Formatmanagerを利用したフォーマット変換を行うために、以下のセットアップ作業をします。
固定長メッセージのフォーマット変換の環境設定
ここでは、固定長メッセージのフォーマット変換における環境設定について説明します。
フォーマット変換設定の項目コード変換設定(DB)を使用する場合には、利用するデータベースに応じて、Formatmanagerが動作するサーバに、以下の環境設定が必要です。項目コード変換設定(DB)については、“ISI 解説書”の“項目コード変換設定(DB)”を参照してください。
共通の設定
接続方法毎の設定
Formatmanagerは、データベースにアクセスするために、JavaのJDBCドライバを使用しています。Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)を使用する場合、Java実行環境の設定は不要です。
Formatmanagerは、データベースにアクセスするために、JavaのJDBCドライバを使用しています。そのため、以下の環境設定が必要です。
Java実行環境
Java実行環境を設定してください。Formatmanagerでは、JDK/JRE6.0またはJDK/JRE7.0に対応しています。また、JAVA_HOME環境変数、CLASSPATH環境変数を設定してください。CLASSPATH環境変数には、以下を追加してください。
<INSDIR>\FM\F5FCflsv\lib\F5FCFlsvdicc.jar
また、PATH環境変数にjvm.dllのあるディレクトリを指定してください。
InterstageのJDBCデータソースを使用する場合は、Interstage Application ServerでJDBCを参照するための環境設定を行う必要があります。詳細については、“Interstage Application Server Java EE 運用ガイド(Java EE 6編)”の“Java EEアプリケーションの運用”の“データベースの環境設定”を参照してください。
なお、環境設定では、Interstageのコネクションプーリングを使用するようにしてください。また、JDBCリソースの参照先にJDBCデータソースを使用するISIサーバを指定してください。
注意
Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)を使用する場合、項目コード変換(DB)でJava EE実行環境のJDBCデータソースを使用することはできません。J2EE実行環境のJDBCデータソースを使用してください。設定方法は、“ISI 導入ガイド”の“Formatmanagerの設定”を参照してください。
FormatmanagerがSymfoware Serverのデータベースにアクセスするためには、以下の環境設定が必要です。
詳細は、Symfoware ServerのデータベースのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。
Symfoware JDBCドライバ
Symfoware Serverに同梱されているJDBCドライバを設定してください。また、JDBCドライバファイル名をCLASSPATH環境変数に追加してください。以下はCドライブにインストールした例です。
C:\SFWCLNT\JDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc2.jar
Formatmanagerは、Symfoware JDBCドライバのJDBCデータソースを利用してデータベースに接続しているため、以下の環境設定も必要です。
ネーミングサービスの起動
JDBCドライバとともにインストールされるネーミングサービスを起動してください。項目コード変換設定(DB)の実行時には、このネーミングサービスが動作している必要があります。
Formatmanagerクライアントの“DB情報登録”では、“データベースサーバアドレス”に、このネーミングサービスを実行しているサーバのアドレスを、“ポート番号”に、このネーミングサービスの受付ポート番号を指定してください。
JDBCデータソースの登録
接続するSymfoware Serverのデータベースごとに、データソースを登録してください。
Formatmanagerクライアントの“DB情報登録”では、“サーバ用DSN名”に、このデータソース名を指定してください。
FormatmanagerがOracle Databaseにアクセスするためには、以下の環境設定が必要です。
詳細は、Oracle DatabaseのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。
Oracle JDBCドライバ
Oracleクライアントに同梱されているJDBCドライバを設定してください。また、JDBCドライバファイル名をCLASSPATH環境変数に追加してください。
FormatmanagerがSQL Serverデータベースにアクセスするための設定は、必要ありません。
FormatmanagerがHA Database Ready(Open SQLインタフェース)のデータベースにアクセスするためには、以下の環境設定が必要です。
詳細は、HA Database ReadyのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。
Postgre SQL JDBCドライバ
HA Database Readyのクライアント機能により提供されるJDBCドライバを設定してください。また、JDBCドライバファイル名をCLASSPATH環境変数に追加してください。
Formatmanagerは、HA Database Readyのクライアント機能を利用してデータベースに接続しているため、以下の環境設定も必要です。
接続定義ファイルの設定
データベースサーバへの接続情報をHA Database Readyクライアントの接続定義ファイルに設定します。接続定義ファイルの設定方法は、HA Database ReadyのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。
Formatmanagerクライアントの“DB情報登録”では、“データベースサーバアドレス”に、接続定義ファイルで定義したサーバ名を指定してください。
ポイント
