ページの先頭行へ戻る
Interstage Service Integrator V9.6.0 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

12.4 Interstage Application Serverの設定

クラスタを構成する各ノード(運用ノード、待機ノード)で、Interstage Application Serverをセットアップします。実行する各コマンドの詳細は“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

運用ノードのセットアップ

  1. Interstageの事前処理

    OD_set_envコマンドを実行し、オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むIPアドレス(クラスタサービスで引き継がれるIPアドレス)を設定します。

    OD_set_env -n 引継ぎIPアドレス
  2. Interstageの停止

    Interstageが動作している場合には、isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。

    isstop -f
  3. Interstageのシステム定義の生成

    isgendefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を生成します。

    isgendef システム規模
  4. Interstageのシステム定義ファイルの登録

    isregistdefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を登録します。

    isregistdef
  5. Interstageの初期化

    isinitコマンドを実行し、Interstageの初期化を実施します。

    isinit -f type1 ejb
  6. Interstage Java EE運用環境の初期化

    以下の手順を実施します。

    1. Java EE共通ディレクトリの作成

      ijinitコマンドを実行し、Java EE共通ディレクトリを共用ディスク上に指定して初期化します。

      ijinit -commondir ディレクトリ
    2. IPアドレスまたはホスト名の変換

      引継ぎIPアドレスまたはホスト名を設定します。詳細は“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”の“Java EEを使用する場合”の「IPアドレスまたはホスト名の変換」を参照してください。
      本手順は運用ノードだけで実施してください。待機ノードでの実施は不要です。

      ポイント

      本手順の中でInterstage Java EE DASサービスを起動しているため、実施後はijdasstopコマンドを実行し、Interstage Java EE DASサービスを停止してください。

      ijdasstop
  7. Servletサービスの設定変更

    Interstage管理コンソールからServletサービスの設定を変更します。

    1. [Interstage Application Server] > [システム]を選択します。

    2. [環境設定]を選択します。

    3. [詳細設定]を表示します。

    4. [Servletサービス詳細設定]を表示し、[Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する]で“運用しない”を選択します。

    5. [適用]ボタンで設定を更新します。

  8. Interstageの起動

    isstartコマンドを実行し、Interstageを起動します。

    isstart
  9. 設定の確認

    Interstageの初期化によって、クラスタ用のCORBAサービス環境設定が正しく行われたことを確認します。
    OD_or_adm コマンドを実行し、ホスト/IPアドレス情報を確認します。コマンド実行結果より、“NameService”、“InterfaceRepository”等のホスト名が“Interstage事前処理”で設定した引継ぎIPアドレスとなっていれば正しく設定が行われたと判断できます。

    OD_or_adm -l
  10. Interstageの停止

    isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。

    isstop -f

待機ノードのセットアップ

  1. Interstageの事前処理

    OD_set_envコマンドを実行し、オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むIPアドレス(クラスタサービスで引き継がれるIPアドレス)を設定します。

    OD_set_env -n 引継ぎIPアドレス
  2. Interstageの停止

    Interstageが動作している場合には、isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。

    isstop -f
  3. Interstageのシステム定義の生成

    isgendefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を生成します。

    isgendef システム規模
  4. Interstageのシステム定義ファイルの登録

    isregistdefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を登録します。

    isregistdef
  5. Interstageの初期化

    isinitコマンドを実行し、Interstageの初期化を実施します。-wオプションを指定してください。

    isinit -f -w type1 ejb
  6. Interstage Java EE運用環境の初期化

    ijinitコマンドを実行し、Java EE共通ディレクトリを共用ディスク上に指定して初期化します。

    ijinit -commondir ディレクトリ -existing
  7. Servletサービスの設定変更

    Interstage管理コンソールからServletサービスの設定を変更します。

    1. [Interstage Application Server] > [システム]を選択します。

    2. [環境設定]を選択します。

    3. [詳細設定]を表示します。

    4. [Servletサービス詳細設定]を表示し、[Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する]で“運用しない”を選択します。

    5. [適用]ボタンで設定を更新します。

  8. Interstageの起動

    isstartコマンドを実行し、Interstageを起動します。

    isstart
  9. 設定の確認

    Interstageの初期化によって、クラスタ用のCORBAサービス環境設定が正しく行われたことを確認します。
    OD_or_adm コマンドを実行し、ホスト/IPアドレス情報を確認します。コマンド実行結果より、“NameService”、“InterfaceRepository”等のホスト名が“Interstage事前処理”で設定した引継ぎIPアドレスとなっていれば正しく設定が行われたと判断できます。

    OD_or_adm -l
  10. Interstageの停止

    isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。

    isstop -f