クラスタを構成する各ノード(運用ノード、待機ノード)で、Interstage Application Serverをセットアップします。実行する各コマンドの詳細は“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
運用ノードのセットアップ
Interstageの事前処理
OD_set_envコマンドを実行し、オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むIPアドレス(クラスタサービスで引き継がれるIPアドレス)を設定します。
OD_set_env -n 引継ぎIPアドレス
Interstageの停止
Interstageが動作している場合には、isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。
isstop -f
Interstageのシステム定義の生成
isgendefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を生成します。
isgendef システム規模
Interstageのシステム定義ファイルの登録
isregistdefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を登録します。
isregistdef
Interstageの初期化
isinitコマンドを実行し、Interstageの初期化を実施します。
isinit -f type1 ejb
Interstage Java EE運用環境の初期化
以下の手順を実施します。
Java EE共通ディレクトリの作成
ijinitコマンドを実行し、Java EE共通ディレクトリを共用ディスク上に指定して初期化します。
ijinit -commondir ディレクトリ
IPアドレスまたはホスト名の変換
引継ぎIPアドレスまたはホスト名を設定します。詳細は“Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド”の“Java EEを使用する場合”の「IPアドレスまたはホスト名の変換」を参照してください。
本手順は運用ノードだけで実施してください。待機ノードでの実施は不要です。
ポイント
本手順の中でInterstage Java EE DASサービスを起動しているため、実施後はijdasstopコマンドを実行し、Interstage Java EE DASサービスを停止してください。
ijdasstop
Servletサービスの設定変更
Interstage管理コンソールからServletサービスの設定を変更します。
[Interstage Application Server] > [システム]を選択します。
[環境設定]を選択します。
[詳細設定]を表示します。
[Servletサービス詳細設定]を表示し、[Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する]で“運用しない”を選択します。
[適用]ボタンで設定を更新します。
Interstageの起動
isstartコマンドを実行し、Interstageを起動します。
isstart
設定の確認
Interstageの初期化によって、クラスタ用のCORBAサービス環境設定が正しく行われたことを確認します。
OD_or_adm コマンドを実行し、ホスト/IPアドレス情報を確認します。コマンド実行結果より、“NameService”、“InterfaceRepository”等のホスト名が“Interstage事前処理”で設定した引継ぎIPアドレスとなっていれば正しく設定が行われたと判断できます。
OD_or_adm -l
Interstageの停止
isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。
isstop -f
待機ノードのセットアップ
Interstageの事前処理
OD_set_envコマンドを実行し、オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むIPアドレス(クラスタサービスで引き継がれるIPアドレス)を設定します。
OD_set_env -n 引継ぎIPアドレス
Interstageの停止
Interstageが動作している場合には、isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。
isstop -f
Interstageのシステム定義の生成
isgendefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を生成します。
isgendef システム規模
Interstageのシステム定義ファイルの登録
isregistdefコマンドを実行し、Interstageのシステム定義を登録します。
isregistdef
Interstageの初期化
isinitコマンドを実行し、Interstageの初期化を実施します。-wオプションを指定してください。
isinit -f -w type1 ejb
Interstage Java EE運用環境の初期化
ijinitコマンドを実行し、Java EE共通ディレクトリを共用ディスク上に指定して初期化します。
ijinit -commondir ディレクトリ -existing
Servletサービスの設定変更
Interstage管理コンソールからServletサービスの設定を変更します。
[Interstage Application Server] > [システム]を選択します。
[環境設定]を選択します。
[詳細設定]を表示します。
[Servletサービス詳細設定]を表示し、[Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する]で“運用しない”を選択します。
[適用]ボタンで設定を更新します。
Interstageの起動
isstartコマンドを実行し、Interstageを起動します。
isstart
設定の確認
Interstageの初期化によって、クラスタ用のCORBAサービス環境設定が正しく行われたことを確認します。
OD_or_adm コマンドを実行し、ホスト/IPアドレス情報を確認します。コマンド実行結果より、“NameService”、“InterfaceRepository”等のホスト名が“Interstage事前処理”で設定した引継ぎIPアドレスとなっていれば正しく設定が行われたと判断できます。
OD_or_adm -l
Interstageの停止
isstopコマンドを実行し、Interstageを停止します。
isstop -f