FEDITシステムパラメタ定義ファイルのPostgreSQLConnectParameter定義文でデータベースへの接続時のタイムアウト時間および、検索実行時のタイムアウト時間を指定することができます。タイムアウト時間はデータベースの設計に応じて適切な時間を設定してください。詳細はHA Database ReadyのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。
指定例(接続時のタイムアウト時間が30秒、検索実行時のタイムアウト時間が60秒の場合)
PostgreSQLConnectParameter=loginTimeout=30&socketTimeout=60
FormatmanagerがHA Database Ready(Native SQLインタフェース)のデータベースにアクセスするためには、以下の環境設定が必要です。
詳細は、HA Database ReadyのデータベースのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。
Symfoware JDBCドライバ
HA Database Readyのクライアント機能により提供されるJDBCドライバを設定してください。また、JDBCドライバファイル名をCLASSPATH環境変数に追加してください。
Formatmanagerは、Symfoware JDBCドライバのJDBCデータソースを利用してデータベースに接続しているため、以下の環境設定も必要です。
Connection Managerの設定
HA Database Ready(Native SQLインタフェース)へのコネクション接続はConnection Managerを利用します。
Connection Managerのセットアップや利用方法は、“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”を参照してください。
ネーミングサービスの起動
JDBCドライバとともにインストールされるネーミングサービスを起動してください。項目コード変換設定(DB)の実行時には、このネーミングサービスが動作している必要があります。
Formatmanagerクライアントの“DB情報登録”では、“データベースサーバアドレス”に、このネーミングサービスを実行しているサーバのアドレスを、“ポート番号”に、このネーミングサービスの受付ポート番号を指定してください。
JDBCデータソースの登録
Connection Managerに設定したSQLサーバごとに、データソースを登録してください。
Formatmanagerクライアントの“DB情報登録”では、“サーバ用DSN名”に、このデータソース名を指定してください。
FEDITシステムパラメタ定義ファイルの内容を変更することにより、Formatmanagerの動作環境を変更することができます。
以下に変更方法について説明します。
以下にFEDITシステムパラメタ定義ファイルの配置場所と定義反映方法を示します。
配置場所 | 反映タイミング |
---|---|
【Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)の場合】 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合】 | 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)の場合】 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合】 |
(注1) Formatmanager変換機能のデフォルト定義ファイルについては、“Formatmanager変換機能デフォルト定義ファイル”を参照してください。
FEDITシステムパラメタ定義ファイルは、以下で説明するサンプルを編集して配置してください。FEDITシステムパラメタ定義ファイルが存在しない場合、Formatmanagerは、FEDITシステムパラメタ定義ファイルにすべてデフォルト値が指定されたものとして動作します。また、FEDITシステムパラメタ定義ファイルを変更した場合には、Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型の場合はISIサーバ)を再起動するか、fmtmgractivateコマンドを実行してください。ただし、CharCodeConversionRule, UseCharsetManagerを変更した場合には、Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型の場合はISIサーバ)を再起動してください。
FEDITシステムパラメタ定義ファイルのサンプルは以下です。このサンプルファイルを参考に環境設定ファイルを作成変更して使用してください。なお、配置するFEDITシステムパラメタ定義ファイルのファイル名はfeditsv.conf(固定)にしてください。日本語サンプルファイルの文字コードは、シフトJISです。
英語サンプルファイル: <INSDIR>\FM\F5FCFLSV\defset\feditsv.conf 日本語サンプルファイル: <INSDIR>\FM\F5FCFLSV\defset\feditsv.conf.jp
ファイルには、1行につき1項目の定義を記述します。
記述形式を以下に示します。
定義名=値↓ |
“=”は、半角で記述します。
定義名と“=”の間、および“=”と値の間には、空白またはタブを入力することはできません。
↓は、改行を表します。
コメントを記述する場合は、行頭に“#”を記述します。
1行の最大文字数は、2048バイトです。
FEDITシステムパラメタ定義ファイルに定義できる項目を以下に示します。
定義名 | 説明と値 | 省略 | 省略値(デフォルト値) |
---|---|---|---|
CSVLineHashPoint | 項目コード変換時に使用するCSVファイルについて、指定値を超えた行数(レコード数)の場合に、ハッシュによる検索を実施します。 | 可 | “128” |
CSVLineHashEntry | 項目コード変換時に使用するCSVファイルについて、ハッシュによる検索を使用するハッシュエントリ数を指定します。 | 可 | “97” |
TranslationLogFileName | トランスレーションログファイル名を指定します。 | 可 | “feditsv.log” |
TranslationLogMaxSize | トランスレーションログファイルの最大サイズ(MB)を指定します。 | 可 | “10”(注1) |
