本製品でETERNUS ディスクアレイのNAS管理を導入するための事前設定を説明します。
設定対象 | 設定内容 |
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ETERNUS ディスクアレイに対する事前設定について説明します。
設定項目は、以下のとおりです。
ETERNUS ディスクアレイに対してNASオプションを追加適用します。適用手順は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。
すでに対象のETERNUS ディスクアレイにNASオプションを適用している場合は、本作業をスキップしてください。
本製品に登録するためにETERNUS ディスクアレイに対して登録準備を行ってください。設定内容は、「3.1 事前設定」を参照してください。
すでに本製品に対象のETERNUS ディスクアレイを登録している場合は、本作業をスキップしてください。
ファームウェア版数がV10L53以降のETERNUS ディスクアレイの場合、ETERNUS ディスクアレイにNAS接続用のローカルユーザー/ローカルグループを登録できます。登録手順は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。
ポイント
ローカルユーザー/ローカルグループの設定と認証サーバの設定は排他関係にあります。認証サーバによる認証機構を利用する場合は、ETERNUS ディスクアレイにローカルユーザー/ローカルグループを登録しないでください。
認証サーバに対する事前設定について説明します。
ファームウェア版数がV10L53以降のETERNUS ディスクアレイの場合は、本設定を行う前に、ETERNUS ディスクアレイに登録されているNAS接続用のローカルユーザー/ローカルグループを削除してください。
設定項目は、以下のとおりです。
ドメインコントローラーを搭載している認証サーバに対して共有フォルダにアクセスするユーザー/グループを登録します。
登録方法は、各ドメインコントローラーのマニュアルを参照してください。
注意
CIFS/NFSの両方のプロトコルを利用する場合、Active Directory認証サーバとLDAP認証サーバ間でユーザー/グループ情報の一意性を保証してください。
Windowsのセキュリティ識別子(SID)と、UNIXサーバのユーザーID(UID)とグループID(GID)をマッピングすることで、ユーザー/グループ情報を一意に固定できます。
ユーザー/グループ情報をマッピングするときは、Active Directory認証サーバのユーザーID/グループIDを基にLDAP認証サーバのUID/GIDを設定してください。
LDAP認証サーバにユーザー/グループを登録する場合は、Active Directory認証サーバに登録されているユーザー/グループのSIDの末尾(例えば、SIDの値が「S-1-5-21-xxxx-yyyy-zzzz-nnnn」の場合はnnnnの部分)に10,000,000を加算した数をUID/GIDとして登録してください。
本製品では、冗長化された認証サーバを最大3台まで登録できます。複数台の認証サーバを登録する場合は、事前に冗長化設定を行ってください。
冗長化方法は、各ドメインコントローラーのマニュアルを参照してください。
DNSサーバに対する事前設定について説明します。
設定項目は、以下のとおりです。
共有フォルダへのアクセス時にNASサーバ名を指定する場合は、ETERNUS ディスクアレイに設定される一意の名前で任意のNASサーバ名をDNSサーバに登録します。
登録方法は、DNSサーバに付属のマニュアルを参照してください。
運用管理サーバにインストールされている本製品に対する事前設定について説明します。
設定内容は、以下のとおりです。
本製品で管理するETERNUS ディスクアレイを登録します。装置の登録方法は「3.3 ディスクアレイの登録」を参照してください。
すでに本製品に対象のETERNUS ディスクアレイを登録している場合、かつ「4.6.2.1 ETERNUS ディスクアレイに対する事前設定」でNASオプションの追加適用を実施した場合は、ETERNUS ディスクアレイに対して[設定の再読み込み]を実行してください。
注意
スナップショット機能またはクォータ管理機能を使用する場合は、装置登録時にSNMPトラップ設定を有効にしてください。SNMPトラップ設定が有効でない場合は、スナップショットの採取結果やクォータの閾値超過時のアラームが通知されません。
参照
[設定の再読み込み]の操作手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの設定情報の再読込み」を参照してください。
ETERNUS ディスクアレイのNAS運用を許可するためのライセンスを登録します。
登録対象のライセンスは「4.6.1.5 動作環境」の必須ライセンス(ソフトウェア)を参照してください。
