“6.2.4 セキュリティパッチを選択する”で選択したセキュリティパッチを、Microsoft社から取得し、CSに登録するための設定をします。セキュリティパッチの取得には、以下の方法があります。
セキュリティパッチの自動取得
セキュリティパッチの手動取得
Microsoft社からセキュリティパッチを自動で取得して、CSに登録するための設定をします。
手順は、以下のとおりです。
メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。
→[環境設定]画面が表示されます。
[オプション]をクリックします。
→以下の画面が表示されます。
[セキュリティパッチの設定]の、以下の情報を入力します。
項目 | 説明 |
---|---|
[セキュリティパッチの登録方法は ○○ を既定値とする] | メインメニューの[配信ソフトウェアの設定 -詳細設定]の[配信するセキュリティパッチ]で指定する登録方法について、既定値を以下から選択します。
|
[公開サーバからスケジュールによるパッチの自動ダウンロードを行う] | メインメニューの[配信ソフトウェアの設定]でセキュリティパッチを配信対象とした際に、スケジュール指定で自動ダウンロードを行う場合にチェックします。 自動ダウンロードを行うパッチの種別を以下から選択してください。
サービスパックはモジュールのサイズが大きく、Microsoft社の公開サーバからダウンロードするのに時間がかかる場合があります。CD-ROMで提供されたサービスパックを手動で登録する場合は、[セキュリティパッチのみ]を選択してください。 |
[スケジュール] | Microsoft社の公開サーバからダウンロードするスケジュールを設定します。初期値は、毎日3:00の設定となっています。
|
[セキュリティパッチを適用するCS/DS] | CSおよびDSにセキュリティパッチを適用する場合にチェックします。 チェックした場合、適用するサーバをリストから1つ以上選択してください。 |
[適用]ボタンをクリックします。
注意
パッチの選択でサービスパックを選択した場合、ネットワーク状態により取得するのに時間がかかることがあります。そのため、サービスパックはCD-ROMなどから手動で登録することを推奨します。手動の登録は、“6.2.5.2 セキュリティパッチを手動で取得する”を参照してください。
Microsoft社からセキュリティパッチを手動で取得して、CSに登録するための設定をします。設定には、以下の方法があります。
セキュリティパッチをWindows Updateカタログから手動で取得して登録する
CD-ROMなどで入手したセキュリティパッチを登録する
セキュリティパッチをWindows Updateカタログから手動で取得して登録する
セキュリティパッチをWindows Updateカタログから手動で取得して登録する手順は、以下のとおりです。
ダウンロードするには、インターネットを通じてMicrosoft社のWebサイトへ接続できる環境が必要です。
また、セキュリティパッチのダウンロード先フォルダを作成しておくか、決定しておいてください。その場合、ディスクの空き容量にも注意してください。
IEを起動し、Microsoft Update カタログのページを表示します。
Microsoft Update カタログ:http://catalog.update.microsoft.com/
最新の手順については、Microsoft社のホームページで確認してください。
IEを起動し、Microsoft Update カタログのページを表示します。
以降の手順については、表示される画面に従って目的のセキュリティパッチをダウンロードしてください。
手順は、以下のとおりです。
メインメニューにログインして[配信]をクリックし、[セキュリティパッチの配信]をクリックします。
→以下の画面が表示されます。
画面左側のフィールドでセキュリティパッチ配下を選択します。
→画面右側のフィールドに選択したセキュリティパッチの一覧が表示されます。
画面左側のツリービューでセキュリティパッチを選択し、画面右側のフィールドのパッチ一覧の( )内に記載されているKB番号を確認します。
KB番号は、ダウンロードしたセキュリティパッチのファイル名との対応付けが必要です。
対象となるセキュリティパッチのリンクをクリックします。
→以下の画面が表示されます。
[ダウンロード済みセキュリティパッチを選択する]のラジオボタンを選択し、手動ダウンロードしたセキュリティパッチを指定します。
[OK]ボタンをクリックすると、セキュリティパッチが登録されます。
セキュリティパッチごとにフォルダ名が異なります。登録する際に、セキュリティパッチの実行形式ファイルを間違わないように注意してください。