CollectTranslationConvertLog | トランスレーションログの変換情報採取の有無を指定します。
| 可 | “FALSE” |
CollectTranslationUserFuncLog | トランスレーションログの利用者プログラム呼出し情報採取の有無を指定します。
| 可 | “FALSE” |
CollectTranslationErrorLog | トランスレーションログのエラー情報採取の有無を指定します。
| 可 | “TRUE” |
CollectTranslationWarningLog | トランスレーションログのワーニング情報採取の有無を指定します。
| 可 | “FALSE” |
CharCodeforConvertCSV | CSV変換時のCSVファイルと固定長メッセージ共通の文字コードを指定します。(注9)
| 可 | “SJIS” |
LFCodeforConvertCSV | CSV変換時の改行コードを指定します。
| 可 | “CRLF” |
AddDoubleQuotationforCSV | CSV変換時、X属性、K属性、C属性項目に対するダブルクォーテーションの付加の有無を指定します。
| 可 | “TRUE” |
BCDPlusCode | BCDフォーマットのプラスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “4” |
BCDMinusCode | BCDフォーマットのマイナスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “5” |
BCDPlusCodeforZone | ゾーン10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのプラスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “BCDPlusCode” |
BCDMinusCodeforZone | ゾーン10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのマイナスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “BCDMinusCode” |
BCDPlusCodeforPack | パック10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのプラスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “BCDPlusCode” |
BCDMinusCodeforPack | パック10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのマイナスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “BCDMinusCode” |
BCDUnsignedCodeforPack | パック10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットの符号なしを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “3” |
WarningLimit | 指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、処理を中断(エラー)するかどうかを指定します。
| 可 | “100”(注2) |
SetWarningNotFoundCSVRecord | 項目コード変換設定(CSV)で、CSVファイル内にマッチするデータがない場合に、ワーニング出力の有無を指定します。
| 可 | “FALSE” |
CheckBCDCodeStrictly | ゾーン10進数とパック10進数の、正の記号と符号なしの記号を、区別するかしないかを指定します。
| 可 | “TRUE” |
FileInterfaceMode | 大量データをトランスレーションする場合、処理時間は多くかかるがメモリ不足を発生させないようにする「省メモリモード」か、メモリは大量に使用するが処理速度を上げる「高速モード」を選択します。
| 可 | “MODE1”(注3) |
WarningItemFormat | ワーニング発生時、どこの項目に問題があるかの情報を詳細にDetailStringに出力するか、項目名だけを出力するかを指定します。
| 可 | “DETAIL” |
WarningItemOffset | ワーニング発生時、DetailStringにワーニング発生箇所の位置として、出力データ全体におけるオフセット位置を出力するかを指定します。
| 可 | “TRUE” |
ActionWhenInvalidValueOfDetectedInNumeric | N属性、9属性、C属性、P属性項目に不当値が入力された場合の振る舞いを指定します。
| 可 | “WARNING” |
CharCodeConversionRule | 文字コード変換時、標準コード変換を利用するか、Formatmanager独自変換を利用するか、または高速コード変換を利用するかを指定します。(注4)(注10)
MODE3が最も高速に処理します。 | 可 | “MODE3”(注5) |
CheckKAttributeCodeRange(注6) | 文字コード変換時、K属性の項目に1バイト文字があった場合の変換の方法を指定します。
FALSEの方が高速に処理します。 | 可 | “TRUE” |
UseCharsetManager | CharsetManagerと連携するか否かを指定します。
| 可 | “FALSE” |
CharCodeforSystem | システムの文字コードを指定します。
| 可 | “SJIS” |
UseDBItemCodeConversionCache | 項目コード変換(DB)のキャッシュを使用するか否かを指定します。
| 可 | “FALSE” |
KAttributeConversionRule | X属性項目-K属性項目間の最適化転記の方法を設定します。(注7)
| 可 | “STANDARD” |
ValidationPolicyFileDirectory | 文字種ポリシーチェックで使用する、バリデーションポリシーファイルの格納先ディレクトリをフルパスで指定します。 | 可 | 変換テーブルディレクトリ |
