ファイル名を指定します。このファイル名は、DBサービス定義の“入力ファイル名”で指定します。

仮想ファイル名

データベース抽出コマンド(lxextdb)の-fオプションで指定した“抽出データ格納ファイル名”を指定してください。

ナルファイル処置

“yes”を指定します。

置き換えモード

“rep”を指定します。

データタイプ

“binary”を指定します。

待ち合わせ条件

差分データなし時転送迂回型の場合、正常完了:“DB_EXTRACT”に対する詳細コード指定の選択済み正常完了コード一覧に“000”を選択します。

自側利用者名

自側の転送ファイル(受信ファイル)に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

相手側利用者名

相手側の転送ファイル(抽出データ格納ファイル)に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写元システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

差分格納処理(イベント名=DB_STORE

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“ownappls”固定です。

ジョブ名

格納処理を行うためのバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定してください。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_STRDB.BAT”または“LX_EVT_STRDB.sh”を参照してください。

自側利用者名

格納処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

差分確定処理(イベント名=COPY_COMMIT

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“prtappls”固定です。

ジョブ名

差分確定処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_CMTDB_DIFF.BAT”または“LX_EVT_CMTDB_DIFF.sh”を参照してください。

相手側利用者名

確定処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写元システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

差分確定処理(イベント名=COPY_COMMIT2

差分データなし時転送迂回型の場合に本イベントを追加します。

パラメタ名

設定方法

イベント種別

“prtappls”固定です。

ジョブ名

差分確定処理を行うバッチファイルまたはシェルスクリプトを指定します。
バッチファイルまたはシェルスクリプトの作成については、
“LX_EVT_CMTDB_DIFF.BAT”または“LX_EVT_CMTDB_DIFF.sh”を参照してください。

待ち合わせ条件

正常完了:“DB_EXTRACT”に対する詳細コード指定の選択済み正常完了コード一覧に“001”を選択します。

相手側利用者名

確定処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“start”イベントで設定した値が使用されます。

相手側パスワード

相手側グループ名

相手システム名

複写元システムのシステム名を指定してください。システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。

1.1.8.3.5 初期複写の押出し型業務の作成

定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)を使用して業務を作成します。

本コマンドで作成した初期複写の押出し型業務は表単位のレプリケーションに対して1つですが、同時にその業務から全件複写を行う副業務も作成されます。

説明

運用システム

複写元システム

相手システム

複写先システム

業務の内容

複写元データベースを更新する利用者プログラムを停止せずに、すべてのデータを複写先データベースに押出し型業務で初期複写する場合に使用します。

業務定義例の構成

各イベントの説明

定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)で作成した業務定義をそのまま使用してください。ただし、イベントから実行する以下のバッチファイルまたはシェルスクリプトについては、各環境に合わせて修正してください。

参照

定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)で業務定義を作成するためには、lxrepmkdefコマンドに指定する情報ファイルの作成が必要です。情報ファイルの作成方法については“コマンドリファレンス”の“lxrepmkdefコマンド”を参照してください。

1.1.8.3.6 初期複写の取込み型業務の作成

定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)を使用して業務を作成します。

本コマンドで作成した初期複写の取込み型業務は表単位のレプリケーションに対して1つですが、同時にその業務から全件複写を行う副業務も作成されます。

説明

運用システム

複写先システム

相手システム

複写元システム

業務の内容

複写元データベースを更新する利用者プログラムを停止せずに、すべてのデータを複写先データベースに取込み型業務で初期複写する場合に使用します。

業務定義例の構成

各イベントの説明

定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)で作成した業務定義をそのまま使用してください。ただし、イベントから実行する以下のバッチファイルまたはシェルスクリプトについては、各環境に合わせて修正してください。

参照

定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)で業務定義を作成するためには、lxrepmkdefコマンドに指定する情報ファイルの作成が必要です。情報ファイルの作成方法については“コマンドリファレンス”の“lxrepmkdefコマンド”を参照してください。

1.1.8.4 グループ単位のレプリケーション業務の作成

グループ単位のレプリケーション業務は、全複写業務、一括差分複写業務または初期複写業務とで作成方法が異なります。

ここでは、グループ単位のレプリケーションでの業務の作成方法を、以下の3つの場合について説明します。

なお、説明は、表単位のレプリケーションでの業務の作成方法と比較して、異なる点を中心に行います。

また、業務定義の構成の図では、異常ルートの表記を省略しています。

1.1.8.4.1 全複写業務の作成

グループ単位のレプリケーションでの全複写は、レプリケーショングループに属する表ごとに行います。したがって、グループ単位のレプリケーションでの全複写業務は、レプリケーショングループに属する表ごとに作成します。

グループ単位のレプリケーションでの全複写業務の作成方法は、表単位のレプリケーションの場合と比較して、以下の点が異なります。

1.1.8.4.2 一括差分複写業務の作成

一括差分複写は全複写と異なり、レプリケーショングループ単位で行われます。このため、グループ単位のレプリケーションでの一括差分複写業務は、レプリケーショングループに対して1つだけ作成します。

グループ単位のレプリケーションでの一括差分複写業務の作成方法は、表単位のレプリケーションの場合と比較して、以下の点が異なります。“付録C サンプルファイル一覧”に記述している雛形を利用して作成してください。

1.1.8.4.3 初期複写業務の作成

定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)を使用して業務を作成します。

初期複写はレプリケーショングループ単位で行われます。このため、本コマンドで作成したグループ単位のレプリケーションでの初期複写業務は、レプリケーショングループに対して1つですが、同時にその業務から全件複写を行う副業務も表単位に作成されます。そのため、初期複写業務の登録はLinkexpressクライアントではなく、lxdefwrkコマンドで登録してください。lxdefwrkコマンドについては、“Linkexpress コマンドリファレンス”を参照してください。

グループ単位のレプリケーションでの初期複写業務の作成方法は、表単位のレプリケーションの場合と比較して、以下の点が異なります。

参照

表単位のレプリケーションの場合とグループ単位のレプリケーションの場合の定義ファイル作成コマンド(lxrepmkdefコマンド)の違いについては、lxrepmkdefコマンドに指定する情報ファイルの記述形式が異なります。情報ファイルの記述形式については“コマンドリファレンス”の“lxrepmkdefコマンド”を参照してください。