ほとんどの場合、ファイル名にKB番号が付加されています。メインメニューのパッチ一覧の以下の場所に記載されているKB番号と対応付けてください。
パッチ一覧の名称が「MS」で始まる場合、( )内に記載されている番号がKB番号です。
パッチ一覧の名称が「MS」で始まらない場合、名称内の「KB」で始まる番号がKB番号です。
ファイル名が正しいことを確認したら、[OK]ボタンをクリックします。
対象となるセキュリティパッチの分だけ、繰り返し操作を行います。
CD-ROMなどで入手したセキュリティパッチを登録する
CD-ROMなどで入手したセキュリティパッチを登録する手順は、以下のとおりです。
メインメニューにログインして[配信]をクリックし、次に[セキュリティパッチの配信]をクリックします。
→以下の画面が表示されます。
画面右側のフィールドから登録するセキュリティパッチのリンクをクリックします。
登録するセキュリティパッチが表示されていない場合は、画面左側のツリービューでセキュリティパッチ配下を選択し、登録するセキュリティパッチを表示してください。
セキュリティパッチの選択については、“6.2.4 セキュリティパッチを選択する”を参照してください。
→以下の画面が表示されます。
[ダウンロード済みセキュリティパッチを選択する]のラジオボタンを選択し、CD-ROMなどで入手したセキュリティパッチの格納先のパスを指定します。
[OK]ボタンをクリックすると、セキュリティパッチが登録されます。
Windows 10のセキュリティパッチを選択する場合は、以下の点に注意してください。
なお、Windows 10以外のセキュリティパッチの選択方法については、“6.2.4 セキュリティパッチを選択する”を参照してください。
Windows 10のセキュリティパッチは、Microsoft社から累積更新プログラムとして提供されます。
ただし、バージョンがV1607以降のセキュリティパッチについては、累積更新プログラムと一緒に差分更新プログラムが提供されます。
また、累積更新プログラムや差分更新プログラムに含まれず、個別に提供されるセキュリティパッチもあります。
Systemwalker Desktop Patrolで対応するWindows 10のセキュリティパッチ
Systemwalker Desktop Patrolでは、以下のWindows 10のセキュリティパッチに対応します。
累積更新プログラム
過去に公開されたものも含めた、すべてのセキュリティパッチです。
差分更新プログラム
公開月だけのセキュリティパッチです。
個別に提供されるセキュリティパッチ
累積更新プログラムおよび差分更新プログラムには含まれない個別のセキュリティパッチです。
例
例えば、2017年6月は、Windows 10のセキュリティパッチが提供されました。
累積更新プログラム
KB4022727:Windows10 RTM用
KB4022714:Windows10 V1511用
KB4022715:Windows10 V1607用
KB4022725:Windows10 V1703用
差分更新プログラム
KB4022715:Windows10 V1607用
KB4022725:Windows10 V1703用
個別に提供されるセキュリティパッチ
KB 4022730:Flash Player用
ポイント
累積更新プログラムはファイルサイズが大きく、セキュリティパッチ配信時にネットワークに多大な影響を与えます。そのため、Microsoft社は、2017年3月から差分更新プログラムの公開を開始しました。ただし、差分更新プログラムを適用するためには、前月までに公開されたセキュリティパッチがすべて適用されている必要があります。
以下の方法によってセキュリティパッチを選択することにより、PCのセキュリティパッチ適用状況に応じて、差分更新プログラムが適用可能な場合は、差分更新プログラムを配信するため、セキュリティパッチ配信時のネットワーク負荷を軽減できます。
配信するセキュリティパッチを選択する
以下のとおり、配信するセキュリティパッチを選択してください。
配信するセキュリティパッチの名称に、「(累積)」または「(差分)」という記載がない場合は、Windows 10のセキュリティパッチ固有の注意点はありません。“6.2.4 セキュリティパッチを選択する”を参照して、必要なセキュリティパッチを選択してください。
配信するセキュリティパッチの名称に、「(累積)」または「(差分)」という記載がある場合は、下記の手順でセキュリティパッチを選択してください。
メインメニューにログインして[配信]をクリックし、次に[セキュリティパッチの配信]をクリックします。
→以下の画面が表示されます。
