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Interstage Service Integrator V9.6.0 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

18.3 クラスタシステムの事前設定

ISIの環境設定を行う前に、クラスタシステムのインストールからクラスタ初期化構成設定までの作業を行ってください。以下の手順で行います。
クラスタシステムのインストールについては、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。

  1. ノード間で共有する共用ディスク装置の設定

    共用ディスク(装置)に、ノード間で共用するファイルシステムを作成します。共用ディスクは、ISIのセットアップ時に必要です。

    また、ノード間で共用するISI資源の配置先として、共用するファイルシステム上に任意の名前でディレクトリを1つ作成してください。(例:/disk001/isi)
    共用ディスク装置には、以下の資源が配置されます。

    • サービスエンドポイント定義

    • サービス定義

    • シーケンス定義

    • メディエータファンクション定義

    • ルーティング定義

    • XML Validation用のDTDファイルおよびXML Schemaファイル

    • XML Converter用のXSLTスタイルシートファイル

    • メディエータファンクションとして呼び出すユーザプログラム(jarファイル)
      ※メディエータファンクション定義のサーバ格納パスの指定を省略した場合

    • シーケンスログ

    • トレースログ

    • 環境設定ファイル

    • MQD受信環境定義ファイル

    • MQD送信環境定義ファイル

    ノード間で共有する資源を配置するディスク(ディレクトリ)の容量は、1Gバイト以上確保してください。内訳は以下のとおりです。

    • 定義関係の資材格納域:100Mバイト

    • トレースログ格納域:40Mバイト(デフォルトが10Mバイト×(3世代+1)のため)

    • シーケンスログ格納域:400Mバイト

    • 利用者資源格納域:100Mバイト(メディエータファンクションプログラム、スキーマファイル、XSLTファイル)

    シーケンスログや利用者資源は、運用規模により増加しますので、上記目安より大きめに確保してください。余裕を見て10Gバイト以上確保しておくことを推奨します。

  2. userApplicationの登録

    userApplicationを作成し、共用ディスク上の資源を参照可能にします。
    作成するuserApplicationのuserApplication名は、11バイト以内の文字列としてください。


    userApplicationの登録は、“userApplication Configuration wizard”の“Resourceの作成”を使用します。“userApplication Configuration wizard”については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。


    userApplicationの登録は、hvwコマンドを使用します。hvwコマンドの詳細については、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。

    注意

    userApplication名は11文字以内で指定してください。

  3. IPアドレスの設定

    ISIでは、IPアドレスの引継ぎを前提とするため、事前に引継ぎネットワークを設定します。
    IPアドレスは、ISIのセットアップ時に必要です。ISIのセットアップ前に、引継ぎIPアドレスをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録してください。

  4. クラスタサービス(userApplication)の起動

    クラスタサービス(userApplication)を起動します。