スーパーユーザー
/opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable userApplication Resource
/opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable -a [ userApplication ]
本コマンド実行ノード (ローカルノード) 上に存在する指定された Oracle インスタンス、Oracleリスナーリソースの監視を中断します。Oracleデータベースの保守などで Oracle インスタンス、リスナーの停止を行いたい場合に使用します。userApplication が停止中/起動中の両方で使用できます。
userApplication が停止中に使用した場合、次に userApplication を起動した時、Oracle インスタンス、リスナーの起動をせずに、リソースの状態が Warning になります。
userApplication が運用中に使用した場合は、すぐに監視を無効にします。このときリソースの状態は Warning となり、Oracle インスタンス、リスナーを停止しても、リソースは Warning のままとなります。(userApplication 運用中に使用する場合、リソースの状態が Warning になったことを確認して Oracle インスタンス、リスナーの停止をしてください。)
userApplication を停止、または Faulted 状態をクリアすると、リソース監視の中断設定は、自動的に解除されます。
参考
Oracle ASM インスタンスリソースは監視が行われませんので、本コマンドによる監視の中断は必要ありません。
Oracle ASM インスタンスリソースについての詳細は、「2.3.2 Oracle ASM (Automatic Storage Management)を使用する場合」を参照してください。
マルチテナント機能を使用したデータベースの場合は、本コマンドによりPDBの監視も中断します。
userApplication には、監視中断するリソースが含まれる userApplication 名を指定します。 Resource には、監視中断する Oracle インスタンスリソース、Oracleリスナーリソースどちらかのリソース名を指定します。
userApplication と Resource には、ローカルノードに存在するものを指定してください。
ローカルノード上に存在し、かつ userApplication に指定された userApplication に属するすべての Oracle インスタンス、Oracleリスナーリソースの監視を中断します。
userApplication が省略された場合、本コマンドはローカルノード上のすべての Oracle インスタンス、Oracleリスナーリソースの監視を中断します。
0 : 正常終了
1 : 異常終了
2 : 異常終了 (-a オプション指定時に、いくつかのリソースの監視中断に失敗)
注意
本コマンドの実行タイミングに注意してください。状態不整合や意図せぬリソース異常を引き起こす場合があります。
本コマンドを userApplication の状態遷移中に実行しないでください。
本コマンドを RMS 停止中に実行しないでください。
本コマンドの実行直後に、userApplication の起動や停止を行わないでください(5秒程度の間を置いてください)。
リソース監視の中断が有効になったことを確認後、Oracle インスタンスやリスナーの操作をしてください。
以下のどちらかの方法でhvoradisableコマンドによるリソース監視の中断が有効になったことを確認してください。
syslog に “INFO: 0101: Fault Watching is disabled” のメッセージが出力されたこと。
リソースが Warning 状態に変わったこと。
clorainfo -m の結果が disable に変わったこと。