アクセス権限チェックは、ログオン(サインイン)している現ユーザーにおける、環境設定保存フォルダへのフルコントロール権限を確認する処理です。 アクセス許可が正しく設定されていない場合、このチェック処理により警告エラーメッセージが表示され、エミュレータは利用できません。
Kシリーズ端末エミュレータをドメイン環境で運用する場合、アクセス許可が正しく設定されていてもネットワーク環境の原因により警告エラーメッセージが表示される場合があります。これは、標準のアクセス権限チェック処理の権限確認動作においてドメインコントローラやDNSサーバとの通信が発生するためです。
権限を逐次確認するこの仕様は、次例においてはASPホストを利用させないというセキュリティ機能を提供します。
- アカウントやネットワーク環境が不正に変更された
- PCを不正に移動させた
ドメインに参加して運用していてもノートPCのように一時的に切り離された環境での運用を前提としている場合や、参加先のドメインを切り替えて使用するような環境では、キャッシュログオン連動モードに設定して運用することができます。
このモードは、ドメインコントローラやDNSサーバとの通信が異常であっても、保持しているアカウント情報を使用してフルコントロール権限を確認できればエミュレータの利用が可能です。
なお、このモードを使用する場合は、キャッシュ動作の特質を理解の上、PCのログオンパスワードやASPのサインオンパスワードの複雑化など、運用上のセキュリティを検討/確保してお使いください。
設定方法
環境設定保存フォルダの設定ファイル "KWSEMU.ini"をテキストエディタで次のように編集し、エミュレータプログラムを起動してください。
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[Settings]
UACCheckMode=high
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↓
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[Settings]
UACCheckMode=middle
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注意
文字列は、大文字/小文字を含め正確に入力してください。
文字列が正しく設定されていない場合は、デフォルトでの動作となります。