クラスタインタコネクトは従来のネットワークとは用途が異なります。クラスタインタコネクトの最も重要な役割は、ハートビート要求の送信および応答です。
ハートビートメッセージは、ノードおよびクラスタインタコネクトの状態を判断するために使用されます。メッセージが到達しない場合、クラスタソフトウェアは障害が発生したと判断してリカバリ処理を実行します。ただし、100パーセント信頼できるネットワークハードウェアは存在しないため、PRIMECLUSTER ICFプロトコルは、パケットの紛失や配送順序エラーなどのエラーを、ある範囲までは容認します。
クラスタインタコネクトでは、物理的に接続されているネットワークを冗長化することにより、1箇所で障害が発生してもメッセージを送信できるようにしなければなりません。ただし、全てのクラスタインタコネクトが故障した場合は、クラスタ管理ソフトウェアはノード障害が発生したときと同様にリカバリ処理を実行します。