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Interstage Service Integrator V9.6.1 導入ガイド
FUJITSU Software

16.5.3 データベースのセットアップ(待機ノード)

RDBシステムの登録
  1. Symfoware ServerのRDBシステムセットアップツールの起動
    以下のコマンドを実行します。

    <Symfoware Serverインストールディレクトリ>\SYSSETUP.EXE
  2. RDBシステム名とデータ格納先の設定
    [新規作成]をクリックすると、[Symfoware RDB-System Setup]画面が表示されます。

    図16.6 [Symfoware RDB-System Setup]画面

    RDBシステムセットアップの項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    RDBシステムセットアップの項目
    • RDBシステム名

      「RDBESI」を指定します。

    • データ格納先

      データ格納先のパス名を指定します。
        例) C:\SFWD

      データ格納先には、RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、ログ管理ファイル、およびテンポラリログファイルの情報が格納されます。NTFS形式のディスクを指定してください。
      データ格納先には、以下の文字を指定できます。

      • 半角英数字

      • -(ハイフン)

      • _(アンダーバー)

      注意

      データ格納先は、運用ノードセットアップ時に指定した共用ディスク上のディレクトリを指定してください。

    • 運用種別

      [MSCSを使用する]、および[待機サーバ]を選択します。

  3. ポート番号の設定
    [Symfoware/RDBの環境設定]画面で、[リモートアクセスで使用するポート番号]を指定します。

    図16.7 [Symfoware/RDBの環境設定]画面

    Symfoware/RDBの環境設定の項目
    • リモートアクセスで使用するポート番号

      Symfoware Serverで使用するポート番号を指定します。通常は「2050」を指定します。
      「2050」以外を指定する場合は、JMS-R環境セットアップ定義ファイルのDBPortを編集する必要があります。詳細は、“データベースの作成”を参照してください。

    • その他の項目

      初期値のままとし、変更しないでください。

      [OK]ボタンをクリックします。

  4. RDA-SV通信環境定義

    次に表示される[RDA-SV通信環境定義]画面は、何も変更しないで、[キャンセル]ボタンをクリックします。

    図16.8 [RDA-SV通信環境定義]画面

  5. RDBシステムの確認
    [Symfoware RDB-System Setup]画面で[システム一覧]の「RDBESI」にチェックがついていることを確認し、[閉じる]ボタンをクリックします。

    図16.9 [Symfoware RDB-System Setup]画面

環境変数の設定

Windowsのシステム環境変数に、以下の変数を設定します。

すでに作成済みのRDBシステムがRDBNAMEを省略した運用をしている場合は、環境変数RDBNAMEの設定を削除してください。

変数

説明

RDBNAME

運用するRDBシステム名「RDBESI」を設定します。

RDBCOREPATH

RDBコマンドまたはアプリケーションで異常が発生した場合のダンプ出力先ディレクトリを、絶対パスで設定します。
(例:C:\SFWSV\RDB\CORE)

CLASSPATH

Symfoware ServerのJDBCドライバファイル名を設定します。以下のパスに変更してください。
[変更前]
<Symfoware Serverクライアントインストールディレクトリ>\JDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc4.jar
[変更後]
<Symfoware Serverクライアントインストールディレクトリ>\JDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc2.jar

変更後のパスがすでに設定されている場合は、変更不要です。

運用ノードのRDB構成パラメタファイルと動作環境ファイルの複写

運用ノードで作成した、RDB構成パラメタファイルおよび動作環境ファイルを待機ノード側システムにコピーします。

RDBシステムの起動

rdbstartコマンドを実行し、RDBシステムを起動します。

rdbstart
JDBCネーミングサービスの起動
  1. Symfoware JDBCネーミングサービスの登録

    以下のコマンドを実行し、Symfoware JDBCネーミングサービスを登録します。すでに登録済の場合は実行不要です。

    symjddefns -add
  2. Symfoware JDBCネーミングサービスの開始
    WindowsのサービスからSymfoware JDBC Naming Serviceを開始します。

データベースの作成

非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成で使用するデータベース(メッセージ格納DB)では、以下の4つのデータベーススペースを使用します。

図16.10 非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成で使用するデータベース

  1. データベース環境セットアップ定義作成コマンドの実行

    esigendef_jmsrenvコマンドを実行し、データベース環境のセットアップ定義を作成します。詳細は“ISI リファレンス”の“esigendef_jmsrenv”コマンドを参照してください。