SetWarningInfoAtWarningLimit | 指定の数値以上のワーニングが出力された場合のワーニングメッセージに、最後に発生したワーニングの情報を出力設定するかどうかを指定します。
| 可 | “FALSE” |
WarningReportMax | 指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、ワーニング情報の採取をやめるかどうかを指定します。(処理は継続されます)
| 可 | “-1” |
NotifyWarningtoError | ワーニングが出力された場合に、処理を中断(エラー)する理由コードを指定します。 “0x8004”など16進数で指定します。この定義文は、複数回指定できます。 | 可 | なし |
KeyItemJudgementRule | 複数フォーマットを入力するフォーマット変換において、フォーマット間リンクの項目間値の判定ロジックを設定します。
| 可 | “OPTIMIZATION” |
DBItemCodeConversionDelimiter | 項目コード変換(DB)時にDBから取り出した複数の値を結合する際のデリミタ文字を指定します。 | 可 | “3A” |
PostgreSQLConnectParameter | データベース接続時の接続パラメータを指定します。 この定義は以下の場合に有効です。
| 可 | なし |
IllegalCodeReplaceWarningMode | 文字コード変換時に代替文字置換が発生した場合に単独ワーニング(0x8011)を出力するか、互換ワーニング(0x8004)を出力するかを指定します。
| 可 | “INDIVIDUAL” |
CountWarningIllegalCodeReplace | 代替文字置換ワーニングをワーニング発生数としてカウントするかどうかを指定します。
| 可 | “TRUE” |
ConvertCodeCSVFileMode | 変換テーブルの文字コードがUNICODEの場合に項目コード変換用CSVファイルの文字コードのモードを指定します。
| 可 | “COMPATIBLE” |
KAttributeCutTrailingSpaceforUTF8 | 変換元の文字コードにUTF-8(4バイト)を指定した文字コード変換時の、K属性の末尾空白を削除するか否かを指定します。
| 可 | “FALSE” |
IdentifyRecordMode | 伝票形式フォーマットを使用した変換およびパディングレコード調整における、レコードを識別する動作を指定します。(注11)
| 可 | “STANDARD” |
(注1) 最大1000まで指定できます。
ISI運用管理コンソールの[エラー詳細]画面で、エラー詳細を表示できるのは、トランスレーションログの総量とバックアップを含めたトレースログファイルの総量をあわせた合計が500MBまでです。
(注2) 100個以上のワーニングが発生した場合、エラー出力します。
(注3) 目安として、伝票形式フォーマット、行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットの入力データサイズが、10MBを超える場合には省メモリモードを推奨します。この数値はFormatmanagerの動作するマシン環境(メモリ量、スワップ量)に依存するため、あくまで参考情報です。使用するモードは、マシン環境に応じて決定してください。
(注4) 各文字コード変換ルールにおける動作の違いについては、“表9.5 文字コード変換ルールにおける動作表”を参照してください。
(注5) 各文字コード変換ルールにおける変換が可能な文字コード系の組み合わせについては、“ISI 解説書”の“文字コード変換のパターン”を参照してください。
(注6) CheckKAttributeCodeRangeは、CharCodeConversionRuleに“MODE3”を指定した場合だけ有効となります。
(注7) 最適化転記における動作の違いについては、“表9.6 最適化転記における動作表”を参照してください。
(注8) CharCodeConversionRuleに“MODE1”を指定した場合、CharCodeforSystem に“UTF-8”は指定できません。
(注9) “UNICODE(UCS-2BE)”は、以前のバージョンで使用していた“UNICODE(BE)”と記述することもできます。同様に、“UNICODE(UCS-2LE)”は、“UNICODE(LE)”とも記述できます。
(注10) レイアウト調整の文字コード変換(フォーマット指定なし)機能を使用する場合は、“MODE3”を指定してください。
(注11) 伝票形式フォーマットを使用した変換およびパディングレコード調整における、レコードを識別する動作については、“レコードの識別における動作表”を参照してください。
(注12) IdentifyRecordModeに“COMPATIBLE2”を指定した場合、伝票形式フォーマットのレコードを確定するための条件文字列、および、パディングレコード調整のヘッダレコードの判断条件文字列にJIS8/シフトJISの範囲外の文字は使用できません。
| COMPATIBLE または MODE1 | STANDARD または MODE2 | MODE3 |
---|---|---|---|
半角文字の変換 | Formatmanager独自変換規則による変換 | iconvによる変換 | iconvによる変換 |
全角文字(マルチバイト文字)の変換 | iconvによる変換 | iconvによる変換 | iconvによる変換 |
X属性項目の代替文字 | 半角空白または全角空白 | iconvのデフォルト動作 | 半角アンダースコアまたは全角アンダースコア |
K属性項目の代替文字 | 全角空白 | 全角空白 | 全角アンダースコア |
| STANDARD | COMPATIBLE |
---|---|---|
X属性→K属性の変換 | 半角文字は、対応する全角英数字に変換して転記します。全角文字(マルチバイト文字)はそのまま転記します。 | 半角文字は、対応する全角英数字に変換して転記します。全角文字(マルチバイト文字)が設定されていた場合は、変換結果を保証しません。 |
K属性→X属性の変換 | 対応する半角文字が存在する文字は、半角文字に変換して転記します。対応する半角文字が存在しない文字は、そのまま転記します。 | 対応する半角文字が存在する文字は、半角文字に変換して設定します。対応する半角文字が存在しない文字は、半角空白を設定します。 |