画面左側のフィールドで「Windows 10」または「Windows 10[x64]」を選択します。
→以下の画面が表示されます。
ソフトウェア一覧を「名称に累積を含む文字列」で絞り込みます。
→ソフトウェア一覧が以下のように表示されます。表示されたものは、累積更新プログラムです。
名称に記載されているKB番号をもとに、セキュリティパッチを選択してください。選択したセキュリティパッチの「配信」チェックボックスにチェックを入れ、[適用]ボタンをクリックしてください。
KB番号をもとにセキュリティパッチを選択するとき、Microsoft社の情報を確認する必要がある場合は、上図の「名称」をクリック後表示される以下の画面において、「詳細情報」のリンクをクリックすると確認できます。
ソフトウェア一覧を「名称に差分を含む文字列」で絞り込みます。[セキュリティパッチの配信] - [詳細情報]画面が表示されている場合は、[キャンセル]をクリックした後、絞り込みを行います。
名称に記載されているKB番号をもとに、セキュリティパッチを選択し、選択したセキュリティパッチの「配信」チェックボックスにチェックを入れてください。
累積更新プログラムを選択するときと同様に、上図の「名称」をクリックしてMicrosoft社の情報を参照し、選択したセキュリティパッチの対象バージョンを確認してください。
上記2.で選択したセキュリティパッチと名称の先頭の[YY-MM]部分が異なるセキュリティパッチの中から、2.で選択したセキュリティパッチと対象バージョンが同じセキュリティパッチを選択してください。選択するセキュリティパッチの対象バージョンは、2.と同様に、「名称」をクリックし、Microsoft社の情報を参照して確認してください。
画面右上の[適用]ボタンをクリックしてください。
注意
累積更新プログラムまたは差分更新プログラムのどちらか一方だけを選択することはできません。
上記手順に従って、累積更新プログラムおよび差分更新プログラムの両方を選択してください。
セキュリティパッチの世代管理を行う
Windows 10のセキュリティパッチの監査/配信を行う時、最新のセキュリティパッチの適用状況だけでなく、過去のセキュリティパッチの適用状況についても知りたい場合、以下の方法により、2か月前までに公開されたセキュリティパッチの適用状況を確認できます。
メインメニューにログインして[環境設定]をクリックし、次に[監査ソフトウェアの設定]をクリックします。
→以下の画面が表示されます。
画面左側のフィールドで「セキュリティパッチ」のツリー配下の「Windows 10」または「Windows 10[x64]」を選択します。
→以下の画面が表示されます。
ソフトウェア一覧を「名称に差分を含む文字列」で絞り込みます。
→以下の画面が表示されます。
名称の先頭に[YY-MM]と記載されています。これは、20YY年MM月に公開されたセキュリティパッチであることを意味します。適用を確認したいセキュリティパッチを[YY-MM]とKB番号をもとに選択し、「監査」チェックボックスにチェックがついているかどうか確認します。チェックがついていない場合は、チェックをつけた後、[適用]ボタンをクリックしてください。
なお、適用状況の確認は、KB番号が同じ場合、累積更新プログラムおよび差分更新プログラムは区別せずに行われます。そのため、適用状況の確認を行うセキュリティパッチの名称に「(累積)」または「(差分)」という記載がある場合は、それらのセキュリティパッチではなく、代わりに、名称に同じKB番号が記載され、かつ、「定例」という記載があるセキュリティパッチにチェックをつけてください。
適用状況は、[PC情報]をクリックし、次に[ソフトウェアの監査]をクリックすることにより表示される下記画面で確認できます。
注意
本小項の内容は、Microsoft社の仕様変更等によって、変更する場合があります。変更する場合は、SystemwalkerサポートセンターのWebサイトに公開される「Systemwalkerサポートセンターからのお知らせ」で通知します。Systemwalkerサポートセンターからのお知らせについては、リファレンスマニュアルの“Systemwalkerサポートセンターからのお知らせについて”を参照してください。
名称に、「(累積)」または「(差分)」という記載があるセキュリティパッチを配信する場合は、対象バージョンごとに必ず累積更新プログラム1個と差分更新プログラム2個を選択してください。Systemwalker Desktop Patrolが各PCのセキュリティパッチ適用状況を判断し、差分更新プログラムが適用可能な場合は、差分更新プログラムを配信し、セキュリティパッチ配信時のネットワーク負荷を軽減します。