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Interstage Service Integrator V9.6.1 導入ガイド
FUJITSU Software

29.2.7 移行後の作業

移行が終了したあと、利用している機能に応じて以下の作業を行います。

ISI運用管理コンソールの再作成

29.2.3 資源のバックアップ”において、ISI運用管理コンソールをセットアップした状態でバックアップを行っている場合、ISI運用管理コンソールを再作成してください。ISI運用管理コンソールをセットアップしていない状態でバックアップを行っている場合、本作業は不要です。
以下のコマンドを実行して、ISI運用管理コンソールを再作成してください。

isstopwu ESIAdminServer
esiunsetup_admin
esisetup_admin

IJServerの環境設定

セットアップされているISIのIJServerの環境設定を行います。設定が必要となるIJServer名は以下のとおりです。

  1. ESIServerまたはESIServer_<識別子>

  2. ESIServer_OutboundまたはESIServer_<識別子>_Outbound

  3. ESISOAPServerまたはESISOAPServer_<識別子>

各IJServerで設定が必要な項目は以下のとおりです。

項目

1

2

3

環境設定

パス

×

クラスパス

×

ライブラリパス

×

環境変数

×

JavaVMオプション

×

実行クラス

×

配備

×

○:設定が必要
×:設定が不要

Interstage管理コンソールを使用して、[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット]から設定対象のIJServerを選択します。IJServerが起動している場合は、停止してから設定してください。

環境設定

[環境設定]のワークユニット設定にある[パス]、[クラスパス]、[ライブラリパス]、[JavaVMオプション]に以下の値を追加してください。

実行クラス

[実行クラス]の[新規作成]を選択し、起動時実行クラスと停止時実行クラスを設定してください。


起動時実行クラスはISIサーバとSOAPアダプタで設定する内容が異なります。

配備

[配備]を選択し、ファイルを配備してください。

CORBAワークユニットの環境設定

セットアップされているISIのCORBAワークユニットの環境設定を行います。設定が必要となるCORBAワークユニット名は以下の通りです。

Interstage管理コンソールを使用して、[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット]から設定対象のCORBAワークユニットを選択します。CORBAワークユニットが起動している場合は、停止してから設定してください。

アプリケーション格納フォルダの変更

[ワークユニット名]を選択し、[環境設定] > [ワークユニット設定]の[アプリケーション格納フォルダ]を以下のパスに変更してください。

<Interstageインストールディレクトリ>\JDK6\bin

/opt/FJSVawjbk/jdk6/bin
CORBAアプリケーションの起動パラメタの追加

[ワークユニット名] > [インプリメンテーションリポジトリID]を選択し、[環境設定] > [CORBAアプリケーション]の[起動パラメタ]に以下のVMオプションを追加してください。

-Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB
-Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB
-Djavax.rmi.CORBA.StubClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.StubDelegateImpl
-Djavax.rmi.CORBA.UtilClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.UtilDelegateImpl
-Djavax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectDelegateImpl

アプリケーションの移行

ISI定義の復元

esidefaddコマンドを実行し、“29.2.3 資源のバックアップ”で退避しておいたISI定義を復元します。定義を登録していない場合は、復元時に定義が存在しないため復元に失敗する場合がありますが、対処は不要です。

コマンドの実行例

esidefadd -e X:\Backup\isi_def\endpoint.xml -o
esidefadd -s -d X:\Backup\isi_def\service -o
esidefadd -q -d X:\Backup\isi_def\sequence -o
esidefadd -m X:\Backup\isi_def\mediatorfunction.xml -o
esidefadd -r -d X:\Backup\isi_def\msgdistribution -o

esidefadd -e /backup/isi_def/endpoint.xml -o
esidefadd -s -d /backup/isi_def/service -o
esidefadd -q -d /backup/isi_def/sequence -o
esidefadd -m /backup/isi_def/mediatorfunction.xml -o
esidefadd -r -d /backup/isi_def/msgdistribution -o

定義の移行

旧バージョンのISI Studioで作成した定義を格納したワークスペースを、Java EEワークベンチに移行する必要があります。

Java EEワークベンチの起動ダイアログボックスの環境設定で、旧バージョンで作成した定義を格納したワークスペースを指定して、Java EEワークベンチを起動します。ワークスペースとその中に格納されているプロジェクトがJava EEワークベンチで利用可能となります。

ポイント

  • 移行後のワークスペースを一般ユーザで利用する場合は、以下の手順を実施したうえで、ワークスペースでの移行を行ってください。

    1. システム管理者が、旧バージョンで作成したワークスペースを一般ユーザが書き込み可能なフォルダにコピーします。

    2. コピーしたワークスペースに対して、ISI Studioを利用する一般ユーザのアクセス許可として“変更”または“フルコントロール”を設定してください。