IdentifyRecordMode定義文の指定により、伝票形式フォーマットのレコードを確定するための条件文字列、および、パディングレコード調整のヘッダレコードの判断条件文字列(以降、条件文字列)の値に全角文字を指定した場合の動作が異なります。
IdentifyRecordMode定義文は、文字コード変換、フォーマット変換、ファイル抽出、CSV変換、パディングレコード調整の動作に適用されます。
IdentifyRecordMode定義文の指定による動作の差異について、以下に説明します。
ポイント
以降に記載する動作表における基準となる文字コードとは、以下を指します。
フォーマット変換、ファイル抽出:変換テーブルの文字コード
文字コード変換:“運用登録”画面の変換元の文字コード
CSV変換:FEDITシステムパラメタ定義ファイルで定義したCharCodeforConvertCSVの文字コード
パディングレコード調整:“運用登録”画面の文字コード
条件文字列の文字コードについて
判断桁数が偶数の場合、基準となる文字コードを適用した条件文字列でレコードの識別を行います。指定値による差異はありません。
判断桁数が奇数桁の場合、以下の表に示す動作となります。
指定値 | 変換テーブルの | 動作 |
---|---|---|
STANDARD | すべて | 基準となる文字コードを適用した条件文字列でレコードの識別を行います。 |
COMPATIBLE1 | JIS8/シフトJIS、 JIS7/EUC | COMPATIBLE2と同様の動作となります。 |
UNICODE系 | STANDARDと同様の動作となります。 | |
COMPATIBLE2 | すべて | 基準となる文字コードの指定により動作が異なります。
文字コード変換の場合は、基準となる文字コードの指定に関わらず変換エラーとなります。(KindCode:2、ReasonCode:0x101f) |
定義した条件文字列の長さと判断桁数が一致しない場合の動作について
定義した条件文字列の長さと判断桁数が一致しない場合、以下の表に示す動作となります。
指定値 | 変換テーブルの | 動作 |
---|---|---|
STANDARD | すべて | 判断桁数で指定した長さ分までの条件文字列でレコードの識別を行います。 |
COMPATIBLE1 | すべて | STANDARDと同様の動作となります。 |
COMPATIBLE2 | すべて | 定義できません。 |
指定値 | 変換テーブルの | 動作 |
---|---|---|
STANDARD | すべて | 定義した条件文字列の後方に全角空白を補完した条件文字列でレコードの識別を行います。 |
COMPATIBLE1 | JIS8/シフトJIS、 JIS7/EUC | 判断桁数の指定によって以下の動作となります。
|
UNICODE系 | 判断桁数の指定によって以下の動作となります。
| |
COMPATIBLE2 | すべて | 判断桁数の指定によって以下の動作となります。
|
FEDIT代替文字定義ファイルを使用することにより、文字コード変換パターンに対応した代替文字を定義することができます。FEDITシステムパラメタ定義ファイルのCharCodeConversionRuleに“MODE3”を指定した場合だけ有効となります。
以下に設定方法について説明します。
以下にFEDIT代替文字定義ファイルの配置場所と定義反映方法を示します。
配置場所 | 反映タイミング |
---|---|
【Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)の場合】 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合】 | 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)の場合】 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合】 |
(注1) Formatmanager変換機能のデフォルト定義ファイルについては、“Formatmanager変換機能デフォルト定義ファイル”を参照してください。
FEDIT代替文字定義ファイルは、サンプルファイルを編集して配置してください。FEDIT代替文字定義ファイルのファイル名はfeditsvrepcode.conf (固定)にしてください。なお、FEDIT代替文字定義ファイルが存在しない場合、“表9.5 文字コード変換ルールにおける動作表”に記載されている代替文字を使用します。
また、FEDIT代替文字定義ファイルを変更した場合には、Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型の場合はISIサーバ)を再起動するか、fmtmgractivateコマンドを実行してください。
FEDIT代替文字定義ファイルの記述形式や定義項目などの詳細は“付録F Formatmanager変換機能の代替文字定義ファイル”を参照してください。
XMLメッセージのフォーマット変換の環境設定
ここでは、XMLメッセージのフォーマット変換における環境設定について説明します。
環境設定ファイルの内容を変更することにより、入出力データの文字コードや出力XML文書の改行コードを指定するなど、Formatmanagerの動作環境を変更することができます。
以下に変更方法について説明します。
以下に環境定義ファイルの配置場所と定義反映方法を示します。
配置場所 | 反映タイミング |
---|---|
【Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)の場合】 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合】 | 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)の場合】 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合】 |
(注1) Formatmanager変換機能のデフォルト定義ファイルについては、“Formatmanager変換機能デフォルト定義ファイル”を参照してください。
環境設定ファイルは、フォーマット定義(Formatmanagerクライアントで生成した変換テーブルなど)と同じディレクトリに配置してください。環境設定ファイルが存在しない場合、Formatmanagerは、環境設定ファイルにすべてデフォルト値が指定されたものとして動作します。また、環境設定ファイルを変更した場合には、Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型の場合はISIサーバ)を再起動するか、fmtmgractivateコマンドを実行してください。
