TFOVからStorage Clusterの対象となっていないボリューム(非TFOV)に対してアドバンスト・コピーを実行できます。TFOVとは、Storage Clusterの対象となっているボリュームです。Storage Cluster機能は、稼働系システムの構成部品から待機系システムの構成部品への切替えを、外部の運用環境から透過的に行う機能です。
Storage Cluster機能の詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「Storage Cluster機能」を参照してください。
システム構成
TFOVのアドバンスト・コピーに必要な基本システム構成を説明します。
SAN経由コピー制御機能で運用する場合、Storage Clusterの対象となっているETERNUS ディスクアレイの論理ボリューム1つを、アクセスボリュームとしてCCMサーバに割り当てます。
注意
SAN経由コピー制御機能で運用する場合、かつ、Secondaryストレージ側のETERNUS ディスクアレイのバックアップを実行する場合は、それぞれのETERNUS ディスクアレイにアクセスボリュームを作成する必要があります。
TFOVは、アクセスボリュームとして設定できません。
筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合
図3.17 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成
筐体間コピー(REC)を行う場合
図3.18 筐体間コピー(REC)を行う場合のシステム構成
ポイント
SAN経由コピー制御機能で運用する場合、アクセスボリュームは、コピー元またはコピー先のどちらかのストレージに必要です。
TFOVから非TFOVへの筐体間コピーは、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージに存在するTFOVをコピー元、PrimaryストレージおよびSecondaryストレージと異なるETERNUS ディスクアレイの非TFOVをコピー先として、実施できます。
筐体間コピーは、PrimaryストレージとSecondaryストレージのどちらか片方または両方から利用できますが、Primaryストレージからの筐体間コピーを推奨します。PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方から筐体間コピーを実施する場合は、REC間の帯域に影響があります。目的や用途に合わせて運用を設計してください。