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PRIMECLUSTER  コンセプトガイド 4.4
FUJITSU Software

はじめに

本書では、PRIMECLUSTERの各種製品の概要について説明します。PRIMECLUSTER製品は、高可用性 (HA) と拡張性を保証する、オペレーティングシステムおよびハードウェアプラットフォーム非依存のクラスタリングソリューションです。PRIMECLUSTERのモジュール化されたソフトウェアアーキテクチャにより、クラスタ内の全てのコンピュータ (ノード) に導入される基本的なモジュールセット、および特定のアプリケーションをサポートするオプションモジュールで構成されます。モジュール化されたアーキテクチャにより多様なユーザに柔軟なクラスタリングソリューションを提供することが可能になります。このソリューションは現在および将来のあらゆるプラットフォームに適応可能です。

注意

本書では、PRIMECLUSTERの全てのコンポーネントについて説明します。 ただし、リリースによっては利用できないコンポーネントもあります。 それぞれのプラットフォームで使用できる機能については、“PRIMECLUSTER ソフトウェア説明書 / インストールガイド” を確認してください。

本書の読者

本書はエンドユーザ、システム管理者を対象にしています。本書はクラスタソリューションの基本概念の説明を目的としたもので、管理方法、構成設定、およびインストールの説明書ではありません (詳細については、“関連マニュアル”を参照してください)。

本書について

本書の構成は以下のとおりです。

章タイトル

内容

第1章 クラスタリングテクノロジーの概要

PRIMECLUSTERの主なコンポーネントなどのクラスタリングの概念とメリットについて説明します。

第2章 PRIMECLUSTERのアーキテクチャ

PRIMECLUSTERのアーキテクチャおよび主な機能について説明します。

第3章 クラスタインタコネクトの詳細

クラスタインタコネクトの概要、要件、設計上の検討事項について説明します。

第4章 RMS (Reliant Monitor Services)

RMSの基本的な概念、コンポーネント、メリットについて説明します。

第5章 RMSウィザード

RMSウィザードを構成するRMS Wizard ToolsとRMS Wizard Kitについて説明します。

関連マニュアル

以下のマニュアルには、PRIMECLUSTERに関する情報が記載されています。必要に応じて参照してください。

注意

PRIMECLUSTERの関連ドキュメントには上記マニュアル以外に以下のドキュメントがあります。

  • PRIMECLUSTER ソフトウェア説明書/インストールガイド

PRIMECLUSTERの各製品に添付されるソフトウェア説明書およびインストールガイドです。

データは各製品の“DVD”に格納されています。また、ファイル名については、「製品のご案内」を参照ください。

マニュアルの体系

マニュアルの印刷について

マニュアルの印刷をする場合には、PRIMECLUSTER製品用DVDの中に入っているPDFファイルを利用してください。PDFファイル名とマニュアルとの関係については、製品に添付されているPRIMECLUSTERのソフトウェア説明書を参照してください。

PDFファイルの参照・印刷には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerの入手方法については、Adobe Systems Incorporated. (アドビシステムズ社)のホームページを参照してください。

本書の表記について

表記
プロンプト

実行にシステム管理者 (ルート) 権限が必要なコマンドライン例の場合、先頭にシステム管理者プロンプトを示すハッシュ記号 (#) が付いています。いくつかの例で、node#という表記は、指定されたノードのrootプロンプトを表しています。 たとえば、コマンド名の前に fuji2#が記述されていると、そのコマンドがfuji2という名前のノード上で、rootユーザとして実行されたことを示しています。システム管理者権限を必要としないエントリの場合、先頭にドル記号 ($) が付いています。

マニュアルページのセクション番号

オペレーティングシステムコマンドの後ろにマニュアルページのセクション番号が括弧付きで示されています。
例: cp(1)

キーボード

印字されない文字のキーストロークは<Enter>や<F1>などのキーアイコンで表示されます。たとえば、<Enter>はEnterというラベルの付いたキーを押すことを意味し、<Ctrl>+<B>はCtrlまたはControlというラベルの付いたキーを押しながら<B>キーを押すことを意味します。

書体/記号

以下の書体は特定要素の強調に使用されます。

書体 / 記号

使用方法

均等幅

コンピュータ出力、およびプログラムリスト: テキスト本文中のコマンド、ファイル名、マニュアルページ名、他のリテラルプログラミング項目

斜体, <斜体>

具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―入力値―

<均等幅>

具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―表示値―

太字

記述どおりに入力する必要のあるコマンドライン項目

“均等幅”

参照先のタイトル名、マニュアル名、画面名等

[均等幅]

ツールバー名、メニュー名、コマンド名、アイコン名

<均等幅>

ボタン名

例1

以下に/etc/passwdファイルのエントリの一部を示します。

root:x:0:1:0000-Admin(0000):/:/sbin/ksh
sysadm:x:0:0:System Admin.:/usr/admin:/usr/sbin/sysadm
setup:x:0:0:System Setup:/usr/admin:/usr/sbin/setup
daemon:x:1:1:0000-Admin(0000):/:

例2

cat(1) コマンドでファイルの内容を表示するには、以下のコマンドラインを入力します。

$ cat <ファイル名>
コマンド構文

コマンド構文には以下の規則があります。

記号

名前

意味

[ ]

角括弧

オプション項目を囲む。

{ }

波括弧

択一選択の複数選択肢を囲む。各項目は縦線 (|) で区切られる。

|

縦線

波括弧で囲まれている場合は、択一選択の各選択肢の区切り。波括弧で囲まれていない場合は、1つのプログラムの出力が他のプログラムの入力にパイプされることを示すリテラル要素。

( )

丸括弧

繰り返しの際にグループ化される項目を囲む。

...

省略符号

項目の繰り返しを示す。1グループの項目を繰り返す場合には、項目グループを丸括弧で囲む。

記号

特に注意すべき事項の前には以下の記号が付いています。

ポイント

ポイントとなる内容について説明します。

注意

注意する項目について説明します。

例題を用いて説明します。

参考

参考となる内容を説明します。

参照

参照するマニュアル名などを説明します。

略称

Oracle Solarisは、Solaris、Solaris Operating System、またはSolaris OSと記載することがあります。

参照するOracle Solaris ( 以降、Solaris) のマニュアル名称で“Solaris X” と書かれている部分は、Oracle Solaris 10 ( 以降、Solaris 10 ) 、またはOracle Solaris 11 ( 以降、Solaris 11) と読み替えてマニュアルを参照してください。

Red Hat Enterprise Linux を RHEL と略しています。

RHELを Linux と表記しています。

PRIMEQUEST 2000/1000シリーズを PRIMEQUEST と略しています。

輸出管理規制について

本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。

商標について

Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。

Oracle とJava は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

VMware は、米国およびその他の地域における VMware,Inc の登録商標または商標です。

Dell EMCおよびEMCはEMC Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

PRIMECLUSTERは、富士通株式会社の登録商標です。

その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。

お願い

出版年月および版数

2016年 4月 初版
2016年 7月 第1.1版
2017年 12月 第1.2版

著作権表示

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2016-2017

変更履歴

追加・変更内容

変更箇所

版数

帯域幅の説明を変更しました。

3.2.3.1 帯域幅

第1.1版

帯域幅の説明を変更しました。

3.2.3.1 帯域幅

第1.2版