環境設定ファイルのサンプルは以下です。このサンプルファイルを参考に環境設定ファイルを作成変更して使用してください。なお、配置する環境設定ファイルのファイル名はflxml.conf (固定)にしてください。
サンプルファイル: <INSDIR>\FM\F5FCXMLV\etc\sample\flxml.conf.sample
ファイルには、1行につき1項目の定義を記述します。
記述形式を以下に示します。
定義名=値↓ |
“=”は、半角で記述します。
定義名と“=”の間、および“=”と値の間には、空白またはタブを入力することはできません。
↓は、改行を表します。
コメントを記述する場合は、行頭に“#”を記述します。
1行の最大文字数は、1024バイトです。
定義名は、重複して記述できません。
規定外の定義名は、無視されます。
環境設定ファイルに定義できる項目を以下に示します。
定義名 | 説明と値 | 省略 | 省略値(デフォルト値) |
---|---|---|---|
LineFeedCode | 出力XML文書の改行コードを指定します。以下のどれかを指定してください。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | “CRLF” |
FlatInCode | FLAT→XML変換における入力ユーザ固有フォーマットの文字コードを指定します。以下のどれかを指定してください。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | “Shift_JIS” |
FlatOutCode | XML→FLAT変換における出力ユーザ固有フォーマットの文字コードを指定します。以下のどれかを指定してください。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | “Shift_JIS” |
XmlInCode | 入力XML文書の文字コードを指定します。以下のどれかを指定するか、またはこの定義名自体をコメント化してください。コメント化されている場合には、文字コード自動判定を指定したことになります。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | 自動判定 |
XmlOutCode | 出力XML文書の文字コードを指定します。以下のどれかを指定してください。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | “UTF-8” |
XmlInValidation | 入力XML文書の妥当性検証の有無を指定します。以下のどちらかを指定してください。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | “OFF”(注1) |
XmlOutValidation | 出力XML文書の妥当性検証の有無を指定します。以下のどちらかを指定してください。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | “OFF”(注1) |
LineEndWord | 行終端可変長フォーマットで “標準” を選択した場合の行終端文字を指定します。以下のどれかを指定してください。
上記以外を指定した場合は、エラーとなります。 | 可 | “CRLF” |
SystemCode | システムの文字コードを指定します。
| 可 | “Shift_JIS” |
WarningLimit | 指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、処理を中断(エラー)するかどうかを指定します。以下のどれかを指定してください。
| 可 | “100”(注2) |
SetWarningInfoAtWarningLimit | 指定の数値以上のワーニングが出力された場合のワーニングメッセージに、最後に発生したワーニングの情報を出力設定するかどうかを指定します。
| 可 | “OFF” |
WarningReportMax | 指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、ワーニング情報の採取をやめるかどうかを指定します。(処理は継続されます)
| 可 | “-1” |
XMLSchemaDataTypeCheckLevel | XML Schemaデータ型のチェックレベルを指定します。
| 可 | “1” |
BCDPlusCode | BCDフォーマットのプラスを示すコードを、“3”~“F”の範囲で指定します。 | 可 | “3” |
BCDMinusCode | BCDフォーマットのマイナスを示すコードを、“4”~“F”の範囲で指定します。("3"は符号無を示すコードのため指定できません) | 可 | “5” |
TranslationLogFileName | トランスレーションログファイル名を指定します。 | 可 | “flxml.log” |
TranslationLogMaxSize | トランスレーションログファイルの最大サイズ(MB)を指定します。 | 可 | “10” (注3) |
CollectTranslationConvertLog | トランスレーションログの正常終了情報採取の有無を指定します。
| 可 | “OFF” |
CollectTranslationErrorLog | トランスレーションログのエラー情報採取の有無を指定します。
| 可 | “OFF” |
CollectTranslationWarningLog | トランスレーションログのワーニング情報採取の有無を指定します。
| 可 | “OFF” |
LoopCnv0byteCompatibleMode | XML文書から行終端可変長フォーマットに変換する際、変換後のデータが0バイトの場合に行終端文字を出力するか指定します。
| 可 | “OFF” |
UserFuncItemInfoCode | 変換テーブルの文字コードがUNICODEの場合に当該項目属性情報取得APIで設定される項目名、備考の文字コードを指定します。
| 可 | “COMPATIBLE” |
