Oracle Data Guard、Oracle Active Data Guard環境のプライマリ・サイト、およびスタンバイ・サイトのクラスタ構築手順について説明します。
構築手順
以下の手順で、Oracle Data Guard、Oracle Active Data Guard環境のプライマリ・サイト、およびスタンバイ・サイトのクラスタを構築してください。
プライマリ・サイト
プライマリ・サイトは「2.2 スタンバイ運用」を参照して構築してください。
スタンバイ・サイト
スタンバイ・サイトは「2.2 スタンバイ運用」を参照して構築してください。スタンバイ・データベースの構築は、Oracle ASMの使用有無で異なります。
Oracle ASMを使用しない場合
「2.2.6 データベースの作成/設定」、およびOracle Databaseのマニュアルを参照して、プライマリ・データベースを元に作成してください。
Oracle ASMを使用する場合
「付録C Oracle Grid InfrastructureのインストールとOracle ASMインスタンス、データベースの作成」の「8. 運用ノードでデータベースを作成」およびOracle Databaseのマニュアルを参照して、プライマリ・データベースを元に作成してください。
REDOログ適用方法の設定
「2.2.7.1 Oracle リソースの作成と userApplication への登録」の「7. Oracle インスタンスリソースの詳細設定をします。」で、スタンバイ・データベースでの REDO ログの適用方法を設定できます。ASMインスタンスリソース、プライマリ・データベースのOracle インスタンスリソース、Oracle Data Guardを使用しない環境のOracleインスタンスリソースでは、設定は無視されます。
REDO ログ適用方法は、設定項目「REDOApply」で設定できます。デフォルト値は、"NormalApply"です。
設定項目「REDOApply」の設定値 | 説明 |
ReceiveOnly | スタンバイ・データベースを起動しますが、ログ適用サービスは開始されません。 |
NormalApply ※デフォルト | フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後に通常モードでREDO Applyを開始します。 ロジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後にSQL Applyを開始します。 スナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(ReceiveOnlyと同様の動作となります)。 |
RealTimeApply | フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後にリアルタイム適用機能を有効にしてREDO Applyを開始します。 ロジカル・スタンバイ・データベースの場合、起動後にリアルタイム適用機能を有効にしてSQL Applyを開始します。 スナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(ReceiveOnlyと同様の動作となります)。 |
ReadOnlyOPEN | フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、読み取り専用でOPENします。ログ適用サービスは開始しません。 ロジカル・スタンバイ・データベース、およびスナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(どちらもReceiveOnlyと同様の動作となります)。 |
RealTimeQueryN | フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、読み取り専用でOPENし、リアルタイム問合せ機能を有効にします(通常モードでREDO Applyを開始します)。 ロジカル・スタンバイ・データベース、およびスナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(どちらもReceiveOnlyと同様の動作となります)。 本設定値はOracle Active Data Guard環境で有効です。 |
RealTimeQueryR | フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、読み取り専用でOPENし、リアルタイム問合せ機能を有効にします(リアルタイム適用機能を有効にしてREDO Applyを開始します)。 ロジカル・スタンバイ・データベース、およびスナップショット・スタンバイ・データベースの場合は無効です(どちらもReceiveOnlyと同様の動作となります)。 本設定値はOracle Active Data Guard環境で有効です。 |
Oracle インスタンスリソースの設定項目画面で「REDOApply」を選択すると、設定できます。
Setting menu : Detail setting for Oracle instance 1) HELP 11) WatchTimeout=300 2) NO-SAVE+RETURN 12) REDOApply=NormalApply 3) SAVE+RETURN 13) UsePDB=no
4) OracleUser=oracle 14) (PreOnlineScript=) 5) StartTimeout=600 15) (PostOnlineScript=) 6) StopTimeout=180 16) (PreOfflineScript=) 7) AbortTimeout=60 17) (PostOfflineScript=) 8) StopModeStop=immediate 18) (FaultScript=) 9) StopModeFail=abort 19) (Flags=) 10) Interval=30 Choose the setting to process: 12