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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.5 導入運用手引書
FUJITSU Software

4.1 hvoradisable - リソース監視の中断

実行ユーザー

スーパーユーザー

形式

/opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable userApplication Resource

/opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable -a [ userApplication ]

機能説明

本コマンド実行ノード (ローカルノード) 上に存在する指定された Oracle インスタンス、Oracleリスナーリソースの監視を中断します。Oracleデータベースの保守などで Oracle インスタンス、リスナーの停止を行いたい場合に使用します。userApplication が停止中/起動中の両方で使用できます。

userApplication が停止中に使用した場合、次に userApplication を起動した時、Oracle インスタンス、リスナーの起動をせずに、リソースの状態が Warning になります。

userApplication が運用中に使用した場合は、すぐに監視を無効にします。このときリソースの状態は Warning となり、Oracle インスタンス、リスナーを停止しても、リソースは Warning のままとなります。(userApplication 運用中に使用する場合、リソースの状態が Warning になったことを確認して Oracle インスタンス、リスナーの停止をしてください。)

userApplication を停止、または Faulted 状態をクリアすると、リソース監視の中断設定は、自動的に解除されます。

参考

  • Oracle ASM インスタンスリソースは監視が行われませんので、本コマンドによる監視の中断は必要ありません。

  • Oracle ASM インスタンスリソースについての詳細は、「2.3.2 Oracle ASM (Automatic Storage Management)を使用する場合」を参照してください。

  • マルチテナント機能を使用したデータベースの場合は、本コマンドによりPDBの監視も中断します。

パラメータ
userApplication Resource

userApplication には、監視中断するリソースが含まれる userApplication 名を指定します。 Resource には、監視中断する Oracle インスタンスリソース、Oracleリスナーリソースどちらかのリソース名を指定します。

userApplicationResource には、ローカルノードに存在するものを指定してください。

-a [ userApplication ]

ローカルノード上に存在し、かつ userApplication に指定された userApplication に属するすべての Oracle インスタンス、Oracleリスナーリソースの監視を中断します。

userApplication が省略された場合、本コマンドはローカルノード上のすべての Oracle インスタンス、Oracleリスナーリソースの監視を中断します。

終了ステータス

0 : 正常終了

1 : 異常終了

2 : 異常終了 (-a オプション指定時に、いくつかのリソースの監視中断に失敗)

  

注意

本コマンドの実行タイミングに注意してください。状態不整合や意図せぬリソース異常を引き起こす場合があります。

  • 本コマンドを userApplication の状態遷移中に実行しないでください。

  • 本コマンドを RMS 停止中に実行しないでください。

  • 本コマンドの実行直後に、userApplication の起動や停止を行わないでください(5秒程度の間を置いてください)。

  • リソース監視の中断が有効になったことを確認後、Oracle インスタンスやリスナーの操作をしてください。

    以下のどちらかの方法でhvoradisableコマンドによるリソース監視の中断が有効になったことを確認してください。

    • syslog に “INFO: 0101: Fault Watching is disabled” のメッセージが出力されたこと。

    • リソースが Warning 状態に変わったこと。

    • clorainfo -m の結果が disable に変わったこと。