(注1)入出力XML文書の妥当性検証の設定は、Formatmanagerクライアントの“運用登録”の設定よりも環境設定ファイルでの指定が優先されます。環境設定ファイルに「XmlInValidation」、「XmlOutValidation」を指定した場合は、“運用登録”のXML文書妥当性検証の指定は無視されます。
(注2)100個以上のワーニングが発生した場合、エラー出力します。
(注3) 最大1000まで指定できます。
ISI運用管理コンソールの[エラー詳細]画面で、エラー詳細を表示できるのは、トランスレーションログの総量とバックアップを含めたトレースログファイルの総量をあわせた合計が500MBまでです。
Formatmanagerクライアントを動作させるためには、以下の環境設定が必要です。
それぞれについて、順に説明します。
図9.1 環境設定
データベースの設定では、定義内容を登録するデータベースの格納先フォルダを設定します。Formatmanagerクライアントを一般ユーザで利用する場合は、当該ユーザのアクセス許可として“変更”または“フルコントロール”をフォルダに設定してください。
データベースの格納先フォルダは、“ISI Studio ヘルプ”の“定義を操作する”の“ISIプロジェクトのプロパティを設定する”を参照してください。
データベースの格納先を共有ディレクトリにすることで、1つのデータベースを複数のクライアントで共有することができ、複数のクライアントから同時に変換定義を登録できます。Formatmanagerクライアントを一般ユーザで利用する場合は、共有する各一般ユーザのアクセス許可として“変更”または“フルコントロール”をフォルダに設定してください。
図9.2 図:データベースを共有した変換定義の登録作業
データベースを共有し複数のクライアントから同時に変換定義の編集作業を行っている場合、他のクライアントに影響を与える変換定義を操作することはできません。
データベースを共有して変換定義を作成する場合は、各クライアントの間で作業による影響が発生しないよう、変換定義の関連が重複しないように分担してください。以下に例を示します。
担当間で変換定義の関連が重複していない例
担当間で変換定義の関連が重複している例
ログインユーザの設定では、Formatmanagerクライアントにログインすることができるユーザの追加、編集、および削除を行います。ログインユーザの追加は、[FEDIT/FL-TABLE]メインメニューの[ユーザ管理]をクリックすると表示される[ユーザ管理]画面で行います。
[ユーザ管理]画面については、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。
ログインユーザには役割に応じて、“管理者”と“編集者”のロールのうちどちらかを設定することができます。以下に各ロールの役割を示します。
ロールの種類 | 役割 |
---|---|
管理者 | データベース、サーバ情報などの環境設定や、変換テーブルの配置といった、変換定義における統括的な作業の責任を負うユーザに対し割り当てます。Formatmanagerクライアントのすべての機能を実行することができます。 |
編集者 | 変換定義の編集作業を担当するユーザに対し割り当てます。 |
役割に応じてFormatmanagerクライアントの環境設定や、変換テーブルの配置などは、ロールが管理者のユーザだけが実施することができます。以下に、ロールが管理者のユーザだけができる作業を示します。
作業 | 説明 | 対応する章 | |
---|---|---|---|
環境設定 | ログインユーザの設定 | Formatmanagerクライアントにログインできるユーザを設定します。 | |
変換テーブルディレクトリの設定 | 変換テーブルを格納するサーバのディレクトリを指定します。 | ||
変換定義の設定 | 混在フォーマットの文字コード変換の定義 | 1つの入力ファイルに複数のフォーマットが混在するデータ(混在フォーマット)を文字コード変換するための定義を設定します。 | “ISI 解説書”の“混在フォーマットの文字コード変換” |
項目コード変換用CSVの登録 | 入力元のデータと出力先のデータのコード値が異なる場合に、CSVファイルを使用して読み替えるための定義を設定します。 | “ISI 解説書”の“項目コード変換設定(CSV)” | |
利用者プログラムの登録 | 利用者が作成したプログラムを呼び出すための定義を設定します。 | “ISI 解説書”の“利用者プログラム設定” | |
DBテーブル情報の登録 | 入力元のデータと出力先のデータのコード値が異なる場合に、リレーショナルデータベースを使用して読み替えするための定義を設定します。 | “ISI 解説書”の“項目コード変換設定(DB)” | |
文字種ポリシーの登録 | 使用できる文字の範囲を限定するための定義を設定します。 | “ISI 解説書”の“文字種ポリシーチェック” | |
運用 | 変換テーブルの配置 | Formatmanagerクライアントで定義した内容を、「変換テーブル」としてサーバ上に配置します。 | “ISI Java EE運用ガイド”の“Formatmanagerの運用資材のサーバへの配置” |
変換テーブルの取得 | サーバ上に配置した「変換テーブル」を、Formatmanagerクライアントで参照、および編集可能な定義として取得します。 | “ISI Java EE運用ガイド”の“Formatmanagerの運用資材のサーバへの配置” | |
保守 | 変換定義のリストア | バックアップしたFormatmanagerクライアントの定義を復元します。 | “ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ” |
CSV形式の定義情報の読込 | CSVファイルに記述した定義情報を一括してFormatmanagerクライアントのデータベースに登録します。 | “ISI 解説書”の“変換定義の一括登録機能” |
サーバ情報の設定では、「変換テーブル生成」時に変換テーブルを格納する変換テーブルディレクトリを指定します。
サーバのディレクトリは、ログインしたあとに、[サーバ転送先設定]画面で指定します。また、必要に応じて「変換テーブル生成」が可能なFormatmanagerクライアントの限定およびアクセスログ取得の設定を指定します。
[サーバ転送先設定]画面については、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。「変換テーブル生成」が可能なFormatmanagerクライアントの限定および転送ログ取得の設定については、“ISI Java EE運用ガイド”の“変換テーブルの配置”を参照してください。
