以下のコマンドを実行して、ISI実行環境をセットアップし、ISIサーバとSOAPアダプタをセットアップします。コマンドの詳細は“ISI リファレンス”の“isi6setup”コマンドを参照してください。
isi6setup create-server [-u ISI実行環境名]
ISIサーバのセットアップ完了後、以下のコマンドを実行してInterstage Java EE 6 DASサービスを再起動してください。
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-domain /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-domain
ISIサーバのセットアップを行うと、ISI実行環境がセットアップされ、以下のリソースが作成されます。
リソース | 説明 |
---|---|
ISIサーバ | シーケンスの処理を行うIJServerクラスタです。 ISIサーバは、以下の命名規則で作成されます。
|
SOAPアダプタ | SOAPアダプタは以下の処理を行います。
SOAPアダプタは、ISIサーバと同一のIJServerクラスタ上で動作します。 |
ISI実行環境設定ファイル | ISI実行環境の環境設定ファイルです。詳細は“環境のカスタマイズ”を参照してください。 |
セットアップされたSOAPアダプタの接続先URLは、以下になります。インバウンドSOAPアダプタと通信する際は、以下のURLを利用します。接続先URLに日本語は使用できません。
http://ホスト名:ポート番号/esisoap_ISI実行環境名/ESISoapMsgServer?サービスエンドポイント名 例) ホスト名:MyHost ポート番号:省略(80) ISI実行環境名:unit サービスエンドポイント名:endpoint01 http://MyHost/esisoap_unit/ESISoapMsgServer?endpoint01
Proxyの設定
SOAP通信利用時に、Proxyを設定する方法について説明します。
ISIサーバのIJServerクラスタに対して、以下の情報を設定します。
Proxy情報の設定
Proxy情報を、JVM オプションからシステムプロパティで設定します。
JVM オプションはasadmin create-jvm-optionsコマンドを使用して設定します。asadminコマンドの詳細は、“Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“asadmin”を参照してください。
なお、プロキシの利用については、Java標準のネットワークのシステムプロパティに準じた必要な設定を行ってください。
JavaVMオプションの指定例を以下に示します。
-Dhttp.proxyHost=proxy.proxyhost.com -Dhttp.proxyPort=8080 -Dhttp.nonProxyHosts=localhost|*.myhost.com -Dhttp.proxyUser=proxyUserName -Dhttp.proxyPassword=proxyPassword
プロパティ名 | 説明 | 指定例 |
---|---|---|
http.proxyHost | プロキシサーバのホスト名です。 値が設定されていない場合は、プロキシを経由しないで接続します。 | proxy.proxyhost.com |
http.proxyPort | プロキシサーバのポート番号です。 プロキシを利用する場合必ず指定してください。 | 8080 |
http.nonProxyHosts | プロキシを経由しないで接続するホスト名です。 「|」区切りで複数のホスト名を指定できます。 | localhost|*.myhost.com |
http.proxyUser | プロキシサーバのログインユーザ名です。 プロキシがBasic認証を行っている場合に設定してください。 | proxyUserName |
http.proxyPassword | プロキシサーバのログインパスワードです。 プロキシがBasic認証を行っている場合に設定してください。 | proxyPassword |
https.proxyHost | HTTPS通信時のプロキシサーバのホスト名です。 値が設定されていない場合は、プロキシを経由しないで接続します。 | proxy.example.com |
https.proxyPort | HTTPS通信時のプロキシサーバのポート番号です。 HTTPS通信時のプロキシを利用する場合に指定してください。 | 443 |
SSLの設定
SSLを利用するための設定について説明します。
ISIでは、“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”にある以下のどちらかの方法で、SSLの設定ができます。
ISIでは、“Interstage証明書環境”による環境構築方法を推奨します。
“Interstage証明書環境の構築と利用”
“SMEEコマンドによる証明書/鍵管理環境の構築と利用”
ここでは、“Interstage証明書環境”を利用したISIサーバのSSLの設定方法について説明します。
詳細は“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”および“Interstage Application Server Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド”の“SSLの設定”を参照してください。
証明書環境の構築
“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照し、証明書環境を構築します。
SSL定義の新規作成
“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”にある“証明書の利用設定”を参照し、SSL定義を作成します。
環境設定ファイル(httpd.conf)の設定
Webサーバ全体またはバーチャルホストごとにSSL環境を設定します。
バーチャルホストごとにSSL環境を設定する場合、“FJapache”にHTTP通信用のバーチャルホストとHTTPS通信用のバーチャルホストを追加します。
SSL環境の設定方法は、“Interstage Application Server Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド”の“Interstage証明書環境のSSL通信”を参照してください。
ここでは、“Interstage証明書環境”を利用したSSLの設定方法について説明します。
クライアント側の設定は、以下の手順で実施します。
証明書環境の構築
“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照し、証明書環境を構築します。
サーバ側の設定で実施済みの場合は、本手順は不要です。
証明書の設定
“Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“Webサービスクライアント側の設定”参照してください。
ポイント
クライアント側の設定は、ISIからWebサービスを呼び出すときに必要です。