ISIの環境設定を行う前に、クラスタシステムのインストールからクラスタ初期化構成設定までの作業を行ってください。以下の手順で行います。
クラスタシステムのインストールについては、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。
ノード間で共有する共用ディスク装置の設定
共用ディスク(装置)に、ノード間で共用するファイルシステムを作成します。共用ディスクは、ISIのセットアップ時に必要です。
また、ノード間で共用するISI資源の配置先として、共用するファイルシステム上に任意の名前でディレクトリを1つ作成してください。(例:/disk001/isi)
共用ディスク装置には、以下の資源が配置されます。
サービスエンドポイント定義
サービス定義
シーケンス定義
メディエータファンクション定義
ルーティング定義
XML Validation用のDTDファイルおよびXML Schemaファイル
XML Converter用のXSLTスタイルシートファイル
メディエータファンクションとして呼び出すユーザプログラム(jarファイル)
※メディエータファンクション定義のサーバ格納パスの指定を省略した場合
シーケンスログ
トレースログ
環境設定ファイル
MQD受信環境定義ファイル
MQD送信環境定義ファイル
ノード間で共有する資源を配置するディスク(ディレクトリ)の容量は、1Gバイト以上確保してください。内訳は以下のとおりです。
定義関係の資材格納域:100Mバイト
トレースログ格納域:40Mバイト(デフォルトが10Mバイト×(3世代+1)のため)
シーケンスログ格納域:400Mバイト
利用者資源格納域:100Mバイト(メディエータファンクションプログラム、スキーマファイル、XSLTファイル)
シーケンスログや利用者資源は、運用規模により増加しますので、上記目安より大きめに確保してください。余裕を見て10Gバイト以上確保しておくことを推奨します。
userApplicationの登録
userApplicationを作成し、共用ディスク上の資源を参照可能にします。
作成するuserApplicationのuserApplication名は、11バイト以内の文字列としてください。
userApplicationの登録は、“userApplication Configuration wizard”の“Resourceの作成”を使用します。“userApplication Configuration wizard”については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
userApplicationの登録は、hvwコマンドを使用します。hvwコマンドの詳細については、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。
注意
userApplication名は11文字以内で指定してください。
IPアドレスの設定
ISIでは、IPアドレスの引継ぎを前提とするため、事前に引継ぎネットワークを設定します。
IPアドレスは、ISIのセットアップ時に必要です。ISIのセットアップ前に、引継ぎIPアドレスをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録してください。
クラスタサービス(userApplication)の起動
クラスタサービス(userApplication)を起動します。