高い拡張性もPRIMECLUSTERの特長の1つです。PRIMECLUSTERの拡張性は、クラスタの処理能力の拡張によって実現されます。拡張性が重要なユーザ業務の形態は、基本的に以下の2種類のタイプがあります。
クラスタソフトウェアと密接に連携した分散環境向け
クラスタを意識しないもの
クラスタソフトウェアと連携するケース
クラスタソフトウェアと連携する拡張性のあるアプリケーションの一例として、Oracle 9iRACがあります。Oracle 9iRACはクラスタシステム上の一部または全てのノード上で、データベースサーバのOracleインスタンスを起動します。また、Oracle 9iRACは、PAS (Parallel Application Services) との連携により、異なるノード上のOracleインスタンス間のメッセージ送信機能を提供します。
クラスタを意識しないもの
クラスタ環境を意識せずに動作することができるようなユーザ業務は、複数ノードで同時に動作させることができます。とりわけ、1台のコンピュータ上で複数ユーザがアプリケーションを実行するような場合は、Global File Services (GFS) の機能によりクラスタノード間負荷分散効果が増大します。
参照
GFSの詳細については本マニュアルの “2.3 PRIMECLUSTERのモジュール” および “PRIMECLUSTER Global File Services 説明書” を参照してください。