すでに本製品に対象のライセンスが登録されている場合、本作業をスキップしてください。
参照
ライセンスの登録手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照してください。
NAS用ボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールを作成します。
すでにNAS用ボリュームのシン・プロビジョニングプールが作成されている場合、本作業をスキップしてください。
参照
シン・プロビジョニングプールの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングプールの作成」を参照してください。
参考
業務用に使用するNASボリュームとバックアップ用に使用するNASバックアップボリュームは、冗長性を確保するために別のシン・プロビジョニングプールに作成することをお勧めします。NASボリュームのバックアップ運用を行う場合は、業務用とバックアップ用に2つのシン・プロビジョニングプールを作成してください。
NASボリュームに対してバックアップの定義を行うために、アドバンスト・コピーの接続形態を設定します。
すでに接続形態の設定が行われている場合、またはNAS環境のバックアップを実施しない場合、本作業をスキップしてください。
参照
接続形態の設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの接続形態の設定」を参照してください。
参考
接続形態の設定では、「ボリュームからのアクセス」または「ネットワークからのアクセス」を選択してください。
NASスナップショットを使用する場合、NASスナップショットボリュームの作成先のRAIDグループを作成します。以下の式で算出される容量がRAIDグループの空き容量として必要です。
RAIDグループの空き容量 = NASスナップショットの対象NASボリュームの総容量 × スナップショット世代数 × 0.001
NASスナップショットを使用しない場合、またはすでにNASスナップショットボリュームのRAIDグループが作成されている場合、本作業をスキップしてください。
ポイント
スナップショット世代数は、自動モードで採取する世代数と手動モードで採取する世代数の和で計算してください。
注意
以下のように、NASスナップショットボリュームの作成先RAIDグループを共用した場合は、スナップショットの世代数を最大数まで設定できないことがあります。
「SDPの容量拡張」でSDPVを作成した場合
ほかのNASボリューム用のNASスナップショットボリュームを作成した場合
SAN用のボリュームを作成した場合
参照
RAIDグループの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「RAIDグループの作成」を参照してください。
NASスナップショットを使用するために、SDPの容量を拡張します。
NASスナップショットを使用しない場合、本作業をスキップしてください。
NASスナップショットで採取したスナップショットに割り当てる物理容量を、SDPVを作成することで確保します。SDPVの容量の合計が以下で見積もった容量分となるように作成してください。
SDPの追加容量 = 各世代分のNASボリュームの更新量(注)の合計値
注: スナップショット採取後、次のスナップショットが採取されるまでのNASボリュームの更新量
更新量の見積もりが難しい場合、以下の容量を追加することを推奨します。推奨値なので、運用状況に合わせて変更が必要です。
SDPの追加容量 = NASスナップショットの対象NASボリュームの総容量 × 0.3~0.5
ポイント
SDPV、SDPは、SANのアドバンスト・コピーと共有となります。
そのため、ETERNUS ディスクアレイで、SANのアドバンスト・コピーとNASスナップショットを同時に使用する場合、SDPの容量は、SANおよびNASで見積もった容量の合計値を用意してください。
参照
SDPVの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームの作成」を参照してください。
NASスナップショットを使用するために、コピーテーブルサイズと倍率を設定します。
参照
コピーテーブルサイズと倍率に設定可能な値は、装置のモデルによって異なります。詳細は、ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルに記載されているコピーテーブルサイズの仕様を参照してください。
コピーテーブルサイズの設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アドバンスト・コピーのコピーテーブルサイズの設定」を参照してください。ただし、AdvancedCopy Managerのライセンスを購入していない場合は、Webコンソールで設定できません。ETERNUS Web GUIで設定してください。