PRIMECLUSTERは、以下の仮想化環境で冗長構成を可能にして、統合されたシステムの高信頼化を実現します。
KVM環境
VMware環境
Oracle VM Server for SPARC環境
Oracle Solaris カーネルゾーン環境
Oracle Solaris ゾーン環境
従来は、業務単位に異なるサーバで、クラスタシステムを構築/運用していましたが、仮想化環境に対応したことにより、複数の業務を 1つのサーバに統合することが可能になりました。
サーバ内では、業務単位にCPUリソースを配分して運用することができます。
図1.4 従来のクラスタシステムと仮想化環境でのクラスタシステム(KVM環境の場合)
管理OS/ゲストOSそれぞれにPRIMECLUSTERを導入することで、アプリケーションの異常時だけでなく、OS異常時にも迅速な切替えが可能です。
図1.5 仮想化環境でのクラスタシステム(KVM環境の場合)
ゲストOSにのみ、PRIMECLUSTERを導入します。
アプリケーションやOSの異常時には、VMware vCenter Server連携機能、または、共有ディスクを使用したI/Oフェンシング機能により、安全で確実な切替えが可能です。
図1.6 仮想化環境でのクラスタシステム(VMware環境の場合)
Oracle VM Server for SPARC環境の場合
制御ドメイン/ ゲストドメインそれぞれにPRIMECLUSTER を導入することで、ゲストドメインの異常時だけでなく、パーティションの 異常時にも迅速な切替えが可能です。
図1.7 仮想化環境でのクラスタシステム(Oracle VM Server for SPARC環境の場合)
制御ドメインまたは、ゲストドメインにカーネルゾーンを作成し、制御ドメインまたは、ゲストドメインにもPRIMECLUSTER を導入することで、ドメインの異常時だけでなく、パーティション異常時にも迅速な切替えが可能です。
図1.8 仮想化環境でのクラスタシステム(制御ドメイン上のOracle Solarisカーネルゾーン環境の場合)
図1.9 仮想化環境でのクラスタシステム(ゲストドメイン上のOracle Solarisカーネルゾーン環境の場合)
グローバルゾーンにPRIMECLUSTERを導入し、グローバルゾーン異常時にサーバ単位での切替えが可能です。
また、ノングローバルゾーンにもPRIMECLUSTERを導入することで、アプリケーション異常時にもノングローバルゾーン毎の切替えが可能です。
図1.10 仮想化環境でのクラスタシステム(Oracle Solarisゾーン環境の場合)