以下にFormatmanager変換機能の変換テーブルディレクトリの配置場所を示します。
配置場所 |
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【Formatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)の場合】 【Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合】 |
(注1) Formatmanager変換機能のデフォルト定義ファイルについては、“Formatmanager変換機能デフォルト定義ファイル”を参照してください。
サーバ定義ファイルの設定
Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合、以下のサーバ定義ファイルを設定します。
以下のFormatmanager変換機能定義ファイルを、変換テーブルディレクトリに配置します。
<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable\fmtmgrsv.conf
変換テーブルディレクトリのデフォルトは、「<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable」です。
Formatmanager変換機能定義ファイルには、以下の内容を定義します。
定義名 | 意味 |
---|---|
ThreadMultiplicity | スレッド多重度(デフォルトは、「16」です。最大「64」まで指定できます。) |
Formatmanager変換機能デフォルト定義ファイルを以下に示します。
<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\etc\default.conf
Formatmanager変換機能デフォルト定義ファイルには、以下の内容を定義します。
ポート番号、変換テーブルディレクトリは、Formatmanager変換機能に関するコマンド実行時にオプションとして指定します。Formatmanager変換機能に関するコマンド実行時に、オプションを省略した場合、Formatmanager変換機能デフォルト定義ファイルで指定した値が有効となります。
定義名 | 意味 |
---|---|
Port | Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)のデフォルトポート番号(デフォルトは、「9787」です。)
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ConvTableDirectory | 変換テーブルディレクトリ(デフォルトは、「<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable」です。)
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CommunicationIPVersion | Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)内部のINETドメインソケット通信で使用するIPバージョン(デフォルトは、「指定なし」です。)
この定義はFormatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)を使用する場合だけ有効です。 |
Formatmanager定義ファイルを以下に示します。
<INSDIR>\etc\def\properties\ESIFormatmanager.properties
Formatmanager定義ファイルには、以下の内容を定義します。
ISIがFormatmanagerと通信する場合、ポート番号、作業用ディレクトリが必要です。Formatmanager定義ファイルでポート番号、作業用ディレクトリのデフォルト値を変更できます。
定義名 | 意味 |
---|---|
Port | Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)のポート番号(デフォルトは、「9787」です。)Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)のセットアップ時に指定したポート番号を設定してください。
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WorkDirectory | 作業用ディレクトリ(入出力ファイルの一時格納用。デフォルトは、「<INSDIR>\var\temp」です。)
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FeditWarnSysLogLimit | Formatmanager変換機能で発生したワーニングのメッセージをイベントログ、およびトレースログに出力する最大数を指定します。
この定義はFormatmanager変換機能(ISIサーバ一体型)およびFormatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の両方で有効になります。 |
ISIサーバ環境定義ファイルを以下に示します。
<INSDIR>\etc\jee\server\<ISI実行環境名>\<ISIサーバ名>.properties
ISIサーバ環境定義ファイルには、以下の内容を定義します。
定義名 | 意味 |
---|---|
UseCompatibleFormatmanagerServer | Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)を使用するかどうかを設定します。デフォルトはfalseです。
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注意
Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)の場合、Formatmanager定義は省略することはできません。
Formatmanager定義ファイルを編集した結果は、即時反映されます。Formatmanager変換機能への接続に失敗する場合などに編集してください。
なお、正常動作している場合、動作に影響を与えるため、ISIサーバのIJServerクラスタ動作中は、編集しないでください。