RMSは、ユーザ業務に対して高可用性を実現するように設計されたソフトウェアです。最小構成として、共用ディスク装置に接続されている2ノードクラスタシステムは、コンソールまたはクラスタ運用管理PCから管理されます。RMSは、ディテクタによりコンポーネントの状態や、ユーザ業務に必要とされるリソースを監視します。ユーザ業務や、ユーザ業務を構成するリソースの障害が発生すると、その障害をディテクタが検出し、RMSへ通知します。通知を受けたRMSは、次のセクションで説明するような処置を行います。
以下の図では、Solaris上の基本的なRMSクラスタコンポーネントについて説明します。
図4.1 Solaris上のRMSクラスタ
RMSの高可用性とは、各ノードを停止させないということではなく、ユーザ業務の可用性を最大限に引き出すことを意味しています。
RMSで高可用性を実現する方法には、冗長化と切替えの2種類があります。