    コマンド実行例

    esigendef_jmsrenv -m small
    • small:モデルケースを指定します。

    作成したJMS-R環境セットアップ定義ファイルは、以下に格納されます。

    <INSDIR>\etc\esijmsrsetup.conf
  2. JMS-R環境セットアップ定義ファイルの編集

    esisetup_dbenvコマンド実行前に、JMS-R環境セットアップ定義ファイルの内容を編集することで、セットアップ内容をカスタマイズできます。

    注意

    CorbaNSHostにはクラスタサービスで引き継がれるIPアドレスに対応するホスト名を設定してください。

    表16.2 JMS-R環境セットアップ定義ファイルの内容

    定義名

    意味

    指定例

    Model

    モデルケースです。

    • small

    • moderate

    • large

    • super

    moderate

    DBName

    データベース名です。
    ローカルDBとのトランザクション機能を利用する場合、ローカルトランザクションを組むDBのデータベース名を指定してください。

    ESIMESSAGEDB

    DBPort

    データベースで使用するポート番号です。

    2050

    DataSourceNSHost

    Symfoware JDBCドライバのデータソースを登録するJDBCネーミングサービスのホスト名です。

    server01

    DataSourceNSPort

    Symfoware JDBCドライバのデータソースを登録するJDBCネーミングサービスのポート番号です。

    10326

    CorbaNSHost

    Corbaのネーミングサービスのホスト名です。データベースを構築するマシンとISIサーバを構築するマシンを分離する場合、ISIを構築するサーバのホスト名を指定します。

    server01

    CorbaNSPort

    CorbaNSHostで指定したホストでのCorbaのネーミングサービスのポート番号です。

    8002

    MessageMax

    JMS-Rキューに蓄積可能なメッセージ数です。指定可能な範囲は50~20000000です。

    本定義は、esisetup_dbenvコマンド実行時のオプションに「-w」を指定した場合、本定義は無視されます。

    200

    MessageLength

    扱うメッセージの平均長(Kバイト単位)です。
    本定義は、esisetup_dbenvコマンド実行時のオプションに「-w」を指定した場合、本定義は無視されます。

    64

    JMSRQueueMax

    JMS-Rキューの最大個数です。
    本定義は、esisetup_dbenvコマンド実行時のオプションに「-w」を指定した場合、本定義は無視されます。

    30

    JMSRDBSchemaName

    JMS-Rのメッセージ格納DBで使用するスキーマ名です。

    APFW001

    QCTMQDSystemName

    キュー間転送用MQDシステム名です。

    MQDESI01

    MsgDBSpaceSize

    メッセージ蓄積データベースのデータベーススペースのサイズです。

    3000M

    MsgDBAccumulateMessageBLOBSize

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    蓄積メッセージのBLOBサイズです。

    10M

    MsgDBDSITableInitialSize

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    表のDSIの初期割り付け量です。

    10M

    MsgDBDSITableExtendSize

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    表のDSIの拡張時割り付け量です。

    10M

    MsgDBDSITableExtendOpportunity

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    表のDSIの拡張契機です。

    256K

    MsgDBDSIIndexInitialBaseSize

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    インデックスのDSIの初期割り付け量(データ部)です。

    10M

    MsgDBDSIIndexInitialIndexSize

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    インデックスのDSIの初期割り付け量(インデックス部)です。

    256K

    MsgDBDSIIndexExtendSize

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    インデックスのDSIの拡張時割り付け量です。

    10M

    MsgDBDSIIndexExtendOpportunity

    メッセージ蓄積データベースの情報です。
    インデックスのDSIの拡張契機です。

    256K

    JMS-R環境セットアップ定義ファイルは、以下の形式で指定してください。

    • 定義文は一行に一文

    • 定義文は以下の形式で記述

      • 定義名=値(改行)

      • “=”の前後の空白は不可

    • コメントは行の先頭に“#”を指定

  3. データベース環境セットアップコマンドの実行

    esisetup_dbenvコマンドを実行し、データベース環境を作成します。詳細は“ISI リファレンス”の“esisetup_dbenv”コマンドを参照してください。

    esisetup_dbenv -u esidbuser
    • esidbuser: DBユーザIDを設定します。

RDBシステムの停止

rdbstopコマンドを実行し、RDBシステムを停止します。

rdbstop