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Interstage Service Integrator V9.6.0 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

15.3.1 ISIサーバのセットアップ

以下のコマンドを実行して、ISI実行環境をセットアップし、ISIサーバとSOAPアダプタをセットアップします。コマンドの詳細は“ISI リファレンス”の“isi6setup”コマンドを参照してください。

isi6setup create-server [-u ISI実行環境名]

ISIサーバのセットアップ完了後、以下のコマンドを実行してInterstage Java EE 6 DASサービスを再起動してください。

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-domain
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-domain

ISIサーバのセットアップを行うと、ISI実行環境がセットアップされ、以下のリソースが作成されます。

リソース

説明

ISIサーバ

シーケンスの処理を行うIJServerクラスタです。

ISIサーバは、以下の命名規則で作成されます。

  • ISI実行環境名を省略した場合

    ISISrv

  • ISI実行環境名を指定した場合

    ISISrv_ISI実行環境名

SOAPアダプタ

SOAPアダプタは以下の処理を行います。

  • SOAPクライアントからのリクエストを受信

  • Webサーバへリクエストを送信

SOAPアダプタは、ISIサーバと同一のIJServerクラスタ上で動作します。

ISI実行環境設定ファイル

ISI実行環境の環境設定ファイルです。詳細は“環境のスタマ”を参照してください。

セットアップされたSOAPアダプタの接続先URLは、以下になります。インバウンドSOAPアダプタと通信する際は、以下のURLを利用します。接続先URLに日本語は使用できません。

http://ホスト名:ポート番号/esisoap_ISI実行環境名/ESISoapMsgServer?サービスエンドポイント名
例)
  ホスト名:MyHost
  ポート番号:省略(80)
  ISI実行環境名:unit
  サービスエンドポイント名:endpoint01
  http://MyHost/esisoap_unit/ESISoapMsgServer?endpoint01

Proxyの設定

SOAP通信利用時に、Proxyを設定する方法について説明します。

ISIサーバのIJServerクラスタに対して、以下の情報を設定します。

  1. Proxy情報の設定

    Proxy情報を、JVM オプションからシステムプロパティで設定します。

    JVM オプションはasadmin create-jvm-optionsコマンドを使用して設定します。asadminコマンドの詳細は、“Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“asadmin”を参照してください。

    なお、プロキシの利用については、Java標準のネットワークのシステムプロパティに準じた必要な設定を行ってください。


    JavaVMオプションの指定例を以下に示します。

例:Java VMオプション
-Dhttp.proxyHost=proxy.proxyhost.com
-Dhttp.proxyPort=8080
-Dhttp.nonProxyHosts=localhost|*.myhost.com
-Dhttp.proxyUser=proxyUserName
-Dhttp.proxyPassword=proxyPassword
表15.2 プロパティ値

プロパティ名

説明

指定例

http.proxyHost

プロキシサーバのホスト名です。

値が設定されていない場合は、プロキシを経由しないで接続します。

proxy.proxyhost.com

http.proxyPort

プロキシサーバのポート番号です。

プロキシを利用する場合必ず指定してください。

8080

http.nonProxyHosts

プロキシを経由しないで接続するホスト名です。

「|」区切りで複数のホスト名を指定できます。

localhost|*.myhost.com

http.proxyUser

プロキシサーバのログインユーザ名です。

プロキシがBasic認証を行っている場合に設定してください。

proxyUserName

http.proxyPassword

プロキシサーバのログインパスワードです。

プロキシがBasic認証を行っている場合に設定してください。

proxyPassword

https.proxyHost

HTTPS通信時のプロキシサーバのホスト名です。

値が設定されていない場合は、プロキシを経由しないで接続します。

proxy.example.com

https.proxyPort

HTTPS通信時のプロキシサーバのポート番号です。

HTTPS通信時のプロキシを利用する場合に指定してください。

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SSLの設定

SSLを利用するための設定について説明します。

ISIでは、“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”にある以下のどちらかの方法で、SSLの設定ができます。

ISIでは、“Interstage証明書環境”による環境構築方法を推奨します。

サーバ側の設定

ここでは、“Interstage証明書環境”を利用したISIサーバのSSLの設定方法について説明します。

詳細は“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”および“Interstage Application Server Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド”の“SSLの設定”を参照してください。

  1. 証明書環境の構築

    “Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照し、証明書環境を構築します。

  2. SSL定義の新規作成

    “Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”にある“証明書の利用設定”を参照し、SSL定義を作成します。

  3. 環境設定ファイル(httpd.conf)の設定

    Webサーバ全体またはバーチャルホストごとにSSL環境を設定します。

    バーチャルホストごとにSSL環境を設定する場合、“FJapache”にHTTP通信用のバーチャルホストとHTTPS通信用のバーチャルホストを追加します。

    SSL環境の設定方法は、“Interstage Application Server Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド”の“Interstage証明書環境のSSL通信”を参照してください。

クライアント側の設定

ここでは、“Interstage証明書環境”を利用したSSLの設定方法について説明します。

クライアント側の設定は、以下の手順で実施します。

  1. 証明書環境の構築

    “Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照し、証明書環境を構築します。

    サーバ側の設定で実施済みの場合は、本手順は不要です。

  2. 証明書の設定

    “Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“Webサービスクライアント側の設定”参照してください。

    ポイント

    クライアント側の設定は、ISIからWebサービスを呼び